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連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第106回・2021/10/11) 感想

連続テレビ小説「おかえりモネ」

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』公式サイト
第106回第22週『嵐の気仙沼』の感想。


 本作は、9月3日、宮城県気仙沼市のロケで約11か月間の撮影が終了しました。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も雲のように毎日変わります。ご理解を。


ある週末、新次(浅野忠信)と亮(永瀬廉)が永浦家にやって来る。七回忌を迎えた雅代(竹下景子)に線香をあげにきてくれたのだ。その後、亮は、耕治(内野聖陽)に船の購入の資金繰りについて相談をする。耕治から「頭金をもう少し用意した方がいい」と言われた亮は、滋郎(菅原大吉)や漁労長(平野貴大)たちに相談をする。一方、百音(清原果耶)は、菅波(坂口健太郎)と電話で、大事な事柄について話し合っていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15,20
   梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16,19
   桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13,18,22
   押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14
   中村周祐(過去作/ハムラアキラ、「おかえりモネ」プロデューサー) 第17
   原英輔(過去作/オーディオドラマ「エンディング・カット」) 第18
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
   田中諭(過去作/いいね!光源氏くん) 第21
   舩田遼介(過去作/NHK FMシアター「空振りホームラン」) 第21
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
     須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略



お知らせ

●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。

●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。

↓『おかえりモネ』完全対応版です↓
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版



冒頭の「永浦家のロングショット」は今日の一服の清涼剤

いつも、月曜日(とは、限らないか…)の冒頭は、愚痴から始まるのだが、今回のアバンタイトルの1カット目の「永浦家のドン引き目の全景カット」は、久し振りに良かった。

まず、永浦家の全体像が分かる。海と、海岸と裏山との位置関係も分かる。惜しいのは、季節感が冬のようには見えづらいのと、時間が不明瞭なため(影による)方角が分かりづらいこと。それでも、どことなく生活感は伝わるし、土木作業的な復興の様子も伺える。

こう言う情景カットが1つあるだけで、今週の舞台が「気仙沼」であることが予想出来るし、何より、見た目で清々しい気持ちになる。やはり、スタジオセット撮影が大量な本作にとって、この1カットは良かった。

亮と新次の今の関係や心情を、耕治や龍己を利用して描いたことで “結末”を先送りにしてる不快感はなかった

それと、縁側から新次(浅野忠信)が永浦家に入って行った動きなんて、(多分)地域性の表現で、1カット目の情景カットがあったお陰かも知れない。

それに、前回の感想で、先週、わざわざ新キャラのあかり(伊藤 蒼)を創り出して、これまで殆ど触れたことすらなかった亜哉子(鈴木京香)の過去の “結末” を描く位なら、亮(永瀬廉)と新次(浅野忠信)の及川家の親子の “結末” を描くべきだと書いたら、まず、新次の “近況” が描かれた。

結末ではないが、「モノを育てることの大切さ」を盛り込んだ辺りは、序盤の耕治(内野聖陽)が始めようとしている “塾” へも繋がるとも言えるし。

また、亮(永瀬廉)が中古の船を買って、文字通り “新たな船出” を必死に盛り込んだり、亮と新次の今の関係や心情を、耕治や龍己(藤竜也)を利用して描いたりしたことで “結末”を先送りにしている不快感はなかった。

そして。 主人公以外の部分は、修復と軌道修正と “まとめ” に入って来たことも分かった。こう言う描写を、月曜日に入れるのは、長らく “気になっていたこと” を少し垣間見られたと言う意味で、良いことだと思う。

「亮が主人公に謝罪せざるを得なかった」と解釈すべきなの?

ただ、上記以外の部分は、やはり分からないと言うか、どう言うつもりで、このシーンを盛り込んだのか分かりづらかった。

まずは「亮が主人公に謝罪せざるを得なかった」と解釈すべきなのかってこと。もっと、(反論はあろうが)誇大解釈すれば、永浦家にお世話になりっ放しの及川家の息子として、永浦家の “何でも回りがお膳立てしてくれるお姫様” に、謝らせた」と捉えってしまって良いのかってこと。

確かに、亮は「きつい言い方」と自分が言った「きれいごど発言」を内部処理して、謝罪した格好にはなっているし、百音(清原果耶)は「いいの 分かってる」と上から目線で許した格好で終わっている。でも、亮は本音しか言わない人であり、“きつい” と言うのは言葉選びの問題であり、亮の “本心” ではなかったのか? ってこと。

百音の"きれいごと"は現在進行形と考えざるを得ないのだが

また、亮に「きれいごど」と言われた以降、百音がその言葉の影響を受けて、変化した様子もない。いや、むしろ、亮は立場上や様々なことを考えて、「きつい言い方」と遜(へりくだ)っているのに、百音は「いいの 分かってる」と謝罪を受け入れたのは、イコール、百音の “きれいごと” は、現在進行形、継続中と考えざるを得ない。

これって、勝者と敗者、成功者と失敗者の関係のように映ってしまった。こう言うのが、百音の “見下した物言い” が私には不愉快なのだ。

百音は仕事をしていないのだから「形になっていない」のは当然では?

