連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第97回・2021/9/28) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』(公式サイト)
第97回/第20週『気象予報士に何ができる?』の感想。
※ 本作は、9月3日、宮城県気仙沼市のロケで約11か月間の撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も雲のように毎日変わります。ご理解を。
気仙沼に戻った百音(清原果耶)は、早速売り込みに出かけて行く。市役所で働く悠人(髙田彪我)に、観光課課長の遠藤(山寺宏一)を紹介してもらい「けあらし観光ツアー」を提案するが…反応はいま一つ。そのとき、機械音で気象情報が流れてきた。それは地元のコミュニティFMが放送しているものだった。それを聞いた百音は、遠藤にある提案をする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15,20週
梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16,19週
桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13,18週
押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14週
中村周祐(過去作/ハムラアキラ、「おかえりモネ」プロデューサー) 第17週
原英輔(過去作/オーディオドラマ「エンディング・カット」) 第18週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略
お知らせ
●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。
●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版
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百音と菜津は、"涙々的なお別れシーン"をやるような関係だっけ?
何か、アバンタイトルから「またか~」って感じ。宇田川が関わるのも意味不明だが。そもそも、菜津(マイコ) は大家には間違いないが、菜津と百音(清原果耶)のエピソードは殆ど無い。殆ど無いと言うか、大家だから、お節介焼きな人だから、あれこれ百音にやってやっていただけにしか映っていない。
まあ、ぎりぎり莉子(今田美桜)との関係は描かれていたが。それでも、「起承転結」の「結」の始まり部分として、涙々的なお別れシーンを描くような人間関係でないのは明らか。最終回まで、あと何回「企画段階の全話の構成の不備が致命的」と言わなければいけないのだろうか?
今夜の『うたコン』で、ひと時『おかえりモネ』を忘れるつもりだから…
仏壇のシーンもあざといが。今回は、今夜の『うたコン』で2021年9月28日(火)の 19時57分から20時42分までは、ひと時『おかえりモネ』を忘れて『さよならモネ』で!気分に浸る予定だから、ゴチャゴチャとツッコむのは止めておく。
だって、ツッコもうが愚痴ろうが、もうここまで見てしまうと、撮影終了した後の編集でも、何とか工夫して「先が見たくなる朝ドラ化」をするつもりは無さそうだから、気分も乗らないし、言っておきたいことだけ書いておくつもり…
「さよならモネ?」 9/28(火)の「うたコン」で次期朝ドラ「カムカムエヴリバディ」主題歌をAI本人がテレビ初披露&次期『朝ドラ』ヒロイン上白石萌音が井上芳雄とデュエット
遂に、百音が自身で"自分の行動の裏付け"を"全否定"した!
今回の最大の見所と言うべきだろうか。百音が故郷に帰って、一体何を、どう始めて、成功するのか失敗するのかの、大事な “機転” のシーンで、ここ数週間ぶりに一番驚いた。8分頃のシーンだ。
自分の気象予報士の実力と、客寄せの企画力で自信満々な百音が「ツアーの開催日を決定します」と言った直後に、観光課課長の遠藤(山寺宏一)が、「でも 予想が外れるってごども ありますよね」と疑問視(反論)を投げ掛けた。すると、百音は、次のように反論した。
百音「それは 自然相手のことですから」
この台詞、「百音(自分)が故郷に帰る理由は、気象予報士の資格を活かして、地元の人たちの役に立つこと」であること、要するに、百音が一大決心をした自分の大義名分であり、行動の裏付けを、自身が全否定してしまった。
脚本家は、"応援したくなる主人公を作るまい"と敢えてしているように見えてしまう
結局、脚本家は、最初は「天気は未来を予測できる」から始まったのを、「気象には予測できないこともある」になって、今回では遂に「自然相手のことですから」と、言い訳に気象を利用した。
ここ、単純に「何とか予想して、ビジネスとして成功させてみせますから」くらいの、百音の決心の強さみたいなのを脚本で書いたら、もしかしたら、ドラマの、百音の転機になったと思う。でも、言い訳しちゃったら、決意も何もあったものじゃない。
そう言う、応援したくなる主人公を作るまいと、敢えてしているような描写が、どうしても気になるのだ。
あとがき
たった15分間で、ここまでたどり着いちゃうんですね。百音の給料が市役所から出るのか知りませんが。
とにかく、百音って、森林組合だけでなく、市役所にもコネが張り巡らされているんですね。そのコネを利用して、紆余曲折もなく進んで行く本作。面白味に欠けますね。
最後の最後に一言。5分頃、実家に戻った百音が仏壇の前に座って、鈴を鳴らして手を合わせて拝むシーンがありました。宗派によって違うでしょうが、普通、実家に帰って誰もいなかったら、まず仏壇の前に正座して一礼。お供え物を備えて、ロウソクに火を灯し、お線香を手向けて、鈴を鳴らして合掌するような…
でも、今回の百音はお供え物もお線香も無し。こう言う細かい “普通” が描かれないから、あざとく祖母の声が登場するだけのシーンに見えるのだと思います。
他にも、突っ込みたいことは山ほどありますが、今日は面倒なので止めておきます。
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【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 土
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 土
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 土
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 土
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 土
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 土
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 土
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 土
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 土
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 土
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 土
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60 土
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64 65 土
第14週『離れられないもの』
66 67 68 69 70 土
第15週『百音と未知』
71 72 73 74 75 土
第16週『若き者たち』
76 76 77 79 80 土
第17週『わたしたちに出来ること』
81 82 83 84 85 土
第18週『伝えたい守りたい』
86 87 88 89 90 土
第19週『島へ』
91 92 93 94 95 土
第20週『気象予報士に何ができる?』
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