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連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全24週〕 (第16週/土曜日版・2021/9/4) 感想〔ガッツリ版〕 ※追記あり

2021/09/003 13:52 記事更新
連続テレビ小説「おかえりモネ」

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』公式サイト
第16週『若き者たち』の 『土曜日版』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


東京に突然現れた亮(永瀬 廉)は、新次(浅野忠信)のことを、百音(清原果耶)に相談しようとしていた。未知(蒔田彩珠)は亮がいざというとき、頼るのが百音であることにいらだち、百音に強くあたる。百音は長距離バスで気仙沼に帰ろうとする亮を引き留め、汐見湯へ連れ戻す。そこへ、明日美(恒松祐里)から連絡を受けた三生(前田航基)や悠人(髙田彪我)も仙台からかけつけて、久しぶりに幼なじみ6人が集結する。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---


原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15
   梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16
   桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13
   押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
     須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略



お知らせ

●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。

●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。

↓『おかえりモネ』完全対応版です↓
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版

「週5放送」の9割は、サンドさんのおっしゃる通り「りょうちんのために 同級生たちがですね 大集合」だった

特に「土曜版」を見て、改めて書くべき感想など、無いのだが。冒頭でサンドイッチマンさんが「りょうちんのために 同級生たちがですね 大集合するらしいですよ」と、おっしゃっていたが、奇しくも、「週5放送」の9割くらいは、それだけだったと思う。

今週でも最も気になるのは主人公・百音の存在理由

さて、愚痴とツッコミだけで良ければ、是非とも、今朝、今週1週間分を全部見直して書いた、「週5放送」の感想には書き切れなかった部分も読んで欲しい。

やはり、最も気になるのは主人公・百音(清原果耶)の存在理由だ。全話の録画も残してあるが、記憶をどう辿っても、妹の未知(蒔田彩珠)が激しく嫉妬する程の「百音と亮」の関係が、今週の亮(永瀬廉)が百音に電話で話したエピソードしか浮かばないのだ。

もちろん、朝ドラ、特に今作は話数を削減されているため、必要なすべての情報が視聴者に伝わっていないはず。だから、好意的な脳内補完をして、姉より冷静で知的な妹が嫉妬して一時的に精神的に崩壊する程の “何か” があったと勝手に思うことにしている。

でも、こうして実際の繋がった映像を見てしまうと、むしろ、「未知が愛の告白を、亮から告白を断られた級」の “何か” でないと、今週のエピソード自体が成立しないと思う。

やはり、これまでの亮の出番が少な過ぎたから…

そして、亮については、先日の感想にも書いた通り、出番が少な過ぎる。この一言。私が、今年の6月9日に投稿した『2021年7月期/夏ドラマ視聴予定&期待度!配役,スタッフ,概要は?』の『おかえりモネ』の1行紹介文には、今となっては恥ずかしが「朝ドラは清原果耶とキンプリ永瀬廉の新鮮コンビで気象予報士目指す!」と書いてある。

いや、放送開始当時は、そう言う感じの番宣で “ウリ方”をしていたのだ。しかし、蓋を開けてみれば、大人気のキンプリのメンバーと言う大人の事情もあって、登場シーンが極端に少ない。まあ、今週は出番が結構あったから、一定の満足はあるが。

百音の幼馴染とされる「6人」の登場シーンも極端に少ない

こうなると、第16週『若き者たち』 のサブタイトルの割に、未知を含めて、百音の幼馴染とされる「6人」の登場シーンも極端に少ない。

まあ、「一度に6人」は大人の事情でも、コロナ禍の撮影としても大変だろうから、意図的に減らしている可能性は否定できない。しかし、「落ち込んでいる親友の亮を、幼馴染たちが東京に集まって、同総会開く」と言うのが、今週のテーマであり、ほぼ全部なのだから、「内容的には、寂しい限り」と言わざるを得ない。

