連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第104回・2021/10/7) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』(公式サイト)
第104回/第21週『胸に秘めた思い』の感想。
※ 本作は、9月3日、宮城県気仙沼市のロケで約11か月間の撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も雲のように毎日変わります。ご理解を。
百音(清原果耶)が仕事をしていると、再びあかりがやってきた。実は、あかり(伊東蒼)は亜哉子(鈴木京香)の元生徒なのだと言う。そこで、百音はあかりを永浦家に連れて行く。6年ぶりの再会を喜ぶ亜哉子とあかりは、思い出話に花を咲かせる。そしてその夜、亜哉子と百音が夕食の準備をしていると、亜哉子が今まで心に秘めていたことを話し出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15,20週
梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16,19週
桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13,18週
押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14週
中村周祐(過去作/ハムラアキラ、「おかえりモネ」プロデューサー) 第17週
原英輔(過去作/オーディオドラマ「エンディング・カット」) 第18週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
田中諭(過去作/いいね!光源氏くん) 第21週
舩田遼介(過去作/NHK FMシアター「空振りホームラン」) 第21週
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略
お知らせ
●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。
●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版
↓『おかえりモネ』完全対応版です↓
まだ読んでない人は、今回の感想を読む前に、是非とも昨夜に投稿した記事を読んで頂きたい!
昨夜20時過ぎに投稿したので、まだ読んでいない方には是非とも読んで欲しい。前回を見て感じて考えた、私なりの「本作が、最後の1か月で更に混迷&迷走しているように見える理由」を書いたので。まず、今回の感想を読む前に読んで頂けると、まず、いつもの感想に入る前に書いた部分を、もっと分かって頂けると思う。
この投稿↓です!
【おかえりモネ視聴中の方に読んで欲しい】2021年10月6日に頂いた"Web拍手コメント"への返信:「おかえりモネ(103)」について、「最後の1か月が更に混迷&迷走しているように見える理由
最近の劇中に次々と登場する気仙沼市の人たちが、いずれもネガティブなことに、とても違和感を覚える
今回の感想の冒頭では、これまで、殆ど触れて来なかったことを書こうと思う。
と言うか、もう、本作の感想に何を書いても何の影響も与えない感想に熱を注ぐのに、少し飽きたから。さて、私は、東日本大震災を千葉県の映画館の中で「震度5強」で体験した。だから、被災者なんて大きな立場で、上からモノを言う資格もないと自負はしているつもりだ。しかし、私の遠い親戚や、町興しNPO時代の知り合いの多くが、東北の各地で被災者と呼ばれる人になった。これは、事実。実は、震災から数年後、幾度か一人で被災地も訪れたし、地元の人たちの話も聞いた。そんな陳腐な経験談をもとにした、今回で私のいいたいこと。
それは、最近の劇中に次々と登場する気仙沼市の人たちが、いずれもネガティブで、町や島も今一つパッとせず、家族同士に気遣い過ぎる家庭ばかりなのことに、とても違和感を覚える。
ネガティブな登場人物を集め、ネガティブな状況をつくり、ネガティブな2019年の気仙沼を描こうとしているようにしか、<私>には見えない
確かに、未だに、トラウマを抱え、必死に過去と向き合って、生きている人はいると思う。
いると思うが、東京編が終わってからの「新・気仙沼編」とも言うべき、現在の最後の1か月の序盤では、あからさまに、ネガティブな登場人物を集め、ネガティブな状況をつくり、ネガティブな2019年の気仙沼を描こうとしているようにしか、<私>には見えないのだ。
要するに、脚本家は、震災によって生まれてしまった悲惨や苦悩の感情や、選択肢が殆ど無いような埒(らち)が明かない状況を、無理矢理に集めて合体させ、過剰に描写しているように感じているのだ。
「悲惨な建具」ばかりを掃き集めて「震災の被災者は、10年経っても悲惨です」みたいな家を建てるような強引なことは、やって欲しくない
前述のように、未だに闇から抜け出せない人もたくさんいると思うし、そう言う人も知っている。
でも、本作は、東日本大震災から10年の節目にあたる年に、NHK東日本大震災プロジェクト・未来へ 17アクションの一環として、東北の現在と未来に焦点を当てた物語を創ろうとして制作されたのが朝ドラ『おかえりモネ』なのだ。
そんな朝ドラで、「事実だから」と言う大義名分を掲げて、苦悩や悲惨な、そう、建築に例えるなら、「悲惨な建具」ばかりを掃き集めて「震災の被災者は、10年経っても悲惨です」みたいな家を建てるような強引なことは、やって欲しくないと言うのが本音。
でも、今は、そんな偏見の塊の家が完成しようとしている。何とか、結末、そう、主人公の結末だけは、明るく前向きに描いて欲しい…
百音が菅波に掛けた電話の中の台詞に、絶句した!!!
