ナイト・ドクター/Night Doctor (第11話/最終回・2021/9/13) 感想

フジテレビ系・月9『ナイト・ドクター/Night Doctor』(公式サイト)
第11話/最終回『突然の解散宣言! 5人が出す答えとは』の感想。
なお、本作は2021年7月14日(水)に全話を撮影終了していることが判明したため、第6話以降の投稿には要望などは基本的に書かずに、単純な感想のみとします。
「ナイト・ドクター解散」の発表に動揺したまま、その夜の勤務を始めた5人。事故現場に出動した美月(波瑠)、幸保(岡崎紗絵)、深澤(岸優太)は、それぞれ電車の車両基地、オフィスビル、ごみ処理場で負傷者の治療に当たっていた。同じ頃、成瀬(田中圭)は病院で指揮を執りつつ搬送患者を、桜庭(北村匠海)は入院患者を処置。その一方で、5人は本郷(沢村一樹)の言葉に頭を悩ませる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:大北はるか(過去作/グッドドクター、ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~)
演出:関野宗紀(過去作/コードブルー1[演出補]、ハラスメントゲーム、ラジエーションハウス) 第1,2,3,7,最終話
澤田鎌作(過去作/CHANGE、不毛地帯、セシルのもくろみ、監察医 朝顔) 第4,5,10話
浅見真史(過去作/吾輩の部屋である、教場II) 第6話
野田悠介(過去作/コード・ブルー-もう一つの日常-、「アンサング・シンデレラ」プロデューサー) 第8話
高橋由妃(過去作/シャーロック特別編{演出補}、「アンサング・シンデレラ」最終回) 第9話
音楽:得田真裕(過去作/監察医 朝顔シリース、家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド)
オリジナルナンバー:yama「Sleepless Night」
eill「hikari」
琴音「君は生きてますか」
Tani Yuuki「Over The Tim」
三浦風雅「Start」
医師を罵倒する患者の同僚にドン引きで始まった最終回
最終回だからなのか、『日曜○劇場』にあやかって、盛り上げて終わろうと考えたのだろう。病院内勤務の夜勤専門の医師「ナイト・ドクター」を描くドラマなのに、まず、最初に事故を夜に起こして、現場へな深澤(岸優太)を向かわせた。いくら、深澤の行動が心もとないと覆っても、あんなに意思を罵倒する患者の同僚がいるだろうか? もう、あの見物人たちを見て、視聴意欲が下がって始まってしまった。
「病院内勤務の夜勤専門の医師」が院外に行ったら本末転倒
その上、複数の事故を発生させ、「病院内勤務の夜勤専門の医師」を現場へ。確かに、昨日の日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』のように、医師は患者の命を救うのが仕事であると言う点では「医療ドラマ」として間違っていないが。これ、もしも、この状況で、救急の受入要求の要請が入ったら?
だって、前回? で成瀬(田中圭)が救急の受け入れを断るシーンが印象的に描かれたのに、今回の1時間って、ほぼ真逆。これ、ドラマに於いて、主人公の仕事の設定を真逆に描くのは、完全にドラマとして破綻したと言わざるを得ない。
まさか、次期作『ラジエーションハウスⅡ』を絡めないのか
ただ、何となく見えるのは、苦しい大人の事情。本作は、視聴率的には平均10%くらいは確保していたから、商業的に失敗したとは言えない。しかし、世間の評判では、良いもの悪いもの含めて、あまり目にしない。要は、「出演者が見て楽しむドラマ」である要素が強いから、視聴率が稼げていることと繋がっていないだろうか。
だから、本来なら、90分拡大くらいのスペシャルな最終回を予定していたが、結果的に1時間枠になった。それが現実だと思う。
また、本来は、本作は、次期放送される『ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~』を大ヒットさせるための作品(スタッフがほぼ同じ)である意味も兼ねているのに、この程度の視聴率では、むしろ『ラジエーションハウスⅡ』と切り離して見てもらおうと言う大人の意図もあったと思う。
なぜなら、フジテレビで「月9」なら、異なる作品の登場人物が出演して、盛り上げるなんてことは良くある事なのに、今回はそれもなかったから。
「薄暗い早朝での会話のシーン」が、唯一良かった
愚痴ばかり書いても、しょうがないから、今回で唯一良いことがあったから褒めておきたい。それは、仕事を終えた5人が、“薄暗い早朝” で会話をしたシーンだ。これだけで、5人が「ナイト・ドクター」であることが分かるし、彼ら彼女らの仕事への思いや疲れまで見えて来た。
ワンパターンと言われても、毎回、夜勤明けや休憩時間の早朝を感じせさせる時間帯での屋内外問わず、ユニフォームを着た医師たちの会話のシーンを入れるだけで、かなり印象が変わったと思う。出来れば、全ての放送回のラストシーンをこれにしても良かったくらい。惜しいことをしたと思う。
あとがき
ハッキリ言います。頑張って、最終回まで見届けました。そんな感じ。日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の翌日と言う放送日のタイミングも悪いですが、やはり、少しでも医師と言う職業を軽く書き過ぎたと思います。
そして、最後まで、「ナイト・ドクター」と「夜勤専門の医師」と「夜勤専門の救命医」の区別がついていなかったのが残念。そこさえ、きちんと描いていたら、唯一褒めた「あの薄暗い早朝での群像劇」が「青臭い理想」には聞こえなかったと思います。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15959/
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