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連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全24週〕 (第20週/土曜日版・2021/10/2) 感想

連続テレビ小説「おかえりモネ」

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』公式サイト
第20週『気象予報士に何ができる?』の 『土曜日版』の感想。


 本作は、9月3日、宮城県気仙沼市のロケで約11か月間の撮影が終了しました。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も雲のように毎日変わります。ご理解を。


気象班や汐見湯の面々に見送られ、百音(清原果耶)はウェザーエキスパーツの地方営業所スタッフの立場で、気仙沼へ戻る。そして市役所に勤める悠人(髙田彪我)の協力で、まずはコミュニティFMで、気象情報を伝えることに。そんな中、永浦家に亮(永瀬 廉)や三生(前田航基)ら幼なじみたちが集まる。そこで、亮から「なぜ島へ戻ってきたのか?」と百音は問われ、地元のために働きたかったからと答えると、亮からは思わぬ言葉を突き付けられる。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---


原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15,20
   梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16,19
   桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13,18
   押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14
   中村周祐(過去作/ハムラアキラ、「おかえりモネ」プロデューサー) 第17
   原英輔(過去作/オーディオドラマ「エンディング・カット」) 第18
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
     須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略



お知らせ

●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。

●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。

↓『おかえりモネ』完全対応版です↓
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版


サブタイトル『気象予報士に何ができるか?』が「土曜日版」を見て、余計に分からなくなった…

これまでの「土曜日版」であれば、少しは「週5放送」の本編と異なる印象なり、感想が浮かんで来ていたのだが。今回は、サブタイトルである『気象予報士に何ができるか?』の部分が、本編でも全く見えて来ず、「土曜日版」になったら、更に意味不明になった上で、あることが、強調されてしまった。

と言うわけで、思うがままに今週と「土曜日版」と予告編について、綴ろうと思う。

金曜日で一層明瞭になったのが、"主人公の自己満足"が"満たされる"ようにストーリーが構成されている点

本編の感想でも書いたが、今週で最も本作がやってはいけなかったことが、金曜日に全て集約されたと言っていいだろう。まず、一層明瞭になったのが、“主人公の自己満足” が満たされるようにストーリーが構成されている点だ。

もう、もはや主人公は “他人の目” なんて気にする暇もない程に、自分が夢見る「地元の役に立ちたい」、「人のために何かしたい」と言う望みを兼ねえたいだけにしか見えない。

今週で最悪だったのが、秋祭りと牡蠣の開口の2つの"天候"を、百音に都合良く変えたこと

特に悪かったのが、秋祭りと牡蠣の開口と言う、2つの “天候” を都合良く、前者は大風と雨、後者は快晴にしてしまったことだ。好意的に見ている人は、無視させてて頂いて、書き続ける。

これ、色々書きたいことがある。まず、誤解を招かないように書いておく。私が言う「主人公が、2つの “天気” を都合良く、変えてしまった」と言う意味は、決して、脚本家が、主人公の気象予報士の能力が卓越したことを表現するために、主人公の天気予報通りに、秋祭りは悪天に、牡蠣の開口は晴天の設定に変えたことを責めているのではない。

あくまでも、映像から察する限り、いや恐らく演出家の意図もそうだったと思う。あたかも、主人公にその日、その時間の天気を忠告した予言(忠告や進言)した通りに変えることが出来る “並外れた能力” の持ち主に見えるように描いたことを責めているのだ。

今週で描くべき主人公は、「予言(忠告や進言)した天気を自由に変える “並外れた能力” を地元住民に見せつける」ことでは無いのでは?

