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連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第65回・2021/8/13) 感想

連続テレビ小説「おかえりモネ」

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』公式サイト
第65回第13週『風を切って進め』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


無事に車いすマラソンの強化指定選手に選ばれた鮫島(菅原小春)。鮫島は、「レース前からプランBで行くと決めていた。みんなのことを信じた」と百音(清原果耶)たちに告げる。「チームサメジマ」の面々もほっと胸をなでおろす。ある日、コインランドリーで話す菅波(坂口健太郎)と百音。そこで、百音は、菅波が抱えていた辛(つら)い過去を初めて聞く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12
   梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11
   桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
     須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略



お知らせ

第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。



今週は、「スポーツ気象」を、もっと絡めて欲しかった

アバンタイトルで、朝岡(西島秀俊)が「根性ではなく、人間力」とか偉そうに言っていたが。そもそも、鮫島(菅原小春)自身は「自分が逆風に向かって走る方が速い」と分かっているのだから、「根性」や「人間力」ではなく、ただの「経験値」のような気がするのだが。

それに、主人公が大声でプラカードまで振って「風! 吹きます」、「頑張れ!」と応援していたが、最周回の5週前から風が吹いたのは “偶然” で「スポーツ気象」には関係ない。結局、経験と運のお話になってしまった。

これ、思い切って、「チーム・サメジマ」が「私たちが、向かい風を拭かせます!」と言いながら巨大扇風機を競技場に持ち込んで、選考委員に入場を止められるコント仕立てにした方が、スピンオフとして見るなら、良かったような。でも、朝岡と鮫島の2週連続スピンオフとすると、百音が関わり過ぎているし。

う~ん、せめて「スポーツ気象」を、もっと絡めて欲しかった。それと、「プランB」って複数人と同じトラック上を走る時の作戦じゃなかったっけ? もう、どうでも良いか、終わったから。

朝倉が「風の神」だから「神風」なんだろうが使い方が…

褒めることが少ないから、今回で褒めたいところを書いておく。

朝岡「そもそも 神風なんてものは ありません。
   気象条件がそろえば 風は吹く。それだけです」

きちんと「神風」を「迷信」として朝岡に言わせたのは、いつも通りに良いこと。初期の頃から「迷信は迷信」として描き続けて来たのが本作だから。

でも、この「神風」と言う迷信の由来をご存知だろうか。地形的に暴風雨の多い日本では強風に対する恐れから、神様に厳かで徳の高いことをしないと神風で罰せられると言う信仰がもとになっている。従って、どちらかと言うと、「善い行いをすると神風が吹く」のではなく、「善くない行いをすると神風と言う罰を受ける」と言う意味。

だから、いくら朝倉が「風の神」と呼ばれているとは言え、一応、おめでたい場面で「神の風」を「神風」に転用して引用するのは、場違いに思う。むしろ、社長が「風の神が良いタイミングで風を吹かせたんだね」といって、朝倉が「あれは、偶然です。予測は出来ていましたが」くらいの方が、微笑ましいシーンになったのではないだろうか。

時々、劇伴の要らない場面に敢えて劇伴を突けるクセがある

さて、ず~~~~~~っと引っ張って来た菅波医師(坂口健太郎)の話が始まった。内容以前に言いたいのは、坂口健太郎さんは「菅波医師」を演じる時は、とても小声になる。これは、菅波と言う医師の弱気さや、自分に自信のないことは大声で言わないと言う人間性を演技で表現しているから、個々を否定するつもりは無い。

でも、台詞はきちんと聞き取りたい。しかし、話している場所はコインランドリーで、外ではセミも鳴いている。その上に劇伴を流す。ここ、回想シーンも入るのだから、環境音は全部カットして、劇伴の音量も聞こえないくらい微量にして、坂口健太郎さんの台詞を堪能したかった。

なんか、本作って、時々だが、劇伴の要らない場面に敢えて劇伴を突けるクセがあると思う。それでなくても「小声」のヒロインなのだから、編集での音量調整はちゃんとやって欲しい。

「菅波のトラウマ」には、現実の病院として変なことばかり

そして、いよいよ「菅波のトラウマ」の話。劇中は「2016年」だから、それを踏まえて、現場で働く30年以上働く看護師の妻に、聴いてみようと思うが。

そもそも、医師臨床研修制度とは、初期臨床研修医と専攻医と言う2段階がある。簡単に言うと、初期研修医は2年間で19の診療科の中から「○○科の医師になる」と決める準備期間。専攻医は初期臨床研修を修了した医師が、選んだ「○○科」で専攻医となり、原則3~5年程度の研修プログラムを修了した上で、試験に合格することで専門医として認定される。

