連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第81回・2021/9/6) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』(公式サイト)
第81回/第17週『わたしたちに出来ること』の感想。
※ 本作は、9月3日、宮城県気仙沼市のロケで約11か月間の撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も雲のように毎日変わります。ご理解を。

©NHK「連続テレビ小説「おかえりモネ」のクランクアップを報告した清原果耶」
ようやく気持ちが通じ合った百音(清原果耶)と菅波(坂口健太郎)。サヤカ(夏木マリ)や翔洋(浜野謙太)たちに祝福されながら、登米で楽しいクリスマスを過ごす。しかし、菅波は登米に移住して地域医療に専念することを決意し、百音は東京。数か月後には遠距離恋愛に。同じころ、「あさキラッ」では問題が…。番組視聴率が下がってきていた。特に、莉子(今田美桜)のメインコーナーから視聴者が離れていたのだった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15週
梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16週
桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13週
押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14週
中村周祐(過去作/ハムラアキラ、「おかえりモネ」プロデューサー) 第17週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略
お知らせ
●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。
●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版
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通常の朝ドラより1か月早く既にクランクアップ(撮影終了)
まず、最初に断っておかないといけないのは。上記の通り、本作の撮影が、通常の朝ドラよりも1か月早く、既にクランクアップ(撮影終了)したこと。
従って、今回の感想から、要望を書いてもほぼ無駄なので、褒めるところがあれば褒めるし、ツッコむ所とはツッコむくらいしか書けなくなったこと。また、上↑のクランクアップ時のスナップ写真を見ると、主人公は老けメイクをしていないようなので、主人公が中年になるまでも描かれないと思われる。
7週連続、毎週、演出家が変わったら"連続性"はどうなるの?
前置きは、これ位にして。殆どの読者さんは気にしていないと思うが。私は、とても気になっていることが “2点” ある。
1点目は、今週の演出担当が、本業が演出ではなく、これまで本作のプロデューサーを担当していた中村周祐氏になったこと。ネット調べでは、過去に演出を担当したドラマは、オーディオドラマ『踏切の向こう側』と、ドラマ10『ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~』のみと、経験値が浅いこと。
もう1点(こっちの方が大問題かも?)は、第11週から今週(第17週)までの “7週間” もの間、メイン監督の一木正恵氏以外、1週間単位で交代していると言う事実。確かに、NHKの「労働時間短縮」のお達しのせいなのか、新型コロナ感染対策のためなのか、良く分からないが。
やはり、演出家が毎週交代すると言うことは、毎週、作品の雰囲気(カット割りや照明、編集など)、演技指導も俳優の演技も、時にはエピソードへの解釈も違ってくるのは当然なわけで。「連続テレビ小説」と謳う割に、演出家も雰囲気も “連続しない連ドラ” となっているように、私には見えた。
気象予報士の仕事を描かずに、恋バナに尺を割く意味が不明
さて、今週の感想も、15分を一気に見てから下書きをするスタイルで進めようと思う。まず、今週の感想に入る前に、どうやら、しばらくは本作では “恋バナ” を描き続けるようだから、一言だけ。なぜ、本作は、こんなに尺を割いて “恋バナ” を描くのか意味が分からない。
もちろん、毎度のように言っているが、「描くな!」とは言わない。でも、この恋バナが、ただ、今後「百音と菅波は、めでたく結婚しました」と言う最終回までのネタに使われるだけなら、さっさと結婚するなりして終わりにして欲しい。別に「子だくさんを描く朝ドラ」でないのだから。
更に、本来は本作のメインであった気象予報士の部分を、殆ど描かずに描く必要があるのか? ってこと。せめて、気象予報士の仕事を描きつつなら、我慢する価値もあるのだが…
今回も不自然な流れで、百音が登米に行った
さて、今回の感想。<今回も>明らかに、不自然な流れで、クリスマスを悪用して、百音(清原果耶)が登米に行った。
フィクションだし、所詮はドラマだから、不自然に主人公が自由にあちこち移動するのは良いのだが。5分頃、百音が菅沼に、気仙沼にいるのは「週末だけ」と言っていた。若者にとってのクリスマスの週末。特別なものであるのは、間違いないと思う。
百音は、あんなに大騒ぎになった未知や亮より、菅波を優先