さて、11分過ぎの菅波(坂口健太郎)と百音の電話でのやり取りの中にも、どう解釈すべきか悩んだ台詞があった。

それは、菅波が年末に休みが取れずに結婚話が先が進まないと、お姫様に “謝って” いることに対して、百音が「私も仕事を もう少し形にしてからじゃないと…」と言ったこと。これ、素直に受け取れば、まだ「仕事が形になっていない」ことになる。まあ、本当に仕事はしていないが。

百音がお姫様として"とても気を良くしている"ように見えているから…

それと、これは脚本と演出と演技に問題があると思うのだが。

百音と菅波は結婚前提の設定のはず。特に、菅波は一応誠実で真面目な設定。その菅波に対する百音の電話の受け答えや、電話の持ち方などから感じ取れる、百音がお姫様として “とても気を良くしている” ように見える描写の連続ばかり。

きっと、作り手たちは「菅波に言われて小躍りするような嬉しい気分」のつもりで表現しているのだろうが、少なくとも<私>には、百音がお姫様として “とても気を良くしている” ように見えているから、序盤の実家での百音の亮に対する言動が “見下した物言い” を強調してしまっているのだ。

まあ、撮影現場が別々だし、撮影時期もバラバラだから、しょうがないとも言えなくもない。しかし、プロなら、そこの帳尻を合わせて来るものだと、私は思う。

故郷では、とっくに有名人だから「顔が名刺代わり」とでも?

そして、気分良く始まった月曜日も、13分過ぎの百音の仕事のシーンが始まると、すぐにいつもの「百音の仕事は雑に描く」の “お約束” が発動。言いたくないが、そもそも、このシーンって「形になっていない仕事を形にするための仕事」をしていると言う描写なのか? と、思ってしまった。

だって、立ち聞きしたり、覗き見したりする前に、するべきは “挨拶” では? 仕事でしょ? 社会人でしょ? テレビ出演していた人気者なんでしょ? えっ!? 故郷では、とっくに有名人だから「顔が名刺代わり」とでも?

社会人らしい言動をしないから、いつまでも"よそ者" なのでは?

以前、未知(蒔田彩珠)が、水産関係の交流会で研究発表した時に、「顔を知っている」と近づいて来た東京国際海洋大学教授の金子伸介(遠山俊也)の時も、名刺交換をしていなかった。「仕事を形にする」と言っている人なのに。こう言う表現を度々やるから、百音は、生まれ故郷に帰って、錦を飾っているのに、いつまでも “よそ者” なのでは?

あとがき

他にも、いろいろ書きたいことはありますが、1つだけ書き忘れたので、あとがきで。

最後の漁協組合でのシーンで、亮は本気で本音で、先輩や上層部の人達と掛け合っているわけですよね。永瀬廉さんの演技も素晴らしいから、本当に “背も腹も変えられず” って気持ちで相談しているように見えました。

それを、謝罪した(させられた?)ばかりの百音に見られるのって、とても可哀そうだし、辛いだろうなって。それを平気で黙って見ていられる百音って何なんでしょう???


それと、もう一つ書き加えたかったことを。気仙沼に戻ってきてからの百音を見ていると、「人の役に立ちたい」とか「気象予報士として故郷を守りたい」とか言う、前向きで、率先して、当たり構わずに、仕事を形にするために、故郷に帰って来たのではなく。自分のやったことで感謝されたいだけのように見えて来ました。

今日は、電話で婚約相手に「助けてくださいって 言ってもらえるのって すごく幸せなことなんですね」も、そう。これ、相手に言っちゃいけないような。ドラマとしては間違っていませんが、今の百音は心に秘めて、助けるだけの方が好感度は上がったと思います。これと、すぐ上↑の見られたくない亮を見ている百音も、やはり共感しづらかったです…

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第14週『離れられないもの』
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第15週『百音と未知』
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第19週『島へ』
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第20週『気象予報士に何ができる?』
96 97 98 99 100 
第21週『胸に秘めた思い』
101 102 103 104 105 
第22週『嵐の気仙沼』

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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