ナイト・ドクター/Night Doctor (第9話・2021/8/30) 感想

フジテレビ系・月9『ナイト・ドクター/Night Doctor』(公式サイト)
第9話『衝突する5人! 異なる価値観が交錯する』の感想。
なお、本作は2021年7月14日(水)に全話を撮影終了していることが判明したため、第6話以降の投稿には要望などは基本的に書かずに、単純な感想のみとします。
心美(原菜乃華)の病状が悪化し、深澤(岸優太)は看病のため休職する。万が一の場合にはドナーになりたいと言い、「臓器提供意思表示カード」への同意を求める心美を、深澤は頭ごなしに否定。移植を受けた桜庭(北村匠海)や母がドナーだった美月(波瑠)はそれぞれの立場で考え込む。一方、格闘技イベントで負傷した大柄な選手が次々と搬送され、美月らは対応に四苦八苦する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:大北はるか(過去作/グッドドクター、ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~)
演出:関野宗紀(過去作/コードブルー1[演出補]、ハラスメントゲーム、ラジエーションハウス) 第1,2,3,7話
澤田鎌作(過去作/CHANGE、不毛地帯、セシルのもくろみ、監察医 朝顔) 第4,5話
浅見真史(過去作/吾輩の部屋である、教場II) 第6話
野田悠介(過去作/コード・ブルー-もう一つの日常-、「アンサング・シンデレラ」プロデューサー) 第8話
高橋由妃(過去作/シャーロック特別編{演出補}、「アンサング・シンデレラ」最終回) 第9話
音楽:得田真裕(過去作/監察医 朝顔シリース、家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド)
オリジナルナンバー:yama「Sleepless Night」
eill「hikari」
琴音「君は生きてますか」
Tani Yuuki「Over The Tim」
三浦風雅「Start」
第9話にもなって、演出家が初担当者に
第9話にもなって、演出家が初担当者になった。当然、次期作『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』の練習台。まあ、きちんと仕事をしてくれれば良いだけの話だが。結局、深夜の救命医療の部分が、ごっちゃごちゃしたが…
今頃、深澤と心美のエピソードを掘り下げる必要があるのか
いくら、それなりに視聴率があるからって、10月には次期作が始まるのだから、せいぜい残りの話数は多くて3~4回。そして、ここまで「群像劇」を描いて来たドラマで、個人的な事情のエピソードを、ここまで掘り下げて描く必要があるのか。
「青春群像劇」なのに、実質、深澤が抜けたら「3人」って
そう思う最大の理由は、この深澤(岸優太)と心美(原菜乃華)のエピソードを掘り下げた(進めた)ことで、深澤が休職する設定になったこと。ドナーがどうこうと言い医療、医学的な話ではなく。いや、休職して看病したいのは、道義的、倫理的、人情的には理解する。
しかし、医療ドラマのカタチをした「青春群像劇」を描いて来た本作として、ナイトドクターの指導医・本郷(沢村一樹)〈52〉を入れて「6人しかいない」ナイト・ドクターで、更に前回から脳外科への転科を考えている成瀬(田中圭)が抜けているから、実質的に若いナイト・ドクターは「4人しかいない」のだ。
ここで、深澤が抜けたら「3人」で、もはや「群像劇」とは言えない。そこで、作り手も「少な過ぎる」と思ったのだろう。成瀬とヘルプの女性2人を使ったエピソードを盛り込んだ。ドラマとしては、面白いかどうかは別にして悪くはない。ただ、やはり「青春群像劇」としては、人数が少な過ぎやしないか?
臓器提供に対する深澤の意識の古さと低さが気になった
他にも、いろいろ書きたいことはあるが。やはり、一番気になったのは、臓器提供に対する深澤の意識の古さと低さ。もしかして、深澤の妹への愛情を描くために、教師過ぎた余り「医師とは思えぬ深澤」が誕生してしまった可能性はあるが。それでも、流石に共感しづらい。だから、今になって、このエピソードを掘り下げる必要があったのかってこと。
まあ、今回で良かったのは、「若者は昼も休日も出勤前日も元気いっぱい」なシーンが少なかったことか…
あとがき
医師に限らず、全国、いや世界中の医療従事者が「誰のために仕事をしているのか?」を自問自答して苦しんで、結果を出す者もいれば、出せぬままに毎日患者と向き合うしかないコロナ禍で、「心美が死ぬのをまってるやつらが大勢いる」と言う台詞を平気で書ける脚本家がスゴイと思いました。この人、本気で医療ドラマを描いているのかなって。
それと、この感想を読んで、私が本作を全否定していると思っていると勘違いされては困ります。こんなに掘り下げずに、もっと時間を分けて、丁寧に「臓器提供」について描いた上で、深澤をあそこまで感情的な人間に描かなければ、もう少し普通に見られるドラマになったと思っています。とは言え、殆ど褒める部分は無いですが、最後の最後で深澤が理解したように見えたことでしょうか。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15910/
【これまでの感想】
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