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TOKYO MER~走る緊急救命室~ (第11話・最終回15分拡大<最終章 後編>・2021/9/12) 感想

TOKYO MER~走る緊急救命室~

TBSテレビ系・日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』公式サイト
第11話・最終回15分拡大<最終章 後編>『伝説に消えた勇者たち MER最後の戦い』、ラテ欄『東京が燃え落ちる 絶体絶命 ピンチに響く最後の言葉』の感想。



妹を亡くし失意の喜多見(鈴木亮平)はMER脱退を告げ、赤塚(石田ゆり子)は意識不明のまま…そして音羽(賀来賢人)は天沼(桂文珍)に動きを封じられ、遂にMER解散が決定してしまう―そんな中、エリオット椿(城田優)による連続爆破テロで東京中が炎上!多くの負傷者が出るが、喜多見も音羽も出動せず、ERカーの使用も禁じられ、最大のピンチを迎えたメンバー。しかしその時…それぞれの心を震わせる「言葉」が響いた―
最終章突入―喜多見の「過去」を巡る戦いは…そして赤塚やMERメンバーの運命は…いよいよ最終局面!誰よりも守りたい、あの人のために…衝撃のラスト目前!勇気と、愛と、誇りをかけて、全力で救え!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:黒岩勉(過去作/モンテ・クリスト伯、グランメゾン東京、アンサングシンデレラ、危険なビーナス)
演出:松木彩(過去作/下町ロケット2018、半沢直樹2020、危険なビーナス) 第1,2,5,8,最終
   平野俊一(過去作/S最後の警官、インハンド、ノーダイド・ゲーム) 第3,4,7,10
   大内舞子(過去作/「凪のお暇」AD、この恋あたためますか) 第6
   泉正英(過去作/)わにとかげぎす、病室で念仏を唱えないでください) 第9
音楽:羽岡佳(過去作/チーム・バチスタシリーズ)
   斎木達彦(過去作/ガールガンレディ)
   櫻井美希(過去作/4分間のマリーゴールド ※兼松衆と共同)
主題歌:GReeeeN「アカリ」
医療監修:関根和彦(東京都済生会中央病院 救命救急センター)
     浅利靖(北里大学病院 救命救急・災害医療センター)
     長谷川剛(上尾中央総合病院)
医事指導:北里大学病院 救急救命・災害医療センター
看護指導:堀エリカ(過去作/朝ドラ「エール、日曜劇場「テセウスの船)
消防協力:東京消防庁
レスキュー指導:幾田雅明(NPO法人 日本消防ピアカウンセラー協会)
警察指導:伊藤鋼一



MERの最初の「死者1名」が「喜多見の妹」である必然性

【最終回の感想は、力作ゆえに長文です(謝)】
冒頭から決めつけるのもどうかと思うが、やはり本作が「医療ドラマ」であること、そして、その昔、テロリストを助けた医師が主人公であることが、改めて冒頭の喜多見(鈴木亮平)の病室のシーンの数分間。

普通なら妹の葬儀のシーンから始まるのが、ドラマのお約束だが、本作は既に葬儀が終わった数日後から始まった。前回以降、「喜多見の妹・涼香(佐藤栞里)の死」と「死者ゼロの1人目が涼香」の是非が、SNS上で賑わっていた。しかし、あの強靭な心と身体を持つ喜多見でも、「家族の死」に直面したら、簡単に日常には戻れない。

それは、ずっと目指して来た「死者ゼロ」を守り抜けなかったのが、テロリストによる家族(妹)の死だからだ。世界中に存在する忌々しいテロリストたちは、“自分たちの正義” のために、反対の思想を持つ国やその国民を、自分の家族をも巻き込んで自爆テロまでやる人間たちだ。

そう、「死者1名」が、喜多見の妹であることには必然性があった。だから、1人目が奇しくも “家族” だと言うことだ。脚本家の黒岩勉氏は、そこをどうしても描きたかったのだと思う。要するに、テロリストは自分たちの主義のためなら、自らの家族の命も殺すと言うこと。

そして、前回、喜多見は、テロリストのエリオット椿(城田優)に家族(妹)を殺された。だから、本作は「医療ドラマ」であると同時に、事故や災害や卑劣なテロ行為に於いて、「命を救う人たち、救われた人たちのヒューマンドラマ」でもあるのだ。そのことを、昨日放送されたダイジェスト版を見て、再認識した。

だから、最終回の感想の冒頭で、改めて本作が、コロナ禍の今、放送すべき「命を救う人たち、救われた人たちのヒューマンドラマ」であることに念頭に、最終回を見て欲しいと思った。

