スナック キズツキ (第2話・2021/10/16) 感想

テレビ東京系・ドラマ24『スナック キズツキ』
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第2話『安達さん』・ラテ欄『私は損してる…癒しスープ&ピアノで本音を熱唱! 』の感想。
なお、原作の漫画、益田ミリ『スナック キズツキ』は、未読。※ネタバレ厳禁!
トウコ(原田知世)は傷ついた客だけがたどり着く「スナック キズツキ」を営んでいる。コールセンターにクレーム電話をしていた安達(平岩紙)は傷ついていた。わがままな客や同僚、電車での迷惑行為など、いつも自分ばかりが損をしていると嘆く安達。しかし、トウコと一緒にキズツキでピアノを弾きながら、自らの愚痴を歌にすると、不思議と心が晴れやかになる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画 益田ミリ『スナック キズツキ』
脚本:佐藤久美子(過去作/カウンターのふたり、釣りバカ日誌シリーズ) 第1,2話
今西祐子(過去作:居酒屋ふじ、メンズ校)
演出:筧昌也(過去作/仮面ライダーゼロワン,ザ・ハイスクール・ヒーローズ) 第1,2話
湯浅弘章(過去作、ワカコ酒、探偵が早すぎる、死役所,アノニマス)
オープニングテーマ:清竜人「コンサートホール」
エンディングテーマ:森山直太朗の「それは白くて柔らかい」
ナレーション:大和田伸也
今作って、毎回、感想を書くべきなのかって…
今作って、毎回、感想を書くべきなのかって、今回も考えてしまった。脚本のあの台詞が良かったとか、あの演出が良かったとか、あの人の演技が素敵だったとか、そう言うことを感想として書くドラマで無いような…
「みんな、傷ついている」、「時には、良いこともある」ってことを描いている"だけ"
敢えて書くなら、「みんな、傷ついている」ってことと、「時には、良いこともある」ってこと。たったそれだけ。
今回の主人公であるコールセンターにクレーム電話をしていた安達さん(平岩紙)は、安達さんにとっては意味がないと思う “主張” をしてくる人に出会ってしまうと、 “自分ばかり損をしている” と考えてしまう人。
そんな安達さんが「スナック キズツキ」の店主のトウコ(原田知世)と一緒にピアノを弾きながら、自らの愚痴を歌にすると、不思議と心が晴れやかにあるってだけ。
「だけ」ばかりで描くのは、「傷つきの負のスパイラル」
「だけ」ばかりなのだが、そこが、本作のいいところだと思う。確かに、トウコの不思議な癒しの力で、傷ついた客の心が救われる「だけ」の話なのだが、心の傷って、中々 “癒えない” し、赤の他人に “言えない” ことばかり。だから、自分の中で、どんどん膨らんじゃう。
そんな時、今回のように “主張” できる人は、憂さ晴らし出来るが、相手は傷つく。でも、その裏晴らしをしている人も、傷を背負っているから、“自己主張” したところで、実は憂さ晴らしに放っていないと言う、「傷つきの負のスパイラル」。
「傷つきの負のスパイラル」は、癒されることで"一時停止"出来るのかも?
きっと、本作は、誰もが抱える「傷つきの負のスパイラル」を、トウコの接客で、ほんの少しだけ断ち切れるようになることを描いているのだ。そう考えると、「傷つきの負のスパイラル」を、止められなくても、日常のふとした出来事で “一時停止” することは出来ると言うことを、第2話を見て感じた。
あとがき
来週に登場する、広告代理店「大雄企画」の社員・佐藤さん(塚地武雅)は、どんな「傷つきの負のスパイラル」に悩まされているのか、気になります。我が家の近所にも、「スナック キズツキ」があったら、行ってみたい…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16079/
【これまでの感想】
第1話
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