連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第52回・2021/7/27) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』(公式サイト)
第52回/第11週『相手を知れば怖くない』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
早朝、出勤の準備をしていた百音(清原果耶)は、下宿先の建物で、自分や明日美(恒松祐里)たち以外の誰かの気配を感じる。不審に思いつつも出勤した百音は、莉子(今田美桜)とコンビを組んで、朝の情報番組の中継コーナーでパペットを動かす担当になった。その週末、深夜、明日美も何者かの気配を感じて百音と2人大騒ぎに。そこに、大家の菜津(マイコ)が駆けつけて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9週
梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11週
桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略
お知らせ
第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。
ヒロインが務める企業は、ブラックじゃない方がありがたい
普通、やっぱり思うのだ。前回でも描かれた、百音に会社案内する先輩の野坂碧(森田望智)が「神野さんと 内田君と 朝岡さんの4人で『あさキラッ』チームになります」って告げるくだりの不自然さ。いや、ブラック企業っぷりと言った方が適切かもしれない。
私なんてフリーランスだから、よくこう言うことがあるのだ。「本来は “4人体制” でやらなきゃいけないんだけど、どうしても急に1人が退社しちゃって、昨晩あなたに依頼の電話をしちゃった」みたいなことが。だから、管理人はそう “考えがち” と言う意見もあると思う。
でも、やはり、「4人の内の1人」となった限りは、前任者がどんな立場でどんなことをやったのか気になるし、それが “4人体制” である必然性だと思う。
だから、百音(清原果耶)が状況した時に「3人体制」だったのは、実はずっと以前からで、通称「Jテレ」と呼ばれる「JAPAN UNITED TELEVISION」と言う方法番組を手掛けるテレビ局も、本来は「気象予報士の4人体制」が約束なのに、実質的な「3人体制」を見てみぬ振りしていた、ブラック企業の可能性もあるのだ。
だから、百音の上京、百音の節度のない言動が、両者にとって逆に “渡りに船” になったと見えてしまうのだ。安西社長(井上順)も、まんざらでもない雰囲気だし。で、私が言いたいのは、出来れば朝ドラのヒロインが務める企業は、ブラックじゃない方がありがたいし、疲れないってこと。無駄なことを考えずに済むから。
もしかして「4人体制」を「2人欠員」として見逃していたの?
そして、主題歌明け、また、不可思議なことが起こった。
(妄想だが)今回に、テレビ局に見逃して貰っていた「気象予報士は4人でなければいけないのに、実際は3人体制だったこと」が、百音がバイトとして採用されたことで、名実共に晴れて「4人体制」になったことを、朝岡(西島秀俊)がテレビ局の社会部気象班デスク・高村沙都子(高岡早紀)らに表明するような、挨拶シーンがあった。
そこで、高村デスクに紹介されたのが、百音だけでなく内田衛(清水尋也)も。これ、おかしくない? 邪推に物事を考えると、実は、内田は正社員の気象予報士だけど、『あさキラッ』チームの一員ではなく、他のチームからの借り物だったってこと?
なんだか、超都合良く「インフル欠勤」が利用されているから、もしかして、本来の、『あさキラッ』チームは、神野マリアンナ莉子(今田美桜) と朝岡(西島秀俊)の “2名欠員” が通例化していたってこと? まあ、どっちでも良いのだが。
月曜日に、朝岡か神野のどっちかが、「今、2人もインフルで欠勤しちゃって、取りあえず内田君(さん)だけヘルプで来てもらってる。急に、2人も増員できる程、うちの会社も余裕がないから」と、一言加えるだけで良かったのでは? なぜ、そんな簡単な3行程度の台詞も書かないのだろう?
「午後8時」に寝る百音が夕食後の「7時」にコインランドリーか…
さて、今回のアバンタイトルで、アルバイトとして正式採用された百音の出退勤時刻が明確になった。
百音の気象時刻は「午前2時」で「午前3時半」にJテレに直行して、「午前11時半」に気象予報会社・ウェザーエキスパーツで退社。百音の起床時刻は「午前2時」。そして、9分過ぎの台詞に登場したように就寝時刻は「午後8時」。従って、百音の睡眠時間は最長で6時間ってこと。
因みに、コインランドリーで百音と菅波医師(坂口健太郎)が擦れ違って出て行った時刻が「午後7時」(本棚の上の丸い時計)。これ、「午後7時」前に下宿先の大家・井上菜津(マイコ)と夕飯の支度をして食べ終えて、午後7時にランドリーが終わってなくて… と解釈してみる。と言うか、普通ならそう解釈すると思う。だから、何だと文句を言うつもりは無いのだが…
幾ら若いとは言え、午前2時起きの親友を休日の夜まで引越しに駆り出す?
さて、もう気になることは全部書こう。高村デスクのように “ストレスフル” になるために。
そう考えると、いくら百音が二十歳で若くても、慣れない昼夜逆転生活が始まった、その週末に自分の引越しの手伝いを真っ昼間に百音にさせる、百音の幼馴染・明日美(恒松祐里)が鬼に見えた。その上、丸1日引っ越しを手伝わせた挙句に、ピザとビールで乾杯。
東京編になってから、時間表示(表記)がとても曖昧になっていることに気付いているだろうか。だから、宮城編のような違和感が薄いのだが。でも、逆に時間表示(表記)を曖昧にしていることで、更に明日美が鬼女に見える。だって、百音は「午前2時起床」なのだから。
私が演出家だったらなんてことは、東京五輪の開会式に続いて絶対にないことだが。次の2つの内のどちらかをやれば、なんてことのないことなのだ。
1つは、窓の外を夕方にして、明日美に「百音が手伝ってくれたおかげで、夕方に引っ越しが終わっちゃった。ありがとね」と言わせる作戦。これだと、明日美の “友だち思い” な部分がおまけ程度にくっつく。
もう1つは、百音が眠そうに “あくび” をするだけ。そうすれば、明日美には「仕事があるのに、ごめんね」と会話も作れるし、百音が時間を気にしていないようにも映らない。このどっちかさえ演出しないから、もはや、職場も幼馴染もブラックに見えるのだ。
あとがき
もう、ツッコミどころが多過ぎて、感想を書くのは疲れるし。15分間見終えても、大したことは起きないし。その上、「明日も見たい」と思えるような面白さも無い。面白さも無い以上に、内容そのものが無いのが、本当に疲れるんですよね。
それに、百音と菅波が中々再開しないで引っ張るのを見るのも疲れます。前回と今回で「土曜日版」で使えるシーンって、「正式採用」と『あさキラッ』担当の4人の気象予報士の1人になっただけののような…。
流石に、筋書きのないドラマと言われるスポーツに於ける、13歳のスケボー金メダルや、卓球初の混合ダブルスの金メダル、きょうだい同日の金メダルと、9分26秒の死闘で2連覇達成の柔道の方が、元気を貰えますね。筋書きのある朝ドラのモネにも清原果耶にも、もう少し存在感を見(魅)せて欲しいです。
お願い…
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【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
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第2週『いのちを守る仕事です』
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第8週『それでも海は』
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第11週『相手を知れば怖くない』
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