本作が、過去の医療ドラマとは一線を画している音羽の台詞

そして、もう一つ最終回に於いて重要なシーンが「最終審議会当日、審議会へ向かうシーン」だ。

音羽「MERに対する世間の風当たりは強い
   ご家族のためにも
   MERとの関係は断つべきです
   MERがなくても 命を救う仕事はできるはずです」

この音羽(賀来賢人)の台詞にも様々な要素が含まれている。が、敢えて私が強調したいのは、この台詞が、「コロナ禍に於ける医療従事者への差別」に通じるように聞こえたこと。「MER」を「病院」や「コロナ受入れ病院」、思い切って「医療従事者」に置き換えても、いいかも知れない。

実際に、家族に感染させたくないと現場を離れたり、保育園や学校で子どもがイジメに会うからと病院を辞めたり、コロナ患者を受け入れていない病院へ移る医療従事者がいる。そんな「救える命は救いたい」のに、他の要因がその継続を避けさせる。ここ、上手く “今” を「MER」に置き換えて、脚本家が訴えているのが強く伝わる台詞だ。

やはり、本作は、これまでの医療ドラマとは一線を画している。

政府への反論が始まる、音羽の次の台詞も良かった

そして、ドラマは一時停止する気配もなく進んで行く。5か所の同時爆破テロ、神経ガスによるテロの予告、そして、最終審査会で、「官僚 or 医療従事者?」の判断を自身で自身を追い込み、政府への反論が始まる音羽の次の台詞も良かった。

音羽「彼らは ヒーローなんかじゃありません
   MERのメンバーは単なる医療従事者です
   彼らは 誰かに褒められたいからでも
   認められたいからでもなく
   ただ目の前の命を救いたいという気持ちだけで行動しています」

「報告する音羽の台詞」と「回想の喜多見の台詞」の巧みさ

これだけでも十分なのに、次の演出に見応えがあった。よく『日曜劇場』では “クドイ演出” が、稀に良くない話題になるが、次のシーンの脚本と演出は、“クドさ” を逆手に取り、敢えて視聴者を裏切って、最数審査会に “居ない喜多見” の存在を際立たせた。

音羽「彼らは 喜多見チーフの青臭い理想を
   命がけで 追いかけてきました」
   (喜多見の回想)
音羽「助けを求めている人を待っているのでなく
   こちらから行く
   (喜多見の回想)
音羽「彼らが到着したら 全ての傷病者を
   必ず助ける
   (喜多見の回想)
音羽「このチームがいるというだけで みんなが安心する
   (喜多見の回想)
音羽「TOKYO MERは そういう存在に成長しました」

映像的には、3回、「喜多見の回想の台詞」を「音羽が復唱する」パターンを繰り返す。正直、“クドイ演出” と言われてもしょうがない。しかし、4回だけ「音羽が復唱しない」のだ。

回想シーンの喜多見は、「TOKYO MERは そういう存在になりたいと思っています」と未来を語っているのに対して、音羽は「成長しました」と現在完了形になっている。このことで、“居ないはずの喜多見” が言いたいことを音羽が代弁するだけでなく、音羽自身の考えも、しっかり見えた。

似たような編集は、様々なドラマで見掛けるが、これ程に上手く魅せたドラマは最近無い。

「喜多見チーフの青臭い理想」と、「政治家のきれい事」

最終回で好きなシーンは幾つもあるが、その中でも、さり気ないが印象的だったのが、赤塚都知事(石田ゆり子)の病室を白金厚労大臣(渡辺真起子)が訪ねたシーン。

前述の現職の医系技官である音羽が言った「喜多見チーフの青臭い理想」と、「政治家のきれい事」と言う、まるで反対後のような台詞を白金の “元医系技官” と言う設定を余すことなく利用した “対峙構造” から “医師と患者” へ展開する構成は見事だ。

白金厚労大臣、赤塚都知事、久我山の使い方が絶妙過ぎる

そして、赤塚の病状の急変から、爆破テロ現場へ場面転換し、現場にいるMERの医師では手に負えない急患が発生。そこへ、MERのユニフォームをまとった音羽が登場。更に、医師としての矜持を立ち返った白金大臣が、白金の後ろ盾で民自党幹事長の天沼(桂文珍)へ反旗を翻す場面は、スカッとした。

更に、天沼の腰巾着のような存在でしかなかった医政局局長・久我山(鶴見辰吾)の変わり身の早さと、文科省とのパイプを生かした赤塚を救うミラクル作戦まで一気に進む。ここまでも、相当に見応えがあるのに、まだ残りは30分以上。本当に練りに練られた脚本と演出だと言うことが良く分かった。

