孤独のグルメSeason9 (第4話・2021/7/30) 感想
テレビ東京系・ドラマ24『孤独のグルメSeason9』(公式サイト)
第4話『東京都府中市新町の鰻の蒲焼チャーハンとカキとニラの辛し炒め 』の感想。
なお、原作の漫画、久住昌之&谷口ジロー『孤独のグルメ』は、未読。
五郎(松重豊)は東京・国分寺駅を訪れ、商談先のカフェで取引相手の男性・小谷(尾美としのり)と話を始める。小谷は即決したと思いきや、話を進めるうちに他のデザインに目移りし、最終的には持ち越しに。まさかの長期戦にすっかり空腹になった五郎は、駅まで持たない、迷うのはこりごりだと考え、最初に見つけた店に入る短期決戦に挑む。現れたのは「中国料理」の看板だった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:久住昌之&谷口ジロー『孤独のグルメ』
脚本:田口佳宏(過去作/孤独のグルメ 全Season) 第1,2,4話
児玉頼子(過去作/孤独のグルメ Season2,3,5,6,7,8)) 第3話
演出:井川尊史(過去作/孤独のグルメ Season3,4,8、2018SP) 第2話
北畑龍一(過去作/孤独のグルメ Season6,7,8) 第3話
北尾賢人(過去作/孤独のグルメ Season3-8のAD、) 第4話
佐々木豪(過去作/2016年~「孤独のグルメ」スペシャル版の制作担当> 第1話
音楽:久住昌之、ザ・スクリーントーンズ
快晴、青いテーブル、色鮮やかな中華料理のコントラスト
今回、200種類以上のメニューがある中華料理店が、舞台だった。そのために、手書きのメニューを視聴者に良く見せることが、かなり重要で、メニューを照明で当てるのでなく、視聴者と五郎(松重豊)さんの気持ちを一緒にするように、天気が良い日のロケを活かして、五郎さんの背後の窓から自然光を活かした配置がかなり良かった。
もちろん、一緒に居た家族連れの客との距離感や位置も、五郎さんが次々と興味を惹き易い位置へ。こう言う登場人物の配置って、意外とドラマの面白さを決めてしまうから、今回は上手い選択だったと思う。それにしても、ピーカン(晴天)が、あの青いテーブルと料理のコントラストを見事に魅せたのは偶然か、狙いか。
本作では珍しい "俯瞰のワンカット" が良きアクセントに
そして、中華料理と言えば「餡」だ。今回も「餡」を使った料理がいくつか紹介されていたが。「カキとニラの辛し炒め」の “濃厚餡” の見せ方は見事だった。これ、夜中にリアタイ視聴していたら、メタボまっしぐら。かと言って、朝7時に見ても腹は空く…。
ちょっと珍しかったのは、鰻が出て、スープが出た時の俯瞰のカット。料理店って天井が低い店が多いから、俯瞰ショットは難しいケースが多いはず。でも、この店は、出入り口前も広いし、天井も高め。そこで、きっちり三脚を立てて、ワンカット。この一手間がドラマの良きスパイスになる。
あとがき
今回は、夏に相応しい中華料理群の博覧会。素材の組合せ、器の選び方を含めて、実に独創的で美味しそうでした。我が家は、まだ外食は出来るだけしないようにしているので、早くコロナが終わって、自炊ではない料理を堪能したいです。
※次回は深夜0時22分からの放送です。「東京オリンピック」中継のため、放送時間変更の可能性があります。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15805/
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