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連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第54回・2021/7/29) 感想

連続テレビ小説「おかえりモネ」

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』公式サイト
第54回第11週『相手を知れば怖くない』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


局地的な大雨の影響で、完成したばかりのアンダーパスが冠水する事故が起こる。朝岡(西島秀俊)たちは改めて予報の難しさを痛感するが、特に百音(清原果耶)は水の怖さを視聴者に伝えなくては、と焦り、翌日から番組でも水の事故対策ばかりを伝えようとしてしまう。自然は怖いだけではないことも伝えてもらえないか、と朝岡に諭され、落ち込む百音。コインランドリーで肩を落としていると、そこへあの人物が現れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9
   梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11
   桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
     須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略



お知らせ

第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。



私は5秒後の天気予報なら100%近くの"当たり"が出ると思う

私は、ここまで科学やITが発展・進化しても、天気予報は5秒後の天気なら100%近くの “当たり” で、30分後なら50%以下に落ちるものだと思っている。

事実、Yahoo!天気や有料のウエザーニュースのアプリで、昨日の夕方も2つのアプリから「30分以内に雨が降る」と通知が届いて、私のいる場所の地図にゲリラ豪雨が来る未来がスマホに映っていた。しかし、実際は快晴。雨粒1つ落ちなかった。

だからと言って、私は天気予報を信じないわけでない。降水確率20%なら折り畳み傘、30%なら長い傘を持って行く程の “信者” だ。もちろん、私が傘を持って外出した日は、ほぼ必ず傘の出番は無い。それでも “信者” なのだ。

多くの人たちにとっての「当たりとハズレ」に対する感覚

なぜなら、日々の晴れや雨が当たる事より、ゲリラ豪雨のような特殊な雨や、前日の予報以上の高温多湿な状況が “当たった時” の印象が強く残るから。だから、命にかかわるような災害や自然現象が当たれば、自然と “天気予報は当たる” と印象付くのだ。それは、例えば、何気ないジャンケンや、宝くじ、おみくじの類いも一緒。

要は、自分にとって “良い答え” が出れば好印象になるし、“良くない結果” が出れば悪印象になるのだ。それが、天気予報に限らず、多くの人たちにとっての「当たりとハズレ」に対する感覚だと思う。

「昭和に比べたら、今の天気予報は、かなり当たる」レベル

だから、一般的には、「天気予報は、昭和に比べたら、かなり当たる」と言う人が、最も多いのでは? そして、ハズレても「ここ数年は、“100年に一度” の災害が多いから」で、ハズレの印象を薄めている人も多いと思う。

誤解を招くといけないから書いておくが、私は自分を “信者” と言う程に天気予報を信用しているし、活用もしている。決して、天気予報否定論者でないってことだけは分かって欲しい。

特に、テレビでの天気予報に注意して欲しいこと

そして、この事実も知っておいてほしい。一般の天気予報は、コンピュータの予測計算を基礎にした気象庁の業務だと言うこと。そして、気象庁本庁と各地の気象台の予報官が、予報区を分担して予報を発表しているだけ。従って、気象予報士の免許のないお天気キャスターは解説分を読むだけしか出来ない。

ただ最近は、気象庁から「予報許可事業者」としての許可を貰った民間の気象予報会社や気象予報士が本来禁止されている一般の天気予報を、「天気予報」としてではなく、企業&番組間競争のために「独自の見解」として「気象庁の発表とは違いますが…」と必ず前置きをしてから伝えるケースは増えた。これには、注意が必要だ。

「天気は未来が分かる」の大きな矛盾と作り手たちの都合

さて、天気予報の基礎知識を終えたところで、本作の感想に入って行こうと思う。

まず、大前提として、本作は、「天気は未来が分かる」と言い切っている。ここには、大きな矛盾と、大きな都合良き解釈が脚本家等によって、成されている。

一つは、朝岡(西島秀俊)が百音(清原果耶)に対して “気象” や “天気” に興味を抱いて欲しいと言う願いとか希望とか、朝岡は気象に向いている人間を見極めることが出来ると以前にあったから、「天気は未来が分かる」と大袈裟に言ったと解釈する説。

もう一つは、「天気は未来が分かる」と強調したことによって、様々な違和感が生まれてしまって、取り返しがつかない状況になりつつある説。

いずれにしても、既に放送開始から2か月以上もの間、「天気は未来が分かる」と強調し続けて来たのだから、次の台詞には呆れるしかなかった。

気象庁が「現時点では難しい」のに「天気は未来が分かる」

主題歌明け直後の3分頃だ。通称「Jテレ」の気象庁担当の社会部記者・沢渡(玉置玲央)が、気象庁に問い合わせて聞いて来たメモを読んだ。その中に、次の表現があったのだ。

