連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第91回・2021/9/20) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』(公式サイト)
第91回/第19週『島へ』の感想。
※ 本作は、9月3日、宮城県気仙沼市のロケで約11か月間の撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も雲のように毎日変わります。ご理解を。
気仙沼の永浦家は、突風の被害を受けていた。心配で電話を掛けてきた百音(清原果耶)に亜哉子(鈴木京香)は、家族の無事を伝える。その日の夕方、登米から東京に菅波(坂口健太郎)がやって来る。誕生日を迎える百音に会いに来たのだ。2人が話していると、明日美(恒松祐里)から電話が入る。「龍己(藤竜也)のカキ棚が突風で、大きな被害を受けている」との知らせだった。それを聞いた百音は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15週
梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16,19週
桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13,18週
押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14週
中村周祐(過去作/ハムラアキラ、「おかえりモネ」プロデューサー) 第17週
原英輔(過去作/オーディオドラマ「エンディング・カット」) 第18週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略
お知らせ
●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。
●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版
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初めて、15分間をリアタイ視聴した妻の一言
今日は祝日で休暇の妻が “初めて” 『おかえりモネ』を15分間、リアタイ視聴した。その感想は「こんなの毎朝見てたら、昼間、やる気が出ないんじゃないの? こんな自分勝手な主人公と、自分たち以外の人たちへの思いやりのないカップルは見続けない、関わらないのが我が身を守ること」と言うものだった。確かに言う通りだ。
まあ、妻には、百音(清原果耶)の設定と、菅波(坂口健太郎)との関係性は事前に伝えたが。やはり、初めて見たら、「これを明日も見るの?」と言われて、答えを曖昧にするしか無かったのは言うまでもないが。
それに、看護師の妻は「毎日病院で患者さんに接するには通常の何倍もの “元気” が必要だ」と言う。なぜなら、「弱っている患者さんに元気を分け与えるのが看護師の仕事だから」だと。そう言う生活を毎日している人には、今回の菅沼の百音の実家を思いやる気持ちの無さ、百音の鈍感さに呆れたのだろう。
そして、私の考えは。一晩中、天気予報で注意喚起し続けた地域にある実家が、実際に台風、もしかして竜巻の被害に遭っているのに、ニヤニヤしながらプロポーズは、ポエムを遥かに超えていると思う。従って、今回の感想は、簡単感想で済ませる。妻に「こんなに丁寧に感想を書く暇があったら、洗濯と掃除をもっと丁寧にやれ!」と言われそうだから。
ヒロイン特権で「実家の被害だけ」を描いたのは相当不愉快
15分間には、「実家の被害」と「プロポーズ」の2つがあった。まず、「実家の被害」。当然、いつも通りの「ヒロイン特権」で、主人公の実家の台風(竜巻)での被害だけを、単純に強調しただけ。先週末も今回のアバンでも、大した描写もなかったのに、被害状況だけ、それも、主人公の家だけを描いた。かなり不愉快である。
「人の役に立つ」が本作の1つのテーマであり、主人公の未来であるなら、「実家だから」と “実家だけ” を心配するのではなく、せめて、「故郷」だから」と “亀島全体” を心配し、台風か竜巻かは別にして、天気予報の注意喚起に従っていながらも、災害の被害を受けた人たちを心配する主人公を描くべきだった。
これをやらないから、大きな理想を抱えていようが、「自己チュー」にしか見えないのだ。それに、「故郷の人たちの役に立ちたい気象予報士」になりたい夢があるなら、島全体を心配しないと意味がない。まっ、こんな偏った “ヒロイン特権” ばかり描くから「本当に主人公の心理描写が雑で鼻につく」のだ。
妻曰く「実家が台風の被害に遭っているのにプロポーズ?」
もう1つは「プロポーズ」。私は、恋バナをダラダラと引っ張るのに大反対だから、さっさと結婚しちぇと思っている。でも、交際から結婚へ至る過程はドラマ上では重要だから、我慢して見ている。しかし、今回の描写には呆れた。妻が言っていた。まず、「この人たち、恋人なの?」って。
そして、「二人共、パートナーの実家が台風の被害で大変なのを知っているのに、男性は回りくどい言い方でプロポーズらしきものをして、実家が危機的な状況なのが予想出来るのに、ニヤニヤとプロポーズを聞くって、この二人、おかしくない?」と。全く、同感である。これ以下でも以上でもない。
主人公を、最初から「特別な勘が働く人」にしても良かった
これも毎度のことだが、全話の構成が雑だから、こうなる。だって、一時は「万能の神」のように描かれた気象予報士でも、竜巻は予想出来ないと、今回分かった。もちろん、台風も止められないのはご存知の通り。そう、気象予報士の仕事は「予報」であり、「避難の呼び掛け」が主な仕事なのだ。
だったら、主人公に「台風の進路を変えられる」とか、「竜巻を完全に止められる」みたいな “特殊能力” を持たせて、「うちの娘は小さい頃から…」で始めても良かったかも知れない。
いや、流石に “特殊能力” は、やり過ぎと言うなら、“直感” でも、“亡き祖母の声” でも良い。聞えちゃう、分かっちゃうって設定にしたら良かったのだ。だって、実際に、そう言う人、いるでしょ? 「勘が働く」的な人って。ここまで “あり得ない” ことばかり描くなら “アリ” だったかも…
あとがき
家族総出で実家の後片付けだけを描いて、後半でプロポーズらしきものを描くのって、私は単純にドラマとして「残酷」であり、「不自然」だと思います。ここは、きちんと切り分けて描くべきでは? だって、本作は「恋愛ドラマ」ではないのですから。月曜日から暗雲が立ち込めた第19週…
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【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 土
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 土
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 土
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 土
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 土
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 土
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 土
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 土
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 土
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 土
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 土
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60> 土
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64 65 土
第14週『離れられないもの』
66 67 68 69 70 土
第15週『百音と未知』
71 72 73 74 75 土
第16週『若き者たち』
76 76 77 79 80 土
第17週『わたしたちに出来ること』
81 82 83 84 85 土
第18週『伝えたい守りたい』
86 87 88 89 90 土
第19週『島へ』
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