しかし、冷静に考えて欲しい。今週の『気象予報士に何ができるか?』で描くべき主人公は、「予言(忠告や進言)した天気を自由に変える “並外れた能力” を地元住民に見せつける」ことでは無いのでは? ってこと。

本来、描くべきだったのは、主人公が「気象予報士でも天気は完全に予測できないことを認めた上で、天気に合わせたアドバイスを地元の人たちへ必死にする姿」ではなかっただろうか。

百音は、車いすマラソンの鮫島で、一度、「気象予報士でも天気は完全に予測できないことを認めた上で、天気に合わせたアドバイスを必死にする」ことを学んでいるはず

ここ、もう少し掘り下げる、なぜ、残り1か月近くになって、わざわざ「予言(忠告や進言)した天気を自由に変える “並外れた能力” を地元住民に見せつける主人公」を描く必要があるのかを考える。

思い出して欲しい。本作では、「スポーツ気象」を語るくだりの中へ、車いすマラソンの練習に臨む鮫島(菅原小春)を登場させて、「気象予報士でも天気は完全に予測できないことを認めた上で、天気に合わせたアドバイスを必死にする姿」を、朝岡(西島秀俊)たちと共に百音(清原果耶)を描いている。

もうお分かりだろう。百音は、気象予報士が万能人間ではないが、その知識や経験を活かしたアドバイスをすることで、困っている人を助けることを、最低、一度は学習しているのだ。

だから、例のプレゼンがあって、気象予報士の役割や、津々浦々の協力者による、それぞれの地域でそれぞれの地域を守る体系づくりを思い付き、記念すべき第一歩が、コミュニティFMでの「お天気コーナー」ではないのか? そうでないなら、もう、見る意味すら感じなくなるが…

遂に、百音に禁断の"神業"である"並外れた能力"を描いてしまったか…

「週5放送」では分かり難いが、「土曜日版」だと良く分かることもある。それは、良く見ると、スッキリする程に良く分かるから、興味があるなら見直して欲しい。百音は、秋祭りと牡蠣の開口の日と時刻の天気が予想と “変わる” ことを決め付けて、“変わったあと” に関してのアドバイスをしてしまっているのだ。

これこそ、“神業” であり “並外れた能力” と言わざるを得ない。こう言う印象に描くから、マッチポンプ(自自分で起こした揉め事の収拾を持ちかけて、利を得ようとすることや人)に見えるのだ。流石に、ドラマだから自作自演とまでは言わないが、これが現実社会であれば、詐欺とか騙しと言う類のもの。それが、「土曜日版」で際立った。

私の「第二の故郷のためにやった験談」を書こうと思う

昨日、ある読者さんのコメントで、「みっきーさんの体験談の方が面白い」と、嬉しいお言葉を頂いたので、今回も一つだけご披露しようと思う。それは、千葉県館山市の広大な土地にある誰もが知る大手ショッピングセンターでの話だ。

20年程前の話になるが、私が所属していたNPOは「コミュニティFM」よりも、ずっと規模の小さい「ミニFM」を運営していた。受信機と送信機が一体型で、それぞれの距離は、500m程度しか離せない。それ以上は慣れると通信が切れるのだ。

しかし、私たちは、そのショッピングセンターを盛り上げるために、「みんなで繋ごう、みんなのミニFM」と言う企画を提案して、日曜日にやる事になった。前日の天気予報では、海岸近くのその場所は「快晴で風も殆ど無し」だった。だから、送受信機を100台、手作りをした。

そして、地元の人や観光客が海を目の前に100名が並んで、それぞれの家族へ言いたいことや、お店の宣伝をやってもらうつもりだった。しかし、天気予報は見事に外れ、朝の6時には傘要らずの小雨になった。小雨の中で送受信機を持つと感電の恐れがある。店長も、理事長も中止の決断を迫られた。

しかし、唯一の「よそ者」で東京から前日入りしている私は諦められなかった。そこで思い付いたのが、送受信機をショッピングセンターにある全てのお店と、休憩所などの室内に置かせて貰ったのだ。

そして、本番が始まった。自分のお店から自分のお店の宣伝をする声、お母さんへの感謝の気持ちが、ショッピングセンター中に流れ、結果、快晴の下で横一列より、大成功に終わった。

