緊急取調室 4th SEASON (第9話/最終回10分拡大スペシャル・2021/9/16) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『緊急取調室 4th SEASON』(公式サイト)
第9話/最終回10分拡大スペシャル『真実への行進』、ラテ欄『解散!! キントリ最後の7日間 VS日本の命運を握る男 マル裸にしてみせる』の感想。
東(今井朋彦)に続く塔子(桃井かおり)の死で真相が闇に葬られようとしているハイジャック事件。その鍵を握る国交副大臣・宮越(大谷亮平)の周辺で想定外の事件が起きてしまう。混乱する有希子(天海祐希)に思わぬ人物が協力を申し出る中、小石川(小日向文世)は東の息子・奨太(石田星空)と対面。一方、山上(工藤阿須加)と共に宮越の秘書・須藤(尾上寛之)を聴取した渡辺(速水もこみち)は、現れた宮越の様子に不審を抱く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
シリーズ構成:井上由美子(過去作/緊急取調室シリーズ)
脚本:井上由美子(過去作/緊急取調室1~4、ハラスメントゲーム、遺産争族、BG~身辺警護人~)
演出:常廣丈太(過去作/緊急取調室1~4、BG~身辺警護人~) 第1,2,3,6,8,最終話
樹下直美(過去作/オトナ高校、未解決の女シリーズ、コタローは1人暮らし) 第4,5,7話
音楽:林ゆうき(過去作/DOCTORS~最強の名医、緊急取調室1,2、あさが来た)
主題歌:緑黄色社会「LITMUS(リトマス)」
制作協力:アズバーズ(過去作/緊急取調室2、民生、虹色カルテ、コタローは1人暮らし)
最終回は時間延長と全体の構成に問題があった
いよいよ宮越(大谷亮平)の本題に入るのかと思いきや、放送開始から20分間は、キントリのメンバー・菱本(でんでん)の国選弁護人が空見子(大塚寧々)と決まるまで、延々と引き伸ばし。あそこって、そんなに尺が必要な場面だろうか?
その上、容疑者が大物(政治家)と言うだけで、事件自体は複雑に見せて、時間を使って描いているが、よくよく見れば、何となくお涙頂戴を含めた、意外とあっさり系の事件だった。やはり、最終回は時間延長と全体の構成に問題があったと思う。
シーズン毎に「新生キントリチーム」を見たいわけでは無い
また、本作のファンの一人として書くが。今回の話を面白いと思う人は一定数いると思う、でも私は、別にシーズン毎に変化する「新生キントリ・チーム」を見たいわけでは無い。もちろん、この『緊急取調室 4th SEASON』も。
しかし、今シーズンは敢えて「キントリ最後」と言う、ある意味で「新生」とは逆の価値観でドラマを盛り上げようとした。そのために、ハイジャック犯・大國塔子(桃井かおり)を登場させて、“縦軸” らしきものを盛り込んだが、終わってみれば、“縦軸” どころか、ただのエピソードの1つに過ぎなかった。
最終回だけで大いに「キントリ最後の…」をやれば良かった
だったら、最初から「最後の…」も “縦軸” も必要なかったのでは? いや、本当に『緊急取調室』と言うドラマが、今シーズンを持って二度と放送がないなら、最終回だけで、大いに「キントリ最後の…」をやった方が、良かったと思う。
あとがき
不満はありますが、決して面白くなかったと言うわけではありません。むしろ、「キントリ最後の…」を煽り過ぎて、これまでのシリーズと違うことをやり過ぎたことが、不満要素です。やはり、本作の最大の見所は、キントリと刑事のチームワークと、取調室での攻防戦。もっと、そこに集中して欲しかったです。
ただ、本シリーズのファンの一人として最後に。天海祐希さんを始め。キントリメンバーも、シリーズと歳を重ねて、なかなか雰囲気のいいチームになったのは認めます。若手俳優はあくまでも脇役でピンポイントで使って、ベテラン俳優で魅せるドラマが少なくなっている今、再結成して『5』を期待します。重ねて、コロナ禍の撮影、ご苦労様でした。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15970/
【これまでの感想】
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