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連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第100回・2021/10/1) 感想

連続テレビ小説「おかえりモネ」

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』公式サイト
第100回第20週『気象予報士に何ができる?』の感想。


 本作は、9月3日、宮城県気仙沼市のロケで約11か月間の撮影が終了しました。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も雲のように毎日変わります。ご理解を。


数日後…今度は、週末開催されるお祭りを告知したいと、高橋(山口紗弥加)ら地元商店街の店主と子どもたちが百音(清原果耶)を訪ねて来た。遠藤(山寺宏一)の計らいで、番組を変更し生放送で子供たちの声を届けることとなり、ブースは大盛り上がりとなった。しかし、天気の予測をしていると、お祭り当日は強い風が吹くことが解った。百音は商店街店主たちに「お祭りは中止にした方がいい」と訴えるが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15,20
   梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16,19
   桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13,18
   押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14
   中村周祐(過去作/ハムラアキラ、「おかえりモネ」プロデューサー) 第17
   原英輔(過去作/オーディオドラマ「エンディング・カット」) 第18
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
     須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略



お知らせ

●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。

●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。

↓『おかえりモネ』完全対応版です↓
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版



15分間全編、"永浦さんのお陰"の"あざとさ"ばかり…

皮肉にも、日本列島に台風16号が接近している朝に、朝ドラまでは、15分間ず~っと “永浦さんのお陰” ばかり。流石に、都合が良すぎるのでは? まずアバンタイトル。妙にドウラン(撮影用ファンデーション)を塗りたくった子役を使って、大騒ぎ。更に、天気を変えてまで “永浦さんのお陰”。

もちろん、ドラマとしては間違ってはいない。しかし、いくら何で、“あさとさ” が過ぎないかってこと。まあ、本作から “あざとさ” を抜き取ってしまったら、主人公が完全に埋没してしまうから、もう残り1か月だし良しとしよう。

劇中で描かれていない百音の過去に、高橋が「私も」と言うのは不可思議過ぎる

とにかく、あざとく、ご都合主義で “永浦さんのお陰” を連発した15分間だったが、どうしても気になってしょうがなかったのが、12分頃の百音(清原果耶)と高橋(山口紗弥加)の次のやり取りだ。

高橋「何かね 永浦さん見てで    私(わだし)も思い出しちゃったのよね。    助けたい 何とかしたいって」

私が引かかったのは、高橋が今回での “永浦さんのお陰” を見て、「私も」と言ったこと。いや、もっと正確に表現するなら、百音に対して、直接「私も」と言い切ったことだ。

なぜ、引っ掛かるのか? それは、これまで殆ど、いやほぼ全く本作の中で描かれていない「震災後の百音の過去」を、赤の他人である高橋が、「私も」と共感したから。あざとさを通り越して、不可思議過ぎる。

なぜ、未だに「震災後の百音の過去」を描かないのか?

いや、百音が地元の人たちに必死に説得したから、何も起こらなかったと言う現実を見て、自分が災害FMを立ち上げた時の必死さや高揚感を思い出して、「私も」と言ったのは、良く分かる。

しかし、連ドラなのだから、ここで、ある意味で同士のような高橋を登場させて、「私も」とまで言わせるなら、最初から「震災後の百音の過去」を、丁寧に描くべきだった。ただ、それだけ。

未だに、視聴者すら見ていないものを、ぽっと出の脇役が「見て来たようにモノを言い」は、流石に全話の構成が崩壊していることの、また証明になっただけだと思う。

「町興し」について、大学生の水野を交えて書いてみようと思う

他にも気になったことは、たくさんあるが、愚痴ばかりだと読者さんも辛いだろうから、今の「地方再生」、「地域復興」、簡単に言うと「町興し」の現状について、少し話してみる。これは、今回、気仙沼を出て行くことになった大学生・水野(芽島みずき)に繋がること。20年近く前から、つい数年前までは、「町興し」には、次の3つが必要だと言われた。

「よそ者」、「ばか者」、「若者」

説明しなくても分かると思うが。「よそ者」は町の古い習慣に捉われない存在、「ばか者」は相手の顔色を伺わない新鮮な存在、そして「若者」は高齢者では思いつかないことを言う存在。この3つが必要とされていた。しかし、ここ数年、「町興し」をやっている人たちの間では、この3つの内で「よそ者」について疑問の声が上がっている。

それは、東京など都会から地方にやって来た「よそ者」が、地域社会に溶け込まずに、「よそ者」だけで “新しいグループ” をつくり、更に地元の文化(祭りとか)に対して「古臭い!」とか言って、参加しないのだ。そのことによって、その地域の人間関係が、「地元の人」と「よそ者」に分断し、文化まで分断している地域が増えているから。

その意味で、今回、百音は “元” が付くが地元の人間だから受け入れられやすく、大学生は馴染めずに出て行った。これ、水野は、気仙沼の人たちは優しく接してくれたと言ってはいたが、私はひねくれ者だから、そうは受け取らない。だって、この2回を見れば、百音がFMにやってきたから、水野の居場所がなくなったとも受け取れる。

