よるドラ「古見さんは、コミュ症です。」〔全8回〕 (第4話・2021/9/27) 感想

NHK総合・よるドラ『古見さんは、コミュ症です。』
(公式サイト)、(公式twitter)
第4話の感想。
なお、原作となった漫画、オダトモヒト氏による『古見さんは、コミュ症です。』は、既刊22巻まで既読。2021年10月よりテレビ東京ほかにて「アニメ版」も放送予定。
転校が決まった片居くん(溝端淳平)の望みがかない、只野くん(増田貴久)と古見さん(池田エライザ)と万場木さん(吉川愛)は4人で海へ行くことになったのだが、ワクワクが空回りして道中の車内はぎこちない空気に包まれる。さらに、浜辺では古見さんが悲しいアクシデントに見舞われる。そして、片居くんが去ってしまった2学期の校内では、早くも新しい生徒会長を選出する選挙戦が本格化し、古見さんたちも巻き込まれる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:オダトモヒト『古見さんは、コミュ症です。』
脚本:水橋文美江(過去作/朝ドラ「スカーレット」、、#リモラブ、生徒が人生をやり直せる学校、死にたい夜にかぎって)
総合演出:瑠東東一郎(過去作/おっさんずラブ、浦安鉄筋家族、極主夫道、DIVE!!)
演出:瑠東東一郎(過去作/おっさんずラブ、浦安鉄筋家族、極主夫道、DIVE!!) 第1,2話
岡下慶仁(過去作/108 hyakuhachi) 第3,4話
石井永二(過去作/ドラえもん、母になる~大山のぶ代物語~、女川 いのちの坂道)
音楽:瀬川英史(過去作/勇者ヨシヒコ、左江内氏、今日から俺は、エール、極主夫道、DIVE!!)
主題歌:aiko『あたしたち』
語り:高橋克実
まえがき
原作は既読ですがが、基本的に原作となった漫画と、実写ドラマ版は比較しない立ち場。また、ネタバレしないように感想も書くつもりです。
冒頭のコミカル部分があったから、海辺の青春を創出した!
今回は、30分間の構成のバランスが、実に絶妙。冒頭の待ち合わせと、バス中のしりとりコントと言う、コミカルな描写があったからこそ、海辺でのシーンが、めっちゃ青春に映った。こう言うのが、上手いメリハリの付け方なんだと思う。
中盤の4人の会話なんて、逆光の使い方を含めて、別に舞台を海辺にしなくても出来るのに、古見さん(池田エライザ)が海辺でケガしたからこそ生まれた、青春の感動。やはり、青春と海は良く似合う…
「先が見たくなる連ドラ」を超えて「過程を確認したいドラマ」へ昇格!
そして、後半の片居くん(溝端淳平)が去ってしまった2学期の校内では、早くも新しい生徒会長を選出する選挙戦。そして、新たなキャラクターである、極度の潔癖症の潔清子(大西礼芳)が登場。
何となく、古見さんや只野くん(増田貴久)のやり取りの進行方向は、潔さん(大西礼芳)が古見さんに会長選の応援を依頼するところから見えてはいるのに、上っ面の台詞のやり取りではなく、きちんと登場人物たちの言葉(筆談を含めて)で、“友だち関係” を描くのがスゴイ。
やはり、丁寧に作り込まれているから、先が見えていても、課程を確認したくなる。うん、凄いドラマだ。
あとがき
今回は、古見さんの筆談の文字が、テロップ上に表記されていましたね。これによって、読みやすくなった効果と引き換えに、読みにくい筆談を読むことで、古見さんの気持ちを察しているとか、ドラマの中に入っている棒入感が、若干削がれてしまいました。「分かり易さ」と「世界観の維持」って、映像に於ける永遠の課題かも知れません。
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