そして、時間軸が良く分からないが、ドラマの中では、未知(蒔田彩珠)が東京に来て、亮(永瀬廉)のことで大騒ぎしたのは、11月21日からの数日間。でも、私にとっては、3日前、つい先週のことだ。劇中にしたって、約1か月程度の前のこと。
そして、クリスマスの週末に気仙沼まで来ているのに、百音は未知や亮は心配でないのかってこと。家族や親友や幼馴染よりも、菅沼と森林組合の人々を優先したのかってこと。
森林組合に行く前後に未知と亮に電話くらいしても良いのに
ここ、森林組合のシーンの直後に、東京のテレビ局のシーンが直結しちゃっているから、私にとって、百音って未知が以前に言った、「お姉ちゃんは 正しいけど 冷たいよ」を思い出してしまった。
せめて、大人の事情で、森林組合の人たちとの、どんちゃん騒ぎを入れたいとしても。ワンカットで良いから、百音が未知と亮に、電話を入れるカットがあれば、かなり印象が違ったのに。
別に、未知と亮が、どう電話で返事しようと、どうでもいい。例えば、未知は「じゃあ、日曜の朝、お母さんたちと待ってるね」だけでいい。亮は「オヤジと何とかやってるよ」だけでいい。だって、あれだけ大騒動したのに未解決のまま。普通なら、気になって、最低で電話、普通なら会いに行くんじゃないのかな? それとも、私が甘やかしすぎ? 甘えすぎ?
今日、初めて、百音の人間性を疑ってしまった
私、今日初めて、百音と言う登場人物に対して、気象予報士以前に人間性を疑ってしまった。あれだけ妹が姉と亮のこととで苦しんだのを目の当たりにし、幼馴染たちも苦しむ亮に掛ける言葉もない位の状況を目の前で見ていたのに、脳内は菅沼のことしかないなんて、冷酷過ぎやしませんか? ってこと。
こう言う人が、「人の役に立ちたい」とか、「地元の人に気象予報士の仕事で貢献したい」とか言うのに、今朝は流石にちょっと腹が立った。
主人公へ不快感を抱いたのは、莉子の台詞…
そして、またやったね。例の逆のことを言って、言ってる意味がわからない台詞。13分頃だ。真剣に視聴率の低下の原因を自分自身の中にあると思っている、真剣で健気な神野マリアンナ莉子(今田美桜) へ、百音はこう言った。
百音「神野さんに足りないものなんて
私には あると思えません。
でも もし そんなものがあるんだったら見つけましょう」
これ、もしも自分が莉子の立場だったら、嬉しい? 私は単純に「一度アゲて、思い切り落として、仲間面している」ようにしか聞こえなかった。そう思わせた、たった一つの言葉が「そんなもの」。これ、普通に、「完全な人間なんていないと思います。一緒に、視聴率改善策を考えませんか?」で、良くないか? ついに、主人公に不快感を覚えた瞬間だった。
あとがき
冒頭の場面では「モネは、亀島に寄ってから、登米に着ました」のナレーションがあれば、だいぶ印象が変わります。終盤だって、「モネは、必死に莉子の役に立ちたいと思いました」のナレーションが入るだけで、百音の印象、すごく良い感じになるとおもいませんか?
また、クランクアップの記事と同時くらい(先週末)からホント、信じられないようなアゲまくりの提灯記事がネット上に溢れ始めました。この不快感を払拭させるために洗脳でもするつもりなのでしょうか。
まあ、唯一の救いは、遠距離恋愛になったので、今週だけは気象予報士の仕事をする百音が見られるくらいでしょうか。
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【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 土
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 土
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 土
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 土
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 土
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 土
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 土
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 土
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 土
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 土
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 土
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60> 土
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64 65 土
第14週『離れられないもの』
66 67 68 69 70 土
第15週『百音と未知』
71 72 73 74 75 土
第16週『若き者たち』
76 76 77 79 80 土
第17週『わたしたちに出来ること』
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