多分、描きたいのは「心に傷を負った人たちの再起を描いたシリアスなドラマ」なのに、肝心なストーリーがファンタジー過ぎる

話を『おかえりモネ』に戻そう。ドラマだから、ある程度のご都合主義や、あざとさは良しとしよう。そう言うのがないと、物足りないことがあるのは確かだから。

でも、『おかえりモネ』はどうだろう? 心に傷を負った人たちの再起を描いた、シリアスなドラマで、脚本家も演出家も出演者も、そのつもりで創っているはずなのに、肝心なストーリーがファンタジー過ぎるのだ。仕事が決まるくだりにしても、天気が変わるタイミングにしても。

残りの物語を「モネのお陰」三昧にしたいがために、"並外れた能力"を今以上に発揮しないで欲しい

ここまで、けちょんけちょんに書いている私でも、少しは残りの1か月に期待をしている。だからこそ言いたい。

残りの物語を「モネのお陰」三昧にしたいがために、“並外れた能力” を今以上に発揮しないで欲しい。きっと、まだ大きな気象現象を描いて、“並外れた能力” で「モネのお陰」をやるだろう。と言うか、この時点で、禁断とも言える、“並外れた能力” を主人公に持たせて、使わせたら何でもアリになってしまうような気がしてならない。

『エスパー気象予報士・モネ』って話なら、最初からそう言ってくれた方が、ヒーローモノとして楽しめたかも知れないが、そうではないのだから…

経験4,5年目で報道班だった百音が、いつ船の航路アドバイスなどを学んだのだろう?

それと、これは脚本家はもちろん、演出と美術さん、監修担当にも言えることだが。百音は、気象予報士になって4,5年目のはず。しかも、ずっと報道班で、出来て来た粗原稿の手直しと、朝岡たちのお手伝いがせいぜいのしごとのはず。そんな百音が、いつ、船の航路アドバイスなどを学んだのだろう?

そう言うのこそ、最近流行している「ネタ振りと回収」ではないのだろうか。だって、百音の作業スペースや部屋にあるのは、本社から手に入る天気図と抽象画くらい。まあ、秋祭りの日の天気予報位ならできるかも知れないが。流石に、牡蠣の開口に対して口を出すには、資料が少な過ぎるような。

だって、映像に見たように、あれだけの船の数の航路のアドバイスも必要だし、場合によっては牡蠣の出荷数のコンサルだって、含めてアドバイスするのが百音がやるべきことのはず。

確かに、「パソコンを開けば何でも情報は得られる」時代とは言え、もう少し、気仙沼の林業、漁業を含めた産業について、学んでいる様子を作るべきだったと、今回の「土曜日版」で再発見した。

あとがき

来週は、百音がラジオパーソナリティになるお話と、永浦家のポエムのようですね。

私だけでしょうか? 百音が、ず~っと言っていた「故郷の役に立ちたい」とか「人のためになりたい」で、ラジオ番組でお悩み相談に乗ることなのでしょうか? 実家のゴタゴタを収拾させることなのでしょうか。今の百音は “天気のことを少しは知っていること” を利用して、天気予報の押し売りをやっているように見えます。

もっと、空を見て、周囲の人たちと接して、自分が出来ることを模索する姿を描いて欲しいです。

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【これまでの感想】

第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60 
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64 65 
第14週『離れられないもの』
66 67 68 69 70 
第15週『百音と未知』
71 72 73 74 75 
第16週『若き者たち』
76 76 77 79 80 
第17週『わたしたちに出来ること』
81 82 83 84 85 
第18週『伝えたい守りたい』
86 87 88 89 90 
第19週『島へ』
91 92 93 94 95 
第20週『気象予報士に何ができる?』
96 97 98 99 100

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連続テレビ小説『おかえりモネ』土曜版第20週

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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