TOKYO MER~走る緊急救命室~ (第8話・2021/8/22) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(公式サイト)
第8話『暴かれた禁断の過去! 仲間との絆に、終焉』、ラテ欄『医療機器が全停止! 危機に臨むチームの絆を裂く禁断の過去』の感想。
喜多見(鈴木亮平)は、MERの皆に過去を明かすよう促す涼香(佐藤栞里)に頼み事をする。一方、与党幹事長の天沼(桂文珍)は総選挙前に赤塚(石田ゆり子)とMERを潰すよう白金(渡辺真起子)らに厳命。程なく、公安刑事の高松(馬場徹)が喜多見を訪ね、音羽(賀来賢人)はそれを知って動揺する涼香に気付く。そんな中、病院で停電による電源喪失事故が発生。MERに出動要請が来るが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:黒岩勉(過去作/モンテ・クリスト伯、グランメゾン東京、アンサングシンデレラ、危険なビーナス)
演出:松木彩(過去作/下町ロケット2018、半沢直樹2020、危険なビーナス) 第1,2,5,8話
平野俊一(過去作/S最後の警官、インハンド、ノーダイド・ゲーム) 第3,4,7話
大内舞子(過去作/「凪のお暇」AD、この恋あたためますか) 第6話
音楽:羽岡佳(過去作/チーム・バチスタシリーズ)
斎木達彦(過去作/ガールガンレディ)
櫻井美希(過去作/4分間のマリーゴールド ※兼松衆と共同)
主題歌:GReeeeN「アカリ」
医療監修:関根和彦(東京都済生会中央病院 救命救急センター)
浅利靖(北里大学病院 救命救急・災害医療センター)
長谷川剛(上尾中央総合病院)
医事指導:北里大学病院 救急救命・災害医療センター
看護指導:堀エリカ(過去作/朝ドラ「エール、日曜劇場「テセウスの船)
消防協力:東京消防庁
レスキュー指導:幾田雅明(NPO法人 日本消防ピアカウンセラー協会)
警察指導:伊藤鋼一
ERカーとMERを活躍させる設定のつくり方が、とても上手い
大好きなドラマだから、まず気になったことを。
今回の案件、そもそも “MER案件” だったのだろうか。結果的に悪天候でヘリコプターも飛べず、土砂崩れで救急車やレスキュー隊の到着も大幅に遅れると言う設定はあったが。停電が分かった時点では、それらは分からなかったのだから。かと言って、“自衛隊出動案件” なのかと言えば、初期段階でその判断も難しいわけで。
そう言う意味で、もやもやは残るが結果的に “MER案件” と言うより、“電源供給も出来るERカーと車内手術が出来るMERが出動して良かった案件” として、見応えのある内容になったのは確か。やはり、今作は、ERカーとMERを活躍させる設定のつくり方が、とても上手いと思う。
こんなに盛り込んでも、一切破綻しない「強い物語」
そして、今作が上手いのは設定づくりだけでない。いつも書いているように「戦隊ヒーローモノ」のフォーマットを最大限に活かして、MER全員にしっかりと見せ場を作る。更に今回は、喜多見(鈴木亮平)の過去を絡めて、いつもは強固なチームワークが見せ所なのに、敢えて音羽(賀来賢人)の激しい反発を描いて、チームワークにヒビを入れた。
更に、喜多見の電源復旧の単独行動とケガまで盛り込んで。その上で、フィクションの民放ドラマだからこそ出来る “タイミングのいい電源復旧” や “感電した喜多見への蘇生処置” も盛り込んだ。また、野暮なことを言えば、今回の鳥肌が経つ程に気持ちのいいCMの入れ方。「CM明けが、すぐ見たい」タイミングだらけ。
とにかく、ここまで盛り込んでも、全く各エピソードが破綻していないのだから、大したものだ。
人間と同等にERカーを活用した洗車シーンでの和解も感動的
そして、音羽の「ふざけんなよ 勝手に引っ張り込んで さんざん むちゃして これで終わりかよ ふざけんなよ 戻ってこいよ!(字幕ママ)」からの、MERのチームワークの描き方も秀逸だ。特に、クルマ好きの私には、人間と同等にERカーを活用した、洗車シーンでの和解も感動的だった。
あとがき
洗車シーンで「すべて水に流す…」か。なかなか、洒落た上にコミカルな描写で良かったです。
※あの洗車スポンジを調査してみました。
TOKYO MERで音羽が喜多見に投げた洗車スポンジで、あなたの愛車もERカー気分へ(私の推測・推論の粋ですが…)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15884/
【これまでの感想】
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