アバランチ (第1話/初回15分拡大・2021/10/18) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・新 月10ドラマ『アバランチ』
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第1話/初回15分拡大『雪崩』、ラテ欄『今夜明かされる謎の集団の正体! あなたは目撃者になる』の感想。
警視庁捜査一課から特別犯罪対策企画室に左遷された西城(福士蒼汰)は、室長の山守(木村佳乃)を送り届けた雑居ビルの入り口で羽生(綾野剛)という男性と出会う。自分の経歴を知り尽くす羽生に薄気味悪さを感じる西城。山守は、羽生、牧原(千葉雄大)、リナ(高橋メアリージュン)、打本(田中要次)と謎の集団「アバランチ」を組んでいた。彼らは、都市開発プロジェクトリーダー失踪事件に動き出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:丸茂周(過去作/科捜研の女11,12 特捜9 season2)
演出:藤井道人(過去作/新宿セブン、向かいのバズる家族) 第1話
三宅喜重(過去作/過去作/銭の戦争、嘘の戦争、10の秘密、姉ちゃんの恋人)
山口健人(過去作/)
音楽:堤裕介(過去作/映画「デイアンドナイト」)
主題歌:UVERworld「AVALANCHE」
「アウトロー集団の痛快な活躍を描くピカレスク・エンターテインメント」の割には…
政治家、官僚、大企業といった富と権力を持った “強者” だけではなく、一般市民の中に潜むモラルハザードが叫ばれている今、常識外れで謎だらけのアウトロー集団「アバランチ」の痛快な活躍を描くピカレスク・エンターテインメント… だそうだ。
まあ、要は「ピカレスク=悪者が主体の物語」ってこと。とは言え、私には、謎多きアウトロー集団が、悪者たちを懲らしめているだけって感じに見えてしまった。この点については、今後の変化に期待したい。
既視感満載だが、一応は勧善懲悪で、見せ場もあって悪くなかった
内容的には、難しくはなし、「ピカレスク」とは言え、一応は勧善懲悪にはなっているし、派手なアクションや狂気的な恐怖感などの見せ場も、しっかりと用意されている。
でも、私は、放送前の番宣やティーザー広告(商品を大々的に取り上げず、断片的な情報だけを公開し、消費者の興味を引くことを意図したプロモーション手法)などを見て、もっと過激な内容を想像していたので、まあ、この類のドラマとしては、そこまで宣伝に凝らなくて良かったかも。だって、至って “普通” に仕上げて来たから。
更に、何となく、既視感や類似作品はなくもないが、今回は触れずにしておく。これだけチャンネルとドラマが増えれば、止むを得ない事情もあるだろうから。
少し気になったのは、"人間関係を含めて事件の全容そのもの"が、少々わかり難かったこと
見終えた印象は、火曜日21時から、月曜日22時に引っ越して来た放送枠だが、カンテレ制作らしい、一風違った毛色のドラマには仕上がっていた。また、それなりに、既視感を超えそうな楽しいドラマであるのも確か。
だが、少し気になったのは、“人間関係を含めて事件の全容そのもの” が、少々わかり難かったこと。分かり易く描けば、カンテレ制作らしさが薄まるが、視聴者は増える可能性はある。さて、今後、分かり易さを選択して来るのか。その辺も見どころになるかも…
あとがき
好意的に見ることが出来た第1話ですが、勧善懲悪モノなら、もっと、結末に至る過程を徹底的に、丁寧に描いて欲しかったです。だって、勧善懲悪モノなら “勝者” がどっちかは、分かっているので。
但し、全体的には “映画風な映像” を目指して感じとか、「謎の集団」の謎にも興味がわきましたし、月曜日の22時にはちょうど良いかも。既視感さえ忘れて見れば、予想以上に面白い作品になるかも…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16094/
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