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連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第96回・2021/9/27) 感想

連続テレビ小説「おかえりモネ」

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』公式サイト
第96回第20週『気象予報士に何ができる?』の感想。


 本作は、9月3日、宮城県気仙沼市のロケで約11か月間の撮影が終了しました。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も雲のように毎日変わります。ご理解を。


百音(清原果耶)の全国に地域密着型の気象予報士を配置する企画は新事業としては通らなかったが、地方営業所扱いで社員のまま気仙沼へ戻ることとなった。莉子(今田美桜)、内田(清水尋也)、野坂(森田望智)らと互いの健闘を祈り、会社を後にした。引越しの前夜は、明日美(恒松祐里)と飲み明かすことに。地元と東京に対する率直な考え方を話す明日美。それを聞いた百音は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15,20
   梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16,19
   桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13,18
   押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14
   中村周祐(過去作/ハムラアキラ、「おかえりモネ」プロデューサー) 第17
   原英輔(過去作/オーディオドラマ「エンディング・カット」) 第18
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
     須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略



お知らせ

●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。

●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。

↓『おかえりモネ』完全対応版です↓
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版



先週は未知を追い詰めて承諾させたのに、今回は未知を含めた家族への手紙…

これ、迷走中なのか? それとも、いよいよ何となく軌道修正しようと必死になって失敗しているのか、分からないアバンタイトルから始まった「残り5週」の月曜日。さて、なぜ、冒頭、先週の主人公の意味不明だった言動の理由を「家族全員」への「手紙」に書いたのか?

妹に対しては、妹の出勤前の朝の忙しい時に、逃げ道を作らせないような上から目線で、実家に戻ることを認めさせたのに、何となく、諄く感じてしまった。

私が、古い人間で、王道的な朝ドラを期待しているから書く。“今どきの若い女性” なら、まず、母親に対して、「人の役に立ちたい」、「捨てた、逃げた故郷への新たに湧いて来た思い」、「帰省する度に見る楽しい家族と、また一緒に暮らしたい」などの気持ちを、打ち明け、さらけ出して、母親の優しさが娘を故郷へ導くのが、普通の流れのような…

でも、そもそも、母は一度の東京に行っていない。だから、この母子はそう言うサバサバした関係なのかと、勝手に解釈をしていた。そこでの「手紙」だ。だから、、百音はどんどん勝手に進んで行く、家族は置いてきぼりと、迷走しているなと。それとも、家族関係から軌道修正しようとしていて失敗しているのか分からないわけだ。

手紙より、家族会議の方が明らかに不必要では?

そして、主題歌明けは、家族全員が手紙を読んだ後の「家族会議」。アバンより、こっちの方が迷走していると思う。だって、反対する家族、いないでしょ? 妹は呪いをかけられているし(笑)

両親が長女と、祖父が孫と、また一緒に暮らせるることに反対する人はいないはずだから。むしろ、ここで反対派がいたら、それこそ大事件だ。しかし、規定通りに全員賛成。こう言うやりとりを「家族団らん」として朝ドラに組み込むのを全否定はしないが、不要な描写を入れて話をクドくして、違和感を生み続けたのが本作。

本作の"裏テーマ"に「繰り返さない」は無いのか?

少し話がズレるかも知れないが。本作のテーマと言うかエッセンスの中に「繰り返してはならない」「繰り返さないようにしよう」と言うものが入っているような気がする。

例えば、「災害の被害」による人や土地が傷つくこととか、妹の「お姉ちゃん 津波見てないもんね」みたいな言われた人が一生罪悪感を抱えるような言葉とか。そう言うのを “繰り返さない” のが、込められていると勝手に思っている。だから、本作に於いて、エピソードを繰り返すと言うことには、とても慎重であって欲しいと、ずっと思って来た。

しかし、本作は繰り返すのが大好きだ。最近では、台風災害を続けざまに描いたり、風の被害が出そうなのに風の専門家を登場させなかったり、なぜか主人公はトントン拍子に偉そうになって行ったり。列記したらキリがないから止めておくが。とにかく、繰り返す。繰り返すことは「強調する」と言う意味で間違ってはいない。

でも、本作は “繰り返すだけ” なのだ。強調するわけでもなく、ただネタがないから繰り返して、その繰り返しの間に、全く無関係なエピソードを挟み込む。これを繰り返すから、話がわかり難くなり、登場人物たちの設定や、連ドラとしての連続性も見え難くなる。繰り返しているのに、連続していない連ドラ、それが『おかえりモネ』の現状なのだ。

家族会議の直後に、連続性の無いテレビ局のシーンか…

家族会議の次の、テレビ局のシーンも同じだ。先週、散々描いたことを、アバンの手紙で繰り返して、不必要な家族会議を挟んで、更に、手紙と完全に無関係とは言わないが、連続性の無いテレビ局のシーンを入れる。

これ、月曜日なのだから、テレビ局から入った方が、それも、莉子(今田美桜)の笑顔から始まった方が、どんなに明るい週の始まりになっただろうかと思う。

百音「もう あちこちで 皆さんに挨拶しちゃったので…」の不義理過ぎやしないか?

で、莉子の転勤の話かと思いきや、「百音の最後の日」へ話が進んじゃう。それに、個人的な不快感として、先輩から「ひと言 何か」と言われて、「もう あちこちで 皆さんに挨拶しちゃったので…」と応える後輩があった。これ、脚本家や演出家は「百音が人気者」って描きたかったの?

