連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第89回・2021/9/16) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』(公式サイト)
第89回/第18週『伝えたい守りたい』の感想。
※ 本作は、9月3日、宮城県気仙沼市のロケで約11か月間の撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も雲のように毎日変わります。ご理解を。
台風12号は、大きな被害をもたらすことなく、雨のピークは収まりかけていた。そこへ長野に住む高齢女性(大方斐紗子)から電話が入る。「うちの裏山の小川が、川になったら危ない。ふもとの番場川が暴れる」との内容だった。同じころ、ウェザーエキスパーツにいた朝岡(西島秀俊)も、長野の河川の異変に気付き始めていた。気象班チーム、朝岡、それぞれに、どう伝えたらよいか、一刻も早く行動する選択を迫られる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15週
梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16週
桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13,18週
押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14週
中村周祐(過去作/ハムラアキラ、「おかえりモネ」プロデューサー) 第17週
原英輔(過去作/オーディオドラマ「エンディング・カット」) 第18週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略
お知らせ
●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。
●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版
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私自身の体験談を通して、おばあちゃんからの電話を考えた
まず、私の本当の経験談から話してみる。私は間違った情報をブログに掲載したくないから、ネット検索で調べても正しい結論が出ない時は、テレビ局やラジオ局にメールや電話をする。メールは弾かれる(返事が返って来ないケースが多い)から、「ここぞ!」と言う時は、テレビ局の「お問合せ先」に電話を掛ける。
例えば、「私、テレビドラマのブログを書いている者ですが、誤った情報を書きたくないので教えて下さい。昨晩放送された『○○』と言うドラマの〇〇分頃にラジオから流れた楽曲は何ですか?」と。すると、6割位の確率で「ドラマ制作部」に電話を回してくれて、担当者が教えてくれる。もちろん、日中の正規な受付時間に電話を掛けてはいるが。
だから、今回のおばあちゃんがテレビ局に電話をしたら、運良く天気予報担当者と話ができると言うのは、あながち “全てが作り事” でないと言いたい。逆に、テレビ局から私のブログに、「昨夜放送した第3話の演出家の名前と、過去の作品が間違っているので、修正してもらえませんか?」と言う、恥ずかしいこともあるのだが。
ここまで無理矢理と強引に百音に手柄を取らせる展開には、失笑するしかない
ただ、深夜の時間帯に、テレビ局の総合問合せ電話をやっている放送局は、殆ど皆無。なのに、おばあちゃんは、一度、総合受付的な電話番号にかけて、その人間が、「天気の方」に電話を繋いだ。ここはやり過ぎだ。
そもそも、深夜や早朝に繋がるテレビ局の電話番号なんて非公表だし、いくら、おばあちゃんが百音のファンだからって。いやいや、本来は、おばあちゃんも深夜の電話も必要ないのだ。
朝岡(西島秀俊)が風の動きの変化に気付いて、風の専門家である内田(清水尋也) へ相談。その結果を、ブリーフィングで百音が「うんうん」と聞いていれば済む話。流石に、ここまで無理矢理と強引に百音に手柄を取らせる展開には、失笑するしかない。
永浦家の家族は「24時間営業」なのか? そして、母子揃って気配りや思いやりもないのか?
まあ、あとは、いつも通りの愚痴と言うか、気になったところ。今回、母・亜哉子(鈴木京香)が、娘が大変大きな台風で大忙しの勤務時間中と推測できる時間帯の百音(清原果耶)に電話をしてくるシーンがあった。電話を掛ける母親の気配りや思いやりの無さには呆れてしまった。
また、不在着信に折り返した電話の内容は、前回の感想で書いた通り、何としてでも百音を活躍させ、故郷で錦を飾らせるための内容。こう言うの、毎日やられると、白けるのは当然だが、呆れるし、疲れる。きっと、最終回まで続くだろうが…
朝岡が「他は誰も出ません」と言って百音に電話するのが気に障る
あと、気になると言えば、終盤のブリーフィング。流石に、気象予報士をヒーロー化し過ぎでないかと。特に、百音だけに最後に台詞を与えて、目立たせる演出とか。百音が「あと…」と言って、高村(高岡早紀)の言葉を遮るシーンがあった。私、好みの問題として、あのように、喋っている人の話を、唐突に遮る社会人が苦手。
脚本と演出が悪いのは百も承知だが。「他は誰も出ません」と言って、朝岡は百音のスマホに電話した。しかし、やはりここは、風の専門家の内田に最初にかけるべきだった。別に、スピーカーフォンにすると言う芝居だけだが、重大な内容をブリーフィングに伝えたいと思う朝岡が内田でなく百音に電話したのが、やはりあざとい。
そして、自分がスピーカーフォンの会話にしたのに、その会話が終わらぬ内に、話を遮る百音。結局、母親譲りの気配りや思いやりの無さってことか…
あとがき
それにしても、何とか百音を独り立ちできる位までに東京で育てて、故郷へ連れて行きたいのは理解できます。ただ、如何せん、百音が突然「仕事ができる人」になり、「貢献者」や「英雄化」されるのは、流石に急速過ぎると思います。
もっともっと丁寧に描かないと、いくら提灯記事で盛り上げようと頑張っても、余計に「異様な主人公推し」への不快感が増すだけのような気がします。
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【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 土
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 土
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 土
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 土
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 土
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 土
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 土
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 土
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 土
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 土
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 土
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60> 土
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64 65 土
第14週『離れられないもの』
66 67 68 69 70 土
第15週『百音と未知』
71 72 73 74 75 土
第16週『若き者たち』
76 76 77 79 80 土
第17週『わたしたちに出来ること』
81 82 83 84 85 土
第18週『伝えたい守りたい』
86 87 88
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