今週のエピソードのために、事前に仕込んでおくべきだった"3つのこと" について…

では、なぜ、「今週のエピソードのために、事前に仕込んでおくべき “3つ” のこと」を考えてみる。

未だに、主人公含め各登場人物のキャラや印象が不明瞭…

まずは、この場に及んでも、主人公は愚か、殆どの登場人物たちのキャラクターの明瞭さや印象的な描写が不明瞭のままだってこと。

例えば、今週登場した若者たち。ここは、最大パワーを出して好意的に解釈して、1人ずついて見てみる。まず、未知はカキ養殖と姉に嫉妬する妹。以前は亮に恋をしており今は明るさが取り柄の明日美(恒松祐里)。震災被災者として一番苦しい立場の亮。実家の寺の跡取り坊主の三生(前田航基)。

この4人は、個々の置かれた立場で個性がそれなりに描き分けられている。しかし、残りの、百音と悠人(髙田彪我)に、特筆すべきキャラや印象があるだろうか。悠人は、ただ中学時代にモネに誘われ吹奏楽部に入部しユーフォニアムを担当しただけ。百音に至っては主人公だから画面への露出が多いだけで、特に特徴もない。

せめて、せめて、第1週目からの、「予報士あるある」で、どういうわけか天気好きは「渦好き」だけでも継続し、コインランドリーでも菅波の声も耳に入らず、ひたすら「渦見物している変な子」と言う印象があれば、主人公には見えなくても、ぎりぎり気象予報士らしい人には見えた。まず、これらをやって来なかったのが失敗なのだ。

「震災の当日」の描写をもっと作っておくべきだったと思う

もう一つは、「東日本大震災の当日」、特に、津波が押し寄せて来てから、百音が亀島に戻り、亮の母のことを含めた、様々な被害や状況の描写が、殆どないこと。

大津波のニュース映像を流せと言う意味ではない。放送尺を割いて、当日の登場人物たちの姿をし著者に見せろと言う意味でもない。でも、「震災そのもの」も、「百音だけ未知や幼馴染たちと一緒に亀島で津波に遭っていない」ことが、百音の「島を出たい」に繋がり、「故郷の人のために役に立ちたい」に繋がっているのは、間違いない。

こう言うのを、「主人公の行動規範の基になる重大要素」とか「ドラマのストーリーに於いて、道筋を左右する根幹的な要素」と言う。

だから、もっともっと丁寧に、真剣に、そして正確に描くべきだったのだ。未知や亮を始め、百音や家族が、どのように生まれ育った故郷で、どんな状況で震災を体験し、どのような心情で震災を受け止めて、2011年3月11日から、今の劇中である2017年秋? までの「6年半」を。

丁寧に、真剣に、正確に、そして更に良くばって「暗い話にならない程度なシビアさ」で書いていたら、百音が何であろうと、「NHK東日本大震災プロジェクト・未来へ 17アクションの一環として、東北の現在と未来に焦点を当てた物語を制作する」と言う初期の制作意図から、ここまでかけ離れることは無かった。

一向に、百音と言う主人公に掴み所がない

3つ目は、相変わらず掴み所がない百音と言う主人公。先述の2つが実行されていないから、いつまで経っても百音が、どんな人間なのか見えて来ない。

もちろん、その人の人間性なんて、そう簡単に見えるものではないが、「いい人」とか「キツイ人」とか「一緒にいて楽しそうな人」とか、「一度、一緒に朝までお酒を酌み交わしたい人」みたいな “印象” は見えるはず。でも、<私>には、それすらも見えない。

むしろ、薄っすらとぼやけて見えているのは、「突然、心変わりしても、次の瞬間にはケロッとしてそうな人」とか、「自己チュー」とか、「精神的に不安定なことに気付いていない人」とか、「言うことも、やることもハッキリしない人」と言うネガティブな印象ばかり。

それらを誤魔化すために、たまに「正しいこと」や「理想論」や「ポエム」を連呼させる。それでも、百音の内面はハッキリと見えて来ない。それは脚本が、百音の内面を描こうとしていないから。もっと正確に言えば、百音の言動で物語を動かそうとしていないから。