災害派遣医療チーム「DMAT」の登場もベストタイミング

また、先日の放送回では、MERの支援に近隣病院と救急隊がやって来る場面があったが、今回は遂にと言うべき、「DMAT」が登場。「DMAT」を厚労省が発足させたのが2005年(平成17年)。

当時は、医師、看護師、救急救命士やその他のコメディカル・事務員等で構成され、地域の救急医療体制では対応出来ない大規模災害や事故などの現場に急行する 災害派遣医療チームとして大きく注目されたのを思い出した。

因みに、2016年(平成28年)から、被災所なので薬のない人のために、宮城県薬剤師会が開発した移動薬局車両「モバイルファーマシー」が全国の災害現場で活躍している。もちろん、MERにしても、DMATも移動薬局車両も出動しない日常であることが望ましいのは間違いないが。

千晶が持って来たインカムからの音声の使い方も秀逸

5年前に別れた喜多見の元妻で循環器外科医の高輪千晶(仲里依紗)が、喜多見がこれまでやって来たことを責めつつも、同じ「医師」として共通、共有できることを全て話をした上で、妹の死から立ち上がらな元夫を、“次々と通話が聞こてくるワイヤレス・インカム1つ” で奮い立たせるシーンも、印象的な回想シーンを交えて表現。

「人と人が繋がることの大切さ」や「人を思いやる気持ちの大事なこと」を、インカムからの音声で表現したのは、脚本と演出の見事なアイデアだ。

なんと、51分にMERの喜多見チーフが現場復帰!

なんと、51分にMERの喜多見チーフが現場復帰。まあ、10分拡大としても、50分間も良く引っ張ったものだし、チーフの喜多見が居なくても、“喜多見イズム” 的な存在感はず~っと描かれていた。だから、普通のドラマなら、相当なご都合主義に映るであろう喜多見の再登場が、きちんと最終回の最終章の幕開けに相応しい事態になっていたのも見逃せない。

千住の何気ない台詞が、このドラマの重要ワード!

そして、混乱した災害現場で、患者や医師や関係者たちに、落ち着かせるために大声で “自分の存在と安心感” を大声で言った直後の、東京消防庁レスキュー隊の最精鋭集団である即応対処部隊隊長・千住(要潤)が言った、次の台詞が、劇中の登場人物たちの本音を物語った。

千住「あいつが来ただけで 何とかなる気になっちまう」

千住の台詞のあとに、警視庁SIT隊長の新井(山田純大)たちも登場。結局、この千住の何気ない台詞が、このドラマの重要ワードになった。

喜多見の「青臭い理想」の集大成と言える場面がやって来た

そして、いよいよ、ツバキを助けるオペをする喜多見のクライマックスのシーン。そこでの喜多見の「青臭い理想」の集大成と言える場面がやって来た。医療従事者として当然やるべきと判断し、ツバキの命を救ったあの音羽ですらも疑問を感じて、こう言った。

音羽「こんなことに 意味があるんでしょうか?」

一度、喜多見自身が救ったツバキの命が、再び自分たちにテロを仕掛けて来た。そんな複雑な心境の中で、喜多見は「分かりません」と音羽に率直に答えた。そして、こう続けた。

喜多見「でも 命を救えて良かったと 今は思っています」

これこそが、医療従事者の本音だと思う。昨夜のニュース番組のインタビューに答えていた、ある看護師がこう言っていた。

「ねぎらいの言葉や、ブルーインパルスの励ましも嬉しいです。でも、今、皆さんに一番やって欲しいことは、ねぎらいの言葉をかけたり、ブルーインパルスに喜ぶことではなく、1人でもコロナ患者を増やさない行動です」

なんか、私の中で、喜多見の台詞と、ある看護師の言葉が、重なったように思う。医療従事者とは、そう言う人たちなのだと…。このことを看護師で助産師の妻に話したら、私も、そのナースの気持ち、良く分かる…」と。

あとがき

ご都合主義的な展開や、「10分拡大」の割に詰め込み過ぎな点はありました。でも、特に、コロナ禍で放送する医療ドラマとして、音羽の演説にあった「医療従事者の方々だけでなく 誰かのために頑張っている 全ての人々と同じ存在です。そうした思いが結集すれば 大きな力になります」が、脚本家・黒岩勉さんが視聴者に伝えったかったことだったと思います。続編にも、大いに期待します。

なお、本作のBlu-ray or DVD BOXが発売されます。購入特典が「Amazonサイト」と「楽天市場」で異なりますので、要確認を。
最後に長文で拙稿をお許し下さい、

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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