顔だけ先生〔全11回〕 (第2話・2021/10/16) 感想

東海テレビ×スイッチ共同製作 フジ系・オトナの土ドラ『顔だけ先生』
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第2話〔全11回〕『努力は必ず報われる、んですか?』、ラテ欄『陰キャの逆襲!! 列島震撼??肉体美!? 人は見た目が9割なの?』の感想。
亀高(貫地谷しほり)は近々開催される学園祭のイベント「男前コンテスト」は、外見の差別を助長すると危ぶんでいた。だが、伝統だという川相(八嶋智人)に押し切られ、実施することに。そのコンテストに、外見や行動をばかにされている園芸部の朋也(長谷川慎)が一念発起してエントリーする。その頃、遠藤(神尾楓珠)は理科準備室をサウナ化し、なぜか減量に取り組んでいた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
企画:市野直親(過去作/最高のオバサン、中島ハルコ、リカ~リバース、その女ジルバ)
脚本:水野宗徳(過去作/息もできない夏) 第1,2話
櫻井智也(過去作/越谷サイコー、破天荒フェニックス)
秋山竜平(過去作/バスケも恋もしていたい、初恋クロニカル)
保木本真也(過去作/幸色のワンルーム) 第2話
演出:原桂之介(過去作/BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-) 第1話
白川士(過去作/三匹のおっさんシリーズ、記憶捜査シリーズ)) 第2話
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、グランメゾン東京、オー!マイ・ボス!恋は別冊で、ドラゴン桜2)
今回の感想は、言葉で伝えるのが難しい、人間学や哲学に通じる、奥深いエピソードだった
今回の感想を書くのに、とても悩んでしまった。理由は、凄く言葉で伝えるのが難しい、人間学や哲学に通じる、奥深いエピソードだったから。従って、私の頭の中に思い浮かんだ感想と、これから書く感想に、若干の相違はあると思う。それを分かって頂いた上で、私なりに、全力で感想の結末まで向かって行こうと思う。
やはり、本作は"コロナ禍の今"に見るべきドラマだと思う
第1話を見た人なら、十分にご承知だと思うが。本作では、「常識」と言うものに捉われ過ぎて自由を奪われている人たちや、コロナ禍で今日まで普通にあったことが明日には無くなっている日々や、今日の常識が明日には非常識になる、とても不安定な日常。
そんな「今」を、非常識をやり続ける人たちの気持ちと、常識に拘り過ぎて自由を見失っている人たちの気持ちを、非常識講師の遠藤(神尾楓珠)と、常識教師の亀高千里(貫地谷しほり)を通して、視聴者へ考えさせるドラマであることを、この第2話で再確認できたと思う。
最初、今回は一体何を描くつもりなのか、分からなかった…
最初、第2話が始まった時は、一体、今回は何を描くつもりなのか、分からなかった。「見た目への差別」なのか、「努力することの大切さ」なのか、それとも、「一番になるために、自分を変えることが大事」なのか。
でも、物語が進んで行くと、普段は「ダサい」「きもい」「ブサイク」などとバカにされている園芸部の森戸朋也(長谷川慎)が、一念発起して「男前コンテスト」に、エントリーする事になる。
改心した朋也が、不在中の園芸部を支えた友人二人に伝えたのは…
「努力は絶対に報われる」と教育したい千里先生と、「努力なんて 報われないのが デフォルトですよ」と教育する遠藤先生。そんな中で、朋也は「男間コンテスト」で優勝して、みんなを見返そうと、園芸と園芸部を捨てた。
そして、懸命な努力でメキメキと頭角を現して行く朋也だが、非常識講師の遠藤先生とのボクシングを通して、自分が “今” やるべきことに気付く。そして、朋也が不在中の園芸部を支えた友人二人に、次のように本音を言った.
朋也「気付いたんだ。花よりも それを育てる方が…
育てる土の方が大切だって」
「外見よりも中身が大事」だとか、「大切な友だちがいてこそ、充実した自分になれる」とか、そう言うことも含まれているとは思う。
全力は、キツイ。キツイけど、キツイから達成感を楽しいと味わえる。そんなことを、非常識講師から教わった気がした…
しかし、私は、今回で意外と重要だった台詞は、ボクシングの打ち合いをやった後に、非常識教師の遠藤先生が朋也に言った、何気ない次の言葉だったように思う。
遠藤「今 その瞬間 自分がやっていることが
自分で 楽しいかどうかでしょ?
(中略)
楽しむためには、
全力で目標に向かっていかないと、楽しくない」
私自身、ハッと目が覚めたような気がした。「今 その瞬間 自分がやっていることが 自分で 楽しいかどうかでしょ?」と言うのは、自分でも以前から大事にしていることだし、そう思って、仕事(今は減っているが)や、このブログを毎日書いている。
しかし、「努力なんて 報われないのが デフォルトですよ」と言った遠藤先生が、実は「楽しむためには、全力で目標に向かっていかないと、楽しくない」と思って、生徒を指導し、自分自身が非常識と言われる事でも、信じて実行しているのが分かったことだ。きっと、私の心に刺さったのは “楽しむためには、全力で” だと思う。
あとがき
ホント、毎日キツイんですよ。コロナ禍で仕事や収入や生活に先が見えないことや、看護師の妻に対して、家事と買い物くらいしかやってあげられない毎日が。そして、不安や悩みで、日々の生活はともかく、十分な睡眠や生き方が出来ていない自分が。
でも、よく考えてみると、掃除も全力でやると楽しい上に、妻に褒められて努力が報われます。ブログだって、録画を何度も繰り返し見て、自分の思いが伝わる文章を全力で、時には8時間以上座りっ放しで書くことも。でも、自分の気持ちがブログを通して、1人の読者さんにでも伝われば報われます。
全力で目標に向かうことでしか、本当の楽しさは味わえないこと。努力は、全力でやってこそ、継続してこそ、報われること。そして、常識も非常識も紙一重で、考え方次第で個性にもなることを教えてもらった気分です。
若い人はもちろん、中高年の人にも見て欲しいです。そして、もし、心に傷を負っている人には、薄めではありますが「心に “かさぶた”」を作ってくれるドラマだと思います。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16085/
【これまでの感想】
第1話
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