物語の水先案内人がいなくて、船が波にふわふわと漂ってる感じなのだ。だから、先が見えない。だから、先に興味が抱けない。全て脚本の仕業だが…

今週は「勿体ない!」と「なぜ、こんなエピソードにした?」の二言に尽きる

それにしても、今週は「勿体ない!」と「なぜ、こんなエピソードにした?」の二言に尽きる。だって、「6年半も苦悩し続けてきた亮と、鈍感で自己チューの百音の一気対決」だったわけだから。

ここで、百音が “当日” に亮たちが経験した想像外の恐怖心や、身内や家や仕事を失った中学生だった亮の気持ちに触れ、共感することで、百音と言う主人公が大きく成長できる絶好のチャンスだったのに…

「土曜日版」の編集担当の苦戦は認めるが…

長々と書いたが、ここで「土曜日版」だけの感想を。

想像はしていたが、<私>が大切で重要だと思っていた台詞は、ほぼ削除された。そして、奇しくも残ったのは、なぜか脚本家が拘る「UFOの話」くらい。編集担当が苦戦し、苦肉の策で亮の台詞を活かして、何となく、「みんなで亮を助けた」ように見せたが、「土曜日版」としての “まとめ” としては、逆に「百音と菅波の恋バナ」を強調しただけだった。

震災の影響が少ない部類の百音が、菅波から「受け止めたい」と告白されるのは、なんか違うなって…

私は「百音と菅波の恋バナ」を描くなとは思わない。しかし、震災の影響が少ない部類の百音が、菅波から「受け止めたい」と告白されるのは、なんか違うなって。

でも、百音を画面に出さないわけにいかないから、こんなへんちくりんなエピソードになっちゃう。別に、「もっと百音にもっと不幸になれ」と言っているのではない。ここ数か月ず~っと書いて来たように、百音にも「大切な何かを失うエピソード」が欲しかったってこと。

それがあると無いでは大きな違い。まあ、例年なら、あと2週間でクランクアップ(撮影終了)する今作に、今さら言っても、どうしようもないが…

2021年9月4日 13:52 追記

9月3日、宮城県気仙沼市でのロケにて、全撮影がクランクアップした。全120回で、10月29日に最終回を迎え、最終週の振り返りが、10月30日に放送される。(情報源

あとがき

「土曜日版」を改めて見て、気になったこと。それは上↑の感想にも書いた通り、明日美は小さい頃から亀島では亮に好意を寄せ続けており、年に1回告白していたが、「仙台に出てからは距離が遠くなり無理だった」とモネに言った人。だから、明日美も探したかったのでは? でも、未知が愚図ったから、明日美に「モネ 行ってきてよ」と言わせた。

でも、あの時の明日美の表情を見たら、「みーちゃんはいいから、スーちゃん、一緒に、りょうちんを探そうよ」と妹を突き放す百音の方が、好感度が上がったような。良かったと思います。それとも、明日美を連れて探しに行くのは酷なのかな? だって、百音は菅沼一筋なのですから。女心を理解するのは難しいですね。

それと、りょうちんと百音のツーショットで視聴率稼ぎするために、百音を変なカタチで利用しない方が良いと思います。明日美が、すっごく明るい女性だから薄まっていますが。

予告編を見る限り、天気予報番組制作現場を舞台にした恋バナですね。もう、民放各局でも、恋バナは満腹なのです。早く、気象予報士のドラマに戻して下さい。菅波が登米に移住して、訪問医療に専従するなら、それでも良いので。えっ、まさか、再来週は「遠距離恋バナ」になったりして(失笑)

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【これまでの感想】

第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64 65 
第14週『離れられないもの』
66 67 68 69 70 
第15週『百音と未知』
71 72 73 74 75 
第16週『若き者たち』
76 76 77 79 80

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連続テレビ小説『おかえりモネ』土曜版第16週

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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