連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第57回・2021/8/3) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』(公式サイト)
第57回/第12週『あなたのおかげで』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
いよいよ宮城県に大型の台風が迫る。百音(清原果耶)からの情報で、気仙沼では耕治(内野聖陽)たちが、登米ではサヤカ(夏木マリ)たち森林組合の面々がそれぞれに対策を進めていた。船を荒れる波から守るため、新次(浅野忠信)は耕治からのある提案に乗る。そんな父親の姿に亮(永瀬廉)も喜ぶのだった。やがて台風が去り、百音は家族たちからおかげで助かったと感謝され安堵(ど)するが、そんな百音に莉子(今田美桜)は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12週
梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11週
桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略
お知らせ
第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。
決して高望みはしていない。ただ、違和感を無くして欲しい
特に、強い気持ちで「きっと面白くなるはず」とか、「必ず、清原果耶さんがもっとモネを好演してくれるはず」とか期待しているわけでは無い。とにかく、「もう少し面白くなれば…」とか、「もうちょっと次回を見たいと思わせてくれれば…」と、思っている程度。決して、高望みはしていない。
でも、1つだけ、少し強く思っていることはある。それは「違和感を無くして欲しい」のと「モネの役割をしっかり見せて欲しい」ってこと。
結局、森林組合や実家関係の人たちも、百音の情報で動き出していないように見えちゃう
その意味で、主題歌明け。森林組合で、朝岡(西島秀俊)が出演している「天気予報番組」を場面を見ている場面に違和感を覚えてしまった。
サヤカ(夏木マリ)の「今 朝岡さんが言ってることと殆ど同じ」と言う台詞も相まって、まるで百音(清原果耶)が今朝早く送って来たメールで伝えて来た情報を、朝倉の情報と照合し、更にサヤカが「モネの情報も間違っていないようね」って言っているように感じた。
ここ、ただ単純に「モネ、朝岡さんより早く正しい情報を私たちにくれたんだ!」と褒めれば良いだけ。それをやらないから、折角前回もあったのに、結局、森林組合や実家関係の人たちも、百音の情報で動き出していないと見える。
だから、何度も言うが、主人公の言動でストーリーが動く「強い物語」に一刻も早くしないといけないのに、なぜかやらない。
シーンの順番の不具合によって真意が伝わり難いことが多過ぎやしないか
いや、やっていた。5分過ぎに、「朝岡の情報が妙に地元に詳し過ぎる」と高村沙都子(高岡早紀)が言っていた。だったら、下記のような順序で編集したら、主人公の役割が、より際立ったのに。
1.森林組合で朝岡の天気予報をサヤカたちが見るシーン
2.高村が、朝岡の詳しさに不思議に思うシーン
3.サヤカが、モネがくれたメールを褒めるシーン
いや、それ以前に、時系列的にもおかしいでしょ? 朝岡が原稿を書いている時点で、高村が気付き、サヤカが… が、正しい時系列では? なんか、この手の、「シーンの順番の不具合によって真意が伝わり難い」ことが、本作では多過ぎるような。これは構成をきちんとやっていない証拠。
「天気は未来が分かる」なんて"ポエム"は、そろそろ封印した方が良い
でも、褒めるところは褒めないと。百音がメールに次のように書いてよこした…
百音「過去の経験は役に立ちません」
「天気は未来が分かる」のに、「過去の経験は役に立ちません」。まあ、これも一種の “矛盾” であり、“違和感” ではある。だって、「天気は未来が分かる」なら、その “起こり得る未来” を詳細に日本国民に伝えて、少しでも被害を食い止めるのが天気予報の仕事なのだから。
だから、また書くが「天気は未来が分かる」なんて “ポエム” は、そろそろ “封印” した方が良いってこと。劇中に限らず、未曾有の天災、100年に一度の災害が毎年のように発生する日本で、“ポエム” は意味が無い。いや、ドラマとしては間違ってはいない。
必要以上に"ポエム"を強調しても、ドラマを現実が超えちゃうから
でも、あまり強調し過ぎると、つい先日(7月28日)ではないか? 気象庁の1951年の統計開始以来、台風が東北地方に太平洋側から上陸したのは、2016年8月に岩手県大船渡市付近に上陸した台風10号に続いて2例目で、「宮城県への上陸は初めて」だったのは。
あまりフィクションに厳しく言いたくないが、東日本大震災はともかく、先日の熱中症や今回の台風と言う非常に私たちの「夏の日常」に影響のある要素を扱う朝ドラなのだから…
「モネの情報のお陰で」の最短&最大のチャンスを無駄に…
それにしても、机を叩きたいくらいに、勿体ないと思う。ここで、サヤカたちが朝岡の天気予報を見て確認する前に、早朝に届いた百音からのDMを見た瞬間に、「モネの情報を信じよう」って感じで、永浦家やサヤカたちが一斉に台風への備えを始めるように見える演出をやっていれば良かったのだ。
それでなくても、時間軸的にシーンの順番がおかしなストーリーなのだから。であるから、シーンの順番を精査すれば、モネのメールでみんなが動くのが、「強い物語」に出来る最短ルート、いや、最大のチャンスだったのに。後追いのファックスなんてどうでも良い。先日のメールと対して内容も変わっていないから、カットしたしちゃって。
とにかく、朝からモネの情報を信じて、奔走する故郷の人たち。ここを描かないで、前回と今回の2日も使って、何を描こうと言うのか? ホント、シーンの順番の精査は、最終的には編集段階でも、気付けば手直しできる最終チャンス。それに気づかないのか、敢えてやらないのか知らないが、本当に勿体なかったと思う。
あとがき
いつの間にか「過去の経験は役に立たない巨大台風」が「こないだ」と過去になってましたね(失笑) まあ、話が先に進んだことは良かったってことで。
でも、流石に、龍己(藤竜也)おじいちゃん。前回と今回だけで「モネのおかげ」は、言い過ぎだと思いますよ。とにかく、もう少し「明日が見たい」と、なって欲しいです(願)
お願い…
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【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 土
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 土
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 土
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 土
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 土
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 土
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 土
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 土
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 土
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 土
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 土
第12週『あなたのおかげで』
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