恋です!ヤンキー君と白杖ガール (第1話・2021/10/6) 感想

日本テレビ系・新水曜ドラマ『恋です!ヤンキー君と白杖ガール 』
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第1話『フツウの世界』・ラテ欄『弱視の盲学校生と強面の不良が恋をした!? 笑って泣けて優しい気持ちになれる純愛ラブコメディ』の感想。
なお、原作の漫画・漫画・うおやま『ヤンキー君と白杖ガール』は、未読。
光と色がぼんやり分かる程度の弱視のユキコ(杉咲花)は、盲学校高等部に通う道中、点字ブロックをふさいでいた不良青年の森生(杉野遥亮)に遭遇。白杖をつかまれた拍子に‘一撃’を与えてしまう。それ以来、森生はなぜかユキコの登下校を待ち伏せするように。いつもはけんかっ早い森生だが、ライバルの獅子王(鈴木伸之)が宣戦布告してきたと聞いても上の空の様子で…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・うおやま『ヤンキー君と白杖ガール』
脚本:松田裕子(過去作/花咲舞が黙ってない、東京タラレバ娘、正義のセ、レンアイ漫画家)
演出:内田秀実(過去作/あな番、ウチの娘は、彼氏が出来ない!!)) 第1話
狩山俊輔(過去作/フランケンシュタインの恋、高嶺の花、俺のスカートどこ行った?)
音楽:得田真裕(過去作/監察医 朝顔シリース、家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド、ナイト・ドクター)
主題歌:JUJU『こたえあわせ』
今期から基本的にラブコメの感想は書かないことにしたのだが…
基本的に、今期から「テレビ局や広告代理店が、商品主要購買層である13歳から49歳の女性向けの、私にとっては、単純な胸キュンと出演者目当てのラブコメの感想は書かない」ことにした。
主人公の"弱視"と言う視覚障害者の設定が、新たなラブコメを作ることに期待した
しかし、本作の主人公は “弱視” と言う視覚障害者であり、上手くすれば、単純なラブコメの中に、障害を含めて社会で生きづらさを感じる人々の生き方も描いてくれる、やや社会性も加味したラブコメになることを期待して、まずは、第1話を見た。
最近のラブコメでは、意外性と新鮮さを兼ね備えたラブコメとして、いい感じ
原作となった漫画は未読。しかし、内容は予想通りの「ラブコメ」には違いない。しかし、主人公の “弱視” と言う設定があるために、単純なラブコメにはならずに、視覚障害者の日々の生き方や感じ方を描きながらのため、やや複雑なラブコメに仕上がっており、更に意外にシリアスなラブコメって感じ。
いや、やはり、まだ第1話だから「初期設定」の説明が多いからやむを得ないと思うが、ある点では「社会派ドラマ」の一面も持っていると言う、最近のラブコメでは、意外性と新鮮さを兼ね備えたラブコメとして、いい感じだ。
秀逸なのは、弱視の主人公・ユキコの人物設定の、あらゆる部分のさじ加減
また、原作があるとは言え、良く出来ているし、作品がシリアス過ぎない程度に、とても良く出来ているのが、主人公である光と色がぼんやり分かる程度の弱視のユキコ(杉咲花)のキャラクター設定だ。
勝ち気でポジティブで、意外と口は悪いが、気を許すと天然の可愛らしい一面を見せると言う、生きづらいはずの社会全体を、「私に助けの手を!」とか「私は繊細だから…」みたいに “敵” や “小難しい存在” として捉えずに、むしろ “斜に構え” て、前向きに生きている人物像。
最近のラブコメの主人公の中では、個性的で、ポジティブで愛らしくて、一番いいかも? そして、杉咲花さんにとっては、一瞬にして朝ドラ『おちょやん』の千代を忘れさせてくれたのが、最大の良かったことだと思う。意外と、直近に放送された朝ドラヒロインのイメージは、長く引き摺るから…
作り手の真面目さが伝わって来るような「意外な掘り出し物の純愛ラブコメ」
とにかく、第1話を見終えた印象は、意外過ぎる程にラブコメとはしては普通で、主人公の設定も意外だが普通。そして、ラブコメだから、脚本、演出、演技も、もっとコミカルに描いても良いのに、やり過ぎない程度にコミカルさを控えめにしつつ、忘れない。
そして、シリアスな部分についても、ぎりぎりシリアス過ぎずに、視覚障害者のこともしっかりと盛り込まれて、全体のバランスは、第1話にしては、かなりいい感じだった。それに、「初回拡大」もなく、ドラマ同様に、作り手の誠実さが伝わって来るような作品で。正に、「意外な掘り出し物の純愛ラブコメ」だ。
あとがき
刺激や胸キュンを第一に期待する人には物足りないかも知れませんが、私には、これ位の社会性と恋愛ドラマのバランスが、見ていて楽だし、面白かったです。大ヒットはどうかと思いますが、今の似たようなラブコメばかりのテレビに飽きて来ている人には、純愛ラブコメとして “当たり” になるかも知れません。
いや、この位、あざとくなくて、真面目で、適度に笑えるラブコメを、私は求めていたのかも知れません。次回以降の展開に期待します。
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