もはや、本作で「普通」は無いと諦めているが、敢えて、普通なら、ここの部署の人たちだけには挨拶すべきでは? だから、内田(清水尋也)の台詞を「挨拶ばかりで大変だろうけど 気象班にもひと言 欲しいな」みたいな台詞を与えるべきだった。

それに、「あちこち」に挨拶して来たと言っていた割に、あれだけ温情をくれた安西社長(井上順)と、入社当初から世話になり続けた野坂(森田望智)の挨拶は、帰り際? これ、シーンの順番を入れ替えるだけで良かったのでは? そう言う配所が架け続けたから、主人公が思えば、口にすれば、誰かが助けて、何でも叶うお姫様になっちゃった。

これ、第1回から見ている人なら、明らかに森林組合時代の百音とは別人格に見えやしないだろうか。これ、本当に、1人の脚本家と今週の演出家であり、本作のメイン監督が一字一句、意味を共有して作り上げて来た作品とは思えないのだが…

地方から東京に来て生活している人の多くが、故郷を捨てたと言う後ろめたい気持ちを持っているのだろうか?

個人的に、また良く分からなかったのが、終盤での明日美(恒松祐里)が百音に言った台詞。

私は、東京生まれ育ちで、劇中の百音の歳の頃は東京で働いていた。その後も、東京の隣りの千葉県に引っ越して、東京と千葉で働いて来たから、故郷を離れて、東京で学校に通ったり、仕事をしている心情は想像しか出来ない。地方から東京に来て生活している人の多くが、故郷を捨てたと言う後ろめたい気持ちを持っているのだろうか?

だって、殆どの人が自分の学校や職場が東京だから、首都圏にそう言う場所が一極集中しているから来ているだけでは? もちろん、親の介護や、実家の家業の後継ぎ問題などの事情を抱える人は別にして。

そう思う中で、突然、三生(前田航基)の断髪式の回想を入れて “繰り返し” て、明日美にあんな台詞を言わせたのだろう? 今さら、百音を引き留めるつもりは無いはずだし。こう言う、繰り返しの中に、無意味や無関係なシーンを差し込むから、明日美のキャラも崩壊が始まるのではないだろうか。そして、明日美の「薄情かな?」を説得する百音の存在も良く分からない。

百音のポエムを手紙の中の「書き言葉」にしたのは良かった

今回で唯一良かったこと。それは、冒頭の百音のポエムが「書き言葉」による手紙になっていたこと。

ちょっと面倒な話になるが。言葉には「書き言葉」と「話し言葉」の2種類がある。今回は百音が使ったメディアが「手紙」だから、手紙で簡単に分けると、「書き言葉」は「他社や顧客宛てのメール・年賀状」なんかに用いる言葉。話し掛けているのだが、きちんと不特定多数の人が読む可能性がある文章ってこと。

一方の「話し言葉」は「親しい友人宛てのメール」なんかに用いる言葉。直感的で理解しやすく、受け手も反応がし易い文章のこと。

アバンタイトルをもう一度見られる人は見て欲しい。今回の手紙が、「母宛てでなく、家族「おじいちゃん お父さん お母さん みーちゃん宛ての手紙」でああることは、封筒には書いていないが、一ページ目の最初に4人のことが書いてあるから分かる。だから、この手紙は永浦家以外の他人に読ませる内容ではないと言うことはお分かりだと思う。

でも、言葉を一つずつ聞いて行くと、先述の「親しい友人宛てのメール」なんかに用いる「話し言葉」ではなく、視聴者全員に宛てた「先週の帰省で感じた百音の気持ち」を不特定多数の人に伝えるための「書き言葉」で綴られている。要は、母への気持ちを伝える手紙に見せかけて、先週の補足をしているのだ。

こう言う、脚本家お得意の “ポエム” は「詩集」のような「書き言葉」の方が似合うと思った。因みに、私のブログでは、「書き言葉」と「話し言葉」を併用している。感想は基本的に「書き古馬」、まえがきや、あとがきは「話し言葉」。そして、感想以外は両方を部分的に使い分け。そんな感じ… 気付いておられるだろうか。

あとがき

これ、百音って、ノープランで気仙沼に戻るってことですよね。でも、のんびり就活のシーンなんて描いている時間は無いから、予告編の通りに、水曜日の前半では、コネとツテを使って仕事が始まっているんでしょうね。本当、この展開では、ヒロインを応援する部分が無さ過ぎます。もう少し、紆余曲折ってものが欲しいです。

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【これまでの感想】

第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60 
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64 65 
第14週『離れられないもの』
66 67 68 69 70 
第15週『百音と未知』
71 72 73 74 75 
第16週『若き者たち』
76 76 77 79 80 
第17週『わたしたちに出来ること』
81 82 83 84 85 
第18週『伝えたい守りたい』
86 87 88 89 90 
第19週『島へ』
91 92 93 94 95 
第20週『気象予報士に何ができる?』

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連続テレビ小説『おかえりモネ』第96回

「気象予報士に何ができる?」内容新規の事業としては認められなかったが、条件付きで営業所の扱いで、故郷へと戻ることになった百音(清原果耶)敬称略脚本、安達奈緒子さん演出、一木正恵さん一番近いことばは  船頭多くして船山に上る、、、そんな感じ(笑)かなり好意的に見れば。このご時世だから。。。。の可能性も、無くは無い。が。そこを、上手くやるのが。。。。プロじゃ?
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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