沢渡「雨量を含め 予想するのは 現時点では難しいと」

これ、決して私が嫌味や嫌がらせで言わせているわけでは無い。本作が、朝岡が、「天気は未来が分かる」と言ったのだ。そして、「難しい」と言ったのは、天気予報をする機関である気象庁が「現時点では難しい」と言ったのだ。

気象庁が現在の機器や情報を駆使しても「現時点では難しい」のに、気象予報士の朝岡が「天気は未来が分かる」のは、明らかに矛盾しているような。

流石に天気予報で「難しい」を2回も使った欲しくなかった

更にこの台詞の直後に直後には、内田衛(清水尋也) が「都市部は(中略)風も雨も対応が難しいです」と言った。そして、最大に困ったのが、気象庁と内田の「難しい」を受けて、朝岡が、次のようにも言ったことだ。

朝岡「天気の急変が5分 10分の勝負になって来ている」

ここまで具体的な時間(単語)まで登場させた。流石に「難しい」を2回も使った欲しくなかった。

そりゃあ、まだ好意的な脳内期間中の私だから、天気予報の難しさを強調していると、捉えることは出来る。でも、日々のオリンピックに感激し、テレビ観戦に夢中になっている人たちにとっては、1年先のオリンピック開催が分からなかった、つい最近を思い出して、「5分後の天気も分からないってこと?」と思わないだろうか。

「いくら、天気予報が難しくても、東京五輪開催決定よりは独自判断できるんじゃないの?」と。今回の一件があっても、まだ今作が「天気は未来が分かる」と言い切り続けるなら、誰かに冷静なジャッジを求めた方が良いのでは?

今回のエピソードで面白いと感じさせ方が無茶過ぎる

フィクションの朝ドラだから、もちろん全否定はしない。ドラマだから、やりたい、やりたくなることもあるだろう。

でも、「天気は未来が分かる」を、今作の物語の根幹部分、背骨の部分であることにしてしまった限り、そこを強調しておいて、2か月も経ってから、今回のエピソードを素直に受け入れ、面白いと感じさせようと言うことの方が無茶過ぎる。それこそ、この15分で「天気予報って難しいんだ。未来はわかるのに」って思うのは、作り手と、本作の妄信者しかいないような(失笑)

朝岡には「迷信と科学」「理想と現実」を曖昧にさせない!

苦情と愚痴だけ書くと、もしかするとエゴサして読んでくれている本作のスタッフが可哀想だから、幾つかのヒントを。

要は、今後、絶対に朝倉たちに「天気は未来が分かる」と強引に言わせない。そして、謂わせてしまったら無理に強調しないこと。そして、本作の第1週目の頃に良くやっていた「迷信は迷信として、きちんと描く」を改良して、「出来ないことは出来ないこととして、きちんと描く」こと。

要するに、朝岡は、「迷信と科学」、「理想と現実」を曖昧にしないで、百音たちに語れば良いだけのこと。それだけをやれば、朝岡の人間性に誠実さが生まれて、林間学校の頃の朝岡が戻るはずだから。もしも、これを読んだら、今夜の企画会議のアジェンダに加えて欲しい。

あとがき

テレビに出ている人と、視聴者の関係について、朝岡が百音に「難しいですよね」は、気になりませんよ。だって、天気予報のことではありませんから。

でも、ここで百音に「難しいですよね」と共感した直後に、回想シーンで百音が「天気予報って 未来が分かるんですね!」を追入れて編集してしまうと、朝岡が百音を自分の会社に引き込みたいがために、興味をそそるようなことを言ったように感じてしまいました。残念…

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【これまでの感想】

第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53

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連続テレビ小説『おかえりモネ』第54回

内容大雨の影響で、アンダーパスが冠水したと知らせを受ける。朝岡(西島秀俊)たちは、予測の難しさを痛感。そして百音(清原果耶)は。。。。敬称略いやいや。。。“難しい”なんて、言わないで欲しいなぁ。だって“未来が分かる”んでしょ???今回だって、“5分、10分”なんていう単語まで登場させて。難しさを強調しているけど。逆に言えば、“5分後も分からない”ってコトだよね??それ。。。“未来が分かる”っ...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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