連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第79回・2021/9/2) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』(公式サイト)
第79回/第16週『若き者たち』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
それぞれの思いを話し合った百音(清原果耶)や亮(永瀬廉)たち幼なじみは、築地に繰り出して、つかの間楽しいときを過ごす。同じころ、気仙沼では、亮の父親としてこのままではいけないと感じる新次(浅野忠信)の力になろうと、耕治(内野聖陽)と亜哉子(鈴木京香)が、相談にのっていた。そして、汐見湯に戻った百音は、亮から思いもよらないことを告げられる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15週
梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16週
桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13週
押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略
お知らせ
●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。
●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版
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今回の感想は、いつもと違う手順で書いてみた。すると…
感想を書く時は、殆どの場合、録画を見ながら、気になったところや良い台詞やシーンがある度に一時停止して、何度も録画を見直して、自分の考えをまとめるようなスタイルを取っている。
しかし、「9月から気持ちを切り替えて」と書いたばかりだから、今回は、15分間を一気見して、それを3回繰り返して、思ったことを素直に書いた。すると、いつもと違った感想が見えて来た。
視聴率も稼ぎたいし、コロナ禍の撮影の大人の事情は分かる
まず、大人の事情はあろう。若手俳優を大勢出せば、普段テレビを見ない若年層が見る可能性が増えるに違いない。
その上、このご時世で屋外ロケが難しいから、コロナ感染対策をやり易いスタジオセット内のロケが増えて、似たようなシーンの繰り返し。それによって、前回と今回も映像的には大した違いはない。でも、これは、ある意味、しょうがないと思う。コロナ禍だから。
やはり、百音も大切な具体的な何かを失う設定の方が…
でも、前回と今回を見て感じたのは、ここまで「若い6人」を描くなら、もっと6人の個性を描くべきだったと。まあ、多少は個々の個人的なことは描かれているが。やはり、基本的には、姉妹の痴話げんか的な部分は別にして、圧倒的に亮(永瀬廉)だけが、震災の影響を受け、トラウマに悩んでいる設定なのだ。
以前にも書いたし、異論反論もあると思うが、今でも私は、百音(清原果耶)にも家族を失うとか、家を失うなどの苦悩を背負わせるべきだったと思う。それをやらなかったから、「若い6人」の一体感が、いつまで経っても表現されないのだ。
「そんなの怖えよ」と今でも思い続ける亮の21年間をもっと赤裸々に描くべきだったと思う
私は、震災の時に千葉県に居たから、直接的で大きな被害には合わなかったが、亮が百音に奇しくも言った「そんなの怖えよ」と言う言葉と心情が、被災した人たちの本音だと思う。だから、前回も書いたように、亮の21年間をもっと赤裸々に描くべきだったと。
「好きな人や大切な人を失うのが怖いから、自分につくるを躊躇ってしまう」と言う切なさ、苦悩、葛藤、寂しさ、苦しみ、恐怖心が、亮の人生が前に進むのを拒む。このことは、亮の父・新次(浅野忠信)が妻の「死亡届」にハンコをつく心情と “呼応” している。
"若き者たち"で、「つくる怖さ」と「終わる怖さ」を語り合っても良かったと思う
「つくる怖さ」と「終わる怖さ」。似て非なるものだが、こう言う気持ちが被災者の本音なのではないだろうか。
その意味で、アバンタイトルでの UFOの話、ボイラー室での亮と百音のやり取り、終盤の百音と未知(蒔田彩珠)のやり取りなど、本当に分かりづらい上に、くどい表現、曖昧な表現で雰囲気だけ作る、今作の作風には全く賛同できない。
結局、テレビドラマは「脚本家が伝えたいことが、視聴者にどれだけきちんとたくさん伝わったかが勝負」なのだ。そこから逃避して、曖昧に震災をネタにドラマを書くのは、今でも賛成できない。
あとがき
今回、亮の「そんなの怖えよ」が無かったら、15分間、見る必要なかったと思いますよ。だって、亮の「帰る、帰らない」も、朝岡や菅波の「生きる場所」についてだって、全部「そんなの怖えよ」に集約されるわけでしょ?
そんな大事な台詞を “ポエム” 的に扱って、やり過ごしたのには正直驚きましたし、今後への期待感がまた薄まってしまいました。なぜ、朝ドラなのですから、老若男女が分かり易いドラマを、コロナ禍に作らないのか? 不思議でなりません…
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【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 土
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 土
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 土
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 土
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 土
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 土
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 土
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 土
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 土
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 土
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 土
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60> 土
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64 65 土
第14週『離れられないもの』
66 67 68 69 70 土
第15週『百音と未知』
71 72 73 74 75 土
第16週『若き者たち』
76 76 77
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