まあ、大きな声で言えないが、妻曰く「研修プログラムを修了し、試験に合格した専門医でないと、医師として使えない(一応、上の立場の医師に処方や看護は聞き直す)」と、いつも言っている。もちろん、医師を見下しているわけでなく、各医師の努力や力量を考えた上での経験則、決して「間違ってはいけない」と言う看護精神からだと判断して欲しい。

そして、もう一つ知って欲しいのは、民放の医療ドラマで未だに描かれる「院長回診」なんて、大学病院にはほぼ存在しないこと。しかし、「患者への診断の決定権は、主治医が絶対的に持っているもの」と言う点は間違っていない。だから、主治医でもないフリーランスのドクターが活躍するから面白いのだ。

菅波が務めていた病院には"医師の上下関係"はないって事?

話を「菅波のトラウマ」に戻そう。

まず、トラウマになった時の菅波は「研修プログラムを修了し、試験に合格した専門医」以前の専攻医で、患者はその1人目だったと言うこと。そして、これだけ医療事故やコンプライアンス問題で騒がれている病院で、専門医にもなっていない専攻医の菅波の熱意で主治医がオペのハンコをつくのは、流石にないのでは?

ただ、素人の私でも、このエピソードが術前の検査で気になる所見が出たら、手術は一度見送って再検査するのが、一般的だから。その一般的なことを主治医がやらずに、菅波の意見を続行するのは、流石に無理があるような。

妻に、これの現実味がどの程度あるのか帰宅したら聞いてみようと思うが。それまでは、菅波が務めていた病院は『白い巨塔』のような “上下関係” はない病院と言う設定であると、思っておくしかないか…

今週モネが経験した事と菅波の経験を重ねるのは、やり過ぎ

そして、ドラマとしての「菅波のトラウマ」。まあ、脚本家は、菅波に十字架を背負わせたかったのだろう。でも、これ、わざわざ「車いすマラソンの週」に、やる必要があっただろうか。

もちろん、全く関係ないとは言わないが、「親身になっている先生だから、若くて新人でも信じた結果の悲劇」と、「親身になってくれている百音たちだから、自分の勘や経験値よりスポーツ気象に賭けた成功秘話」を関係性が強いように描くのは、やり過ぎだと思う。

「面白くない」とは言わないが、「面白くない状態に向かっている」と感じる2つの理由

さて、遂に金曜日が終わったから、残り1か月半となった。愚痴やツッコミは続けているが、見続けている。その理由は、まだ「面白くない」と言い切れる状態にはなっていないから。ただ、限りなく「面白くない状態」に向かっているようには感じるが。そう感じる理由は、私の中には既に “2つ” 明確にある。それは…

  ●連続ドラマとして、成り立っていないということ
  ●主人公の必要性や必然性が、物語に無いこと

だから「朝ドラとして、面白味を感じ難い」って感じだ。

特に、8月4日(水)から始まった「車いすマラソンとスポーツ気象」のエピソードは、何だったのか? と、思ってしまう。百音の21歳の誕生日のパーティーも、鮫島が強化選手に選ばれても、朝岡が「天気は変わる」と宣言しても、大して盛り上がらず。菅波のトラウマの件もシャキッとしないまま。

もう少し、連ドラとして、ヒロインが気象予報士になったからこそ書けるエピソードで、盛り上げて欲しい。

あとがき

今日、久し振りに視聴率を調べようと、「Wikipedia」を見たのですが、先週の視聴率15.5%ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)まで落ち込んでいたんですね。まあ、オリンピックはありましたけど、朝ドラは見るのを習慣化している人が多いはずなのに…

それに、あと2週間後には、次期作『カムカムエヴリバディ』の番宣が大量に始まります。猶予は2週間。でも、ここで妙な提灯記事を大量生産させない方が良いような。もちろん、まだ視聴者に明かしていない “隠し玉” でもあるなら別ですが。

私は、提灯記事の大量投下よりも、なにか、総集編とは違う、これまでの見所を上手く編集して、出演者たちに撮影秘話をかかって貰って、ドラマが盛り上がっている雰囲気を醸し出せる番組、作ったら良いのにと思って期待しています。

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【これまでの感想】

第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64

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連続テレビ小説『おかえりモネ』第65回

内容朝岡(西島秀俊)たちの予想通り、風が吹き始め。。。。鮫島(菅原小春)は、強化指定選手に選ばれた。百音(清原果耶)たちも一安心する。そんななか、百音は菅波(坂口健太郎)から。。。敬称略いやいや。。。。描こうとしていることは分かるが。。。。。トラックをグルグルだよね?そのうえ、結局のところ。“人間力”って言っているけど。。。。ほぼ精神論だし。致命的なのは、“スポーツ気象”の“おかげ”だと言い...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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