要は「よそ者」の排除を百音がやってしまったのだ。しかし、本作はそう描かない。水野が自分で悩んで出て行ったことになっている。そう、結局、水野が出て行くことになったのも、“永浦さんのお陰” だってこと。ここ、気付かない人が多いと思うから、敢えて、元地元FM、町興しNPOをやっていた私だから書いてみた。

今回は、秋祭りと高橋だけに絞り込んだ方が得策だったと思う

そして、話を気になったことに戻そう。なぜ、15分間に、水野の退散、牡蠣の開口、秋祭りの3つを盛り込んだのか? まあ、大学生の水野の話は「土曜日版」では削除さるだろうが。高橋の回想シーンを含めて、盛り込み過ぎでは?

特に、ほぼ観光ビデオの「牡蠣の開口」については、秋祭りと同日の設定にしてしまったせいで、主人公が何をして、どう役に立ったのか、ほぼ見えて来ない。いや、想像の翼を広げれば、分からなくもないが。

やはり、ここは、秋祭りだけに絞り込んで、“永浦さんのお陰” で大団円で良かったと思うし、その方が、しっかりと百音が地元の人たちの役に立ったことが描けたと思う。

百音が、決まったことに口出ししているように描く理由って何?

それと、気になったことと言うより、「なぜ、百音をそんな印象な人間に描くのか?」と言う部分が幾つかあった点にも触れてみる。

例えば、秋祭り。百音が、FMブースにやってくる途中で、秋祭りのチラシやポスターを見て、「日曜日に開催」に疑問を持ったように描いたら、印象が違っていたはず。

牡蠣の開口は祖父から聞いたが、うまく百音から祖父との会話から「牡蠣の開口の日」のことを聞き出したように描いたら違ったはず。でも、実際は、秋祭りも牡蠣の開口も、日取りが決まったあとで、口を出している印象になるように描かれている。これが、間違っていることに、脚本家や演出家は気付いていないのだろうか?

決まったことに口出して、更に自分の思い通りになって満足感さえ味わう百音で良いのか?

だって、細かい経過は省略するが、とにかく、百音は自分の「故郷の役に立ちたい」と言う自己満足を満たすために、あれこれやって来て、今、故郷に立っている。

だったら、自ら積極的に、「自分の仕事は何なのか?」を模索する意味でも、自分から町の人たちに声をかけ、やりたいことを伝え、人間関係を構築し、その中から「気象予報士である自分しか出来ない仕事」を見つけると言う筋書きが、本来、百音がやるべきことのはず。

でも、そんな主人公は劇中におらず、決まったことに口を出して、更に自分の思い通りになって満足感さえ味わってしまっている。これで、いいのだろうか?

私は、せめて、百音が、仕事がら町に顔が広い三生(前田航基)と、暇そうな悠人(髙田彪我)に相談して、街の人を紹介してもらい、その中で、FMとの出会い、高橋との縁を描くべきだったと思う。

あとがき

“永浦さんのお陰” をやるがために、完全に物語がおかしな方向に進んでいますね。

例えば、牡蠣の開口だって、もう天気予報は万能ではないと描いてしまっているのだから、別の日の方が良かった可能性もあるわけです。

秋祭りだって、天気図をもとに「中止」を提案するのではなくて、風向きを考えて場所を変えるとか、そう言う(一応)専門の “気象予報を取り入れつつの提案” をすることこそ、「故郷の役に立つ」、「人の役に立つ」ってことではないのでしょうか。

今回だけ見ていると、天気予報を利用して、地域の人たちを一か八かのゲームに参加させて、自分の言った通りになって喜んでいるだけのようにしか見えませんでした。これが、サブタイトル『気象予報士に何ができる?』なのかなぁって…

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【これまでの感想】

第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60 
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64 65 
第14週『離れられないもの』
66 67 68 69 70 
第15週『百音と未知』
71 72 73 74 75 
第16週『若き者たち』
76 76 77 79 80 
第17週『わたしたちに出来ること』
81 82 83 84 85 
第18週『伝えたい守りたい』
86 87 88 89 90 
第19週『島へ』
91 92 93 94 95 
第20週『気象予報士に何ができる?』
96 97 98 99

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連続テレビ小説『おかえりモネ』第100回

内容“はまらいん気仙沼”を地元の商店街の人たちや、子供たちが訪れる。週末に開催される子供会のお祭りの告知にやって来たという。一緒に来た、災害FMに関わった高橋(山口紗弥加)から話を聞き、遠藤(山寺宏一)は、告知を了承し。。。。そんななか百音(清原果耶)は。。。敬称略いやぁ。。。。子供を使って、ちょっと、大騒ぎさせるだけでなく。主人公を活躍させたいために、無理矢理。。。天気まで変えてしまってい...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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