連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全24週〕 (第22週/土曜日版・2021/10/16) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第22週『嵐の気仙沼』の
『土曜日版』の感想。
※ 本作は、9月3日、宮城県気仙沼市のロケで約11か月間の撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も雲のように毎日変わります。ご理解を。
亮(永瀬 廉)は、中古だが自分の船を持とうとしていた。耕治(内野聖陽)が購入の資金面で相談に乗るが父・新次(浅野忠信)とは話せずにいる亮を、百音(清原果耶)や未知(蒔田彩珠)は心配していた。年が明け、亮が漁に出ていた日、三陸沖が大しけになることに気付いた百音は、滋郎(菅原大吉)ら地元の漁師たちに沖に出ている船を急ぎ戻すよう進言する。そして多くの船が港に戻る中、亮の乗る船が悪天候で動けなくなっていた…。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15,20週
梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16,19週
桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13,18,22週
押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14週
中村周祐(過去作/ハムラアキラ、「おかえりモネ」プロデューサー) 第17週
原英輔(過去作/オーディオドラマ「エンディング・カット」) 第18週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
田中諭(過去作/いいね!光源氏くん) 第21週
舩田遼介(過去作/NHK FMシアター「空振りホームラン」) 第21週
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略
お知らせ
●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。
●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版
↓『おかえりモネ』完全対応版です↓
「土曜日版」では、主人公が、本編より「天気の預言者」扱いと、「無責任な、恋愛の裁判官」の部分だけが、より強調された
今週は、「週5放送」での “本編” と、数多くの読者さんたちのコメントへの返信で、私の今週に関する感想は、ほぼ書き尽くした。従ってから、今回も「土曜日版」だけの感想を書こうと思って見始めたが。
「ダイジェスト版」では、主人公が、本編より「天気の預言者」扱いと、「無責任な、恋愛の裁判官」の部分だけが、より強調されて内容になっただけ。
なので、これと言って書くことがない。また、常連の読者さんたちも、きっと毎日、暗~い『おかえりモネ』を見て、モヤモヤとどんより気分のはず(少なくとも、私は)。だから、今回は、少しだけ短めの感想にしようと思う。
予想通りに、今週中盤から、脚本家やNHKによる “あからさまな言い訳” を書いた提灯記事が急増!
やはり、今週で気になったのは、本作が一体何を私たちに伝えたいのか、さっぱり分からないこと。
また、予想通りに、今週中盤から、脚本家やNHKによる “あからさまな言い訳” を書いた提灯記事が、ネット上にたくさんぶら下がっている、“言い訳” の全てを読んだわけでは無いが、読めば読むほど、脚本家や制作統括、演出家の意図が分からなくなる上に、余計に腹が立つと言う始末。
これで、正直「残り2週間=10回」を見続けるには、一度「スナック キズツキ」でトウコさんに癒してもらう必要があるかも…
あの震災で傷ついた人たちを、あくまでも"傷つきの代表者"的に描いて…
私は、こう思う。確かに、あの “震災” で傷ついた人たちがいる。
でも、その他の災害や地震で、ここ数年だけでも、数万人の大切な人を亡くした人、家や仕事を失った人がいるのも確か。更に、コロナ禍だし。そんな時に放送する朝ドラは、東日本大震災で傷ついた人たちを、あくまでも “傷つきの代表者” 的に描いて、全国の “傷ついた人” が元気になるような朝ドラにするべきだったと思う。
あの"震災"で、生き残った人たちの"今"を描くことって、そんなに不幸な話なのか?
これから書くことは、「考えることは、人それぞれ」と思って頂ける人だけに読んで欲しい。
あの “震災” で、生き残った人たちの “今” を描くことって、そんなに不幸な話なのかってこと。折角、神様や仏様のお陰なのか、たまたま運が良かっただけなのか分からないが、大勢の生き続けたかった人たちの辛さ、悔しさ、無念さなどに比べたら、「生きているだけで幸せ」的な、明るい人生の話になっても、良かったのではないだろうか。
もちろん、今もなお、震災を忘れられない人たちも大勢いて、そんな人たちは『おかえりモネ』を見て、癒されているかも知れないし、恐らく、登場人物に共感して、癒されていることは、想像するまでもない。
しかし、自然災害で傷ついている人は、毎年毎年増えているのだ。そんなことを考えると、もっと、笑顔が溢れる “傷ついている人たち” を描いても良かったのではないだろうか? だって「笑顔は人間だけに贈られた最高の贈り物」なのだから…
来週の予告編で、"耕治の退職の決意"が描かれていたが…
第23週『大人たちの決意』の予告編を見た。百音(清原果耶)の父・耕治(内野聖陽)が、長年勤めて来た功績を評価され、栄転直前に「銀行 辞めようと思ってんだ」と言っていた。
辞めるのは勝手だが。耕治の年齢、震災を考えると、栄転に漕ぎつくまでは大変な苦労があったはず。それを辞めると言う。妻には、塾をやれだとか、民宿だと煽っておいて、自分は退職。別にそれがドラマとして間違っているとは思わない。
『大人たちの決意』を描く週で、百音だけ"恋バナ"の違和感
でも、予告編は、一方で亮(永瀬廉)が父・新次(浅野忠信)と漁業で働く男同士として、真摯に向き合いそうなカットが放映された。そして、更に、なぜか主人公の百音のくだりは “恋バナ”。
なんか、おかしくないだろうか。確かに3組? の『大人たちの決意』を描くのは間違いないようだが。耕治と龍己(藤竜也)、亮と新次は、今後の漁業と自分の居場所について語られるように見えるのに、どうして、主人公だけ “恋バナ” なのかってこと。
百音が帰郷する以前に、もっと「今、生きていること」や「今、働いていること」を描くべきだったと思う
『おかえりモネ』と言うドラマは、「働く人」の描写が雑で安易過ぎると思う。生きている喜びの笑顔と一緒で、もっと “働けることの幸せ感” とか “親の仕事を継承することの難しさや決意” などを、もっと掘り下げて、「自分にとって、今やっている仕事は何のか?」と言うところまで描くことで、人の成長や努力や幸福が描かれるのでは?
ありきたりな表現になってしまうが、もっと「今、生きていること」や「今、働いていること」について、百音が帰郷するまでの間、丁寧過ぎる位にそこを描いておいてからでないと、主人公の「故郷のため…」とか「顔が見える人のため…」とか、本当に “きれいごと” にしか映っていないと思う。
あとがき
少なくとも、最終週の直前週(来週)には、百音が気象予報士である設定は、必要ないようですね。もしかしたら、今週が気象予報士のクライマックスだった可能性もありますね。
最後に「土曜日版」の感想らしいことを書いて、感想を締めます。サンドイッチマンさんが「今後の展開が また楽しみですね。気になりますね」と、おっしゃっていました。恐らく台本があるとは思いますが、「残り2週=10回」しかない上に、今週と予告編を見て、流石にやり過ぎだと思いました。
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【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 土
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 土
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 土
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 土
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 土
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 土
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 土
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 土
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 土
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 土
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 土
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60 土
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64 65 土
第14週『離れられないもの』
66 67 68 69 70 土
第15週『百音と未知』
71 72 73 74 75 土
第16週『若き者たち』
76 76 77 79 80 土
第17週『わたしたちに出来ること』
81 82 83 84 85 土
第18週『伝えたい守りたい』
86 87 88 89 90 土
第19週『島へ』
91 92 93 94 95 土
第20週『気象予報士に何ができる?』
96 97 98 99 100 土
第21週『胸に秘めた思い』
101 102 103 104 105 土
第22週『嵐の気仙沼』
106 107 108 109 110
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