さて、今回の感想。今日は、駄作のアバンタイトルを見ないで済んだと思ったら、早速、百音(清原果耶)が菅波(坂口健太郎)に掛けた電話の中の台詞に、絶句した。
その前に、どうして、いつも菅波が仕事中のようなシチュエーションで電話シーンをやるのだろう? ちょっと休憩中みたいな時間帯にするとか、屋外で気分転換しているような雰囲気を作った方が、得策だと思うのだが。
おっと、話を、百音の台詞に戻そう。何せ、今朝は5時半から録画を見て、本作で4作品目の感想になる。だから、余程、気になったことしか書かないつもりで、今回に臨んだのだが。私の望みはお天道様に届かなかった…
百音「それで家族が悩んでて」
普通は「言いたくないが」と書くが、今回は「言いたい」から書く。これ、百音にとって、特に前回で描かれた自分の家族、それも、守るために、役に立つために帰って来た故郷の家族の “悩み” を、「それで家族が悩んでて」と言うとは!? これ、完全に “他人事” って意味にしか受け取れない。
特に、気に障るのが「それで」と、別の話のついでに「家族の悩み」を話そうとしている会話の流れにしていること。その上、菅波も「離れていた人間」とか無責任なことを言うし。
そのあとの百音の言い訳染みた台詞や、上から目線で家族の悩みを分かったように言う台詞も、今回の感想の序盤で書いた通り。そう、建築に例えるなら、「苦悩や悲惨な建具」ばかりを?き集めて「震災の被災者は、(劇中では)8年経っても悲惨です」みたいな家を建てるような強引な建築現場を見せられているのだ。
下記のことも、どんどん私の頭の中に「?」を生んで行く!
しかし、なんだろう。私がラジオ好きなのはご存知の読者さんも多い。私が、地域のラジオに関わったことも、本作の感想で書いた。そんな私は、朝7時に、あんな暗い放送は絶対に聴かない。
それと、前回と今回って、同じ日の設定だった。「けあらし」の話題と、百音の白色のセーターが同じだから。ってことは、「けあらし」が出た朝の放送前に百音は耕治(内野聖陽)と話し、放送前の時間に菅波に相談の電話をして、放送を始めたってこと?
菅波が電話している部屋のカーテンの外は、薄明るくなっていたから早朝。それも、午前7時前。そんな時に電話? 時間軸は間違っていないが、時間の流れが強引過ぎやしないだろうか?
