連続テレビ小説「おかえりモネ」 (第46回・2021/7/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』(公式サイト)
第46回/第10週『気象予報は誰のため?』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
ついに上京した百音(清原果耶)は、下宿先の大家・井上菜津(マイコ)に温かく迎えられる。銭湯をリノベーションしたシェアハウスで、菜津の優しい人柄に安心する百音。翌日の面接の下見をしようと、朝岡(西島秀俊)がいる気象情報会社を訪れると、登米で出会った野坂(森田望智)と内田(清水尋也)に再会する。喜ぶ百音だったが、なぜか鬼気迫るようすの野坂たちに、突然テレビ局へ連れていかれてしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9週
梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10週
桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略
お知らせ
第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。
アバンで、わざわざ蒸し返す必要なんて無いのにやったの?
アバンタイトルで、わざわざやらなくても良いのに、「未来がわかるから、気象予報士になって、生きたい会社に入社して、誰かを守ることがきでるんなら」みたいな感じの回想シーンを入れるから、おかしくなると言うか、どうでも良くなってしまうのだ。
「未来がわかれば、今より未来を良くすることが出来る…」とは思う。「気象予報士が誰かの命や財産を守る仕事である」とも思う。そして「東日本大震災の時に、亀島で幼馴染や家族(両親以外)やご近所さんたちと一緒に、津波の被害に遭っていないことがトラウマになって、島を出て行きたくなる気持ち」も、“島に居づらい” ってことだと思えば、ぎりