緊急取調室 4th SEASON (第6話・2021/8/26) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『緊急取調室 4th SEASON』(公式サイト)
第6話『怪物の逃走』、ラテ欄『VS息子を誘拐した母親!! 決死の逃亡を声だけで救え』の感想。
財務省勤務の諸星(駿河太郎)が、別居中の妻・麻美(瀧内公美)が6歳の息子・翼(有山実俊)を連れ去ったと通報。特殊犯捜査係の鬼塚(丸山智己)からの電話に出た麻美は、息子を返すくらいなら一緒に死ぬと言う。北斗(池田成志)は有希子(天海祐希)を交渉役に指名。そんな中、恋人・小夜子(清瀬やえこ)と同居する諸星が、自分が先に麻美の元から息子を連れ去ったと認め、麻美の虐待を口にする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
シリーズ構成:井上由美子(過去作/緊急取調室シリーズ)
脚本:井上由美子(過去作/緊急取調室1~4、ハラスメントゲーム、遺産争族、BG~身辺警護人~)
演出:常廣丈太(過去作/緊急取調室1~4、BG~身辺警護人~) 第1,2,3,6話
樹下直美(過去作/オトナ高校、未解決の女シリーズ、コタローは1人暮らし) 第4,5話
音楽:林ゆうき(過去作/DOCTORS~最強の名医、緊急取調室1,2、あさが来た)
主題歌:緑黄色社会「LITMUS(リトマス)」
制作協力:アズバーズ(過去作/緊急取調室2、民生、虹色カルテ、コタローは1人暮らし)
秀逸な刑事ドラマであることを、再確認できた
第6話の感想を一言で表すなら「改めて、キントリは秀逸な “刑事ドラマ” だった」と言うことだろうか。
当初から本作は、『緊急取調室』のタイトルの通り、キントリのメンバーは、取調室を一切出ずに、監物(鈴木浩介)ら刑事たちが、現場で捜査をし、その情報をキントリのメンバーに教えて、取調室内での警察と容疑者の攻防戦を描いて来た。
『緊急取調室』が、見事に"原点回帰"!
しかし、そして「原点回帰」だ。「2nd SEASON」の中盤以降あたりからだろうか。キントリのメンバーたちが、自ら事件現場や関係各所に出向いて、取り調べに必要な情報を探すようになった。これによって、一時期、ドラマ『緊急取調室』は「ただの取り調べが中心の刑事ドラマ」になってしまった。
ここ最近は、メンバーの高齢化もあるかも知れないが、チームが自ら外に出て捜査するシーンは、明らかに減ったが、ゼロにはなっていなかった。しかし、今回は正に「原点回帰」だ。有希子(天海祐希)らは決して、取調室から出ない。そして、監物や渡辺(速水もこみち)ら刑事たちの現場の捜査に軸足を乗せた。
中盤頃、有希子と逃走中で目の前にいないはずの別居中の妻・麻美(瀧内公美)と、まるで真正面で取り調べをしているような演出があった。あれこそ、原点回帰を物語るには最適な演出だ。
監物刑事の"個性"と"人間性"の描写に集中したのも良かった
このシーンを含めて、全ての映像が、「刑事側」と「キントリ側」を別々に撮影&編集された。そのことで、両者の存在が連携しているから、事件を解決できることが明瞭になった。
「刑事側」と「キントリ側」も、やっていることは “捜査” なのだが、今回は特に “監物刑事の暴走” を強調したことで、刑事側の捜査の状況だけでなく、監物の人柄が良く見て取れた。
その “個性” や “人間性” の描写があったからこそ、取り調べのシーンでも、有希子と特殊犯捜査係の鬼塚(丸山智己)との人間的なやり取りが強調された。もちろん、最後のキントリ・チームが一丸となった取り調べのシーンも。
あとがき
同じ警察官でも、「現場で捜査する警視庁刑事部捜査第一課一係の刑事たち」と、「緊急事案対応取調班の刑事たち」の違いを見事に描き、更に、キントリらしい面白味を魅せましたね。
特に、「1st SEASON」の頃の、新鮮さを取り戻した、取り調べで魅せる “キントリ” を魅せてくれました。こう言う秀逸な刑事ドラマとしての『キントリ』を見ることが出来て良かったです。
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