それこそ、アバンタイトルで「けあらし」の放送を描いて、主題歌明けに、ラジオブースでBGMに切り替えて、菅沼に電話するとか。だって、聞かれたくないでしょ、普通、家族の悩みを彼氏に相談しているところなんて。こう言う不自然さとか、気遣いの無さが、どんどん頭の中に「?」を生んで行くのだ…
絶句以上! 「家族の悩み」まで"病気"になってしまった…
さて、菅波に電話で何となくアドバイスを貰った百音が、ラジオの番組の中で、強引に “気象” を絡めた。きっと、脚本家が「気象病」と言うのを台詞に使いたかったのだろう。使うのは勝手だが、最初に百音が「気象病」と言う病気であると言ってしまったため、「家族の悩み」まで “病気” になってしまった。
確かに、気圧の急激な変動を察知して片頭痛が起こる人や、私のように、気圧が下がる時に坐骨神経痛が発症するような、気象によって病的な症状が出る人がいるのは確か。でも、「悩むこと」や「悩んでいること」を “病気” としたら、「悩んでいる人」や「悩んで苦しんで言う人」は「気象病の病人」ってことになってしまう。
脚本家は自己陶酔しまくって、冒頭からポエムを連発しているが、結局、百音と言う主人公は、例の「あなたも町の気象予報士企画」の仕事についても、自分から動かないし、家族の悩みについても、ラジオを通して自分から動いて何かをしようとはしない。
結婚予定の菅波に「頑張れ」と言われても。「新・気仙沼編」になって、故郷にいるのに、主人公が孤立しているようにしか見えないのは、「人のため」とか「役に立つ」と大見えを切った割に、実際は、「棚ボタ」をまっているだけだからでは? 朝ドラで、問題解決(ブレイクスルー)能力の乏しいヒロインは、ハッキリ言って面白くないと思う。
思い付いたことを、箇条書きで…
長くなって来たし、書いても無駄だから、ここからは簡素に書いていく。百音が昼間に、あかり(伊東蒼)を亜哉子(鈴木京香)に合わせて、その二人の会話をずっと聞いていた。ラジオ局と百音の勤務の契約がどんなふうになっているのか分からないが、分からない上で書く。きっと、脚本家は気付いていないのだろう。気付いて書いていたら… 今日もこれ以上は禁句。
以前、地域ボランティアとして、女子大生の水野(芽島みずき)がいた。殆ど描かれていないから想像するしかないが、どうやら、あのラジオブースがある所にずっといて、ラジオ番組に出演し地域の人の役に立っていたと思う。しかし、「よそ者」の苦労を知って、出て行ったことになっている。
だが、ドラマをちゃんと見ていれば、今度は百音と言う「よそ者」が来たから、水野が切られたとも受け取れる。だったら、あの場所を百音が守る義務が生じるのでは?
契約関係は分からないが、少なくとも “水野の代わり” になったのなら、最後の放送が終わった後に、事前に亜哉子(鈴木京香)へ電話をして… で良かったと思う。百音が、あかりを特別扱いしたとまでは言わないが。百音の仕事は、きちんと描くべきだと思う。
未知も未知だが、亜哉子も1人で相当量の悩みを抱え過ぎでは?
更に、思わせぶりに登場した、あかり。何かあると思ったら、残念ながら「苦悩や悲惨な建具」の1つだった。
そして、前回と今回で、更に、最終回までの暗雲を立ち込めさせたのが、未知(蒔田彩珠)だけでも、1人で相当量の「悩み=病気?」を抱え込んでいるのに、あかりの再来によって、亜哉子も1人で相当量の悩みを抱え過ぎたこと。
今の牡蠣の養殖業。昔の教師時代のこと、新たに始めようとしている民宿、家のこと(家事全般)、そして、本作お得意の震災のトラウマ。流石に、盛り込み過ぎだと思う。だって、残り3週間と1日しかないのに…
あとがき
ついに、百音はラジオブースからも、勝手に帰宅して。基本給を貰っている仕事もほとんど手をつけず。自分の好きな時間に菅波に電話して、お悩み相談。もはや、気象予報士である必要もなく、ただの家族からの孤立者。
でも、何かあれば、周りが助けてくれるお姫様。う~ん、あかりのことが、これだけ分かっちゃうと、金曜日に、あかりでエピソードを作られても、「次が見たい」とはなりません…
お願い…
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★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16040/
【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 土
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 土
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 土
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 土
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 土
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 土
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 土
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 土
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 土
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 土
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 土
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60 土
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64 65 土
第14週『離れられないもの』
66 67 68 69 70 土
第15週『百音と未知』
71 72 73 74 75 土
第16週『若き者たち』
76 76 77 79 80 土
第17週『わたしたちに出来ること』
81 82 83 84 85 土
第18週『伝えたい守りたい』
86 87 88 89 90 土
第19週『島へ』
91 92 93 94 95 土
第20週『気象予報士に何ができる?』
96 97 98 99 100 土
第21週『胸に秘めた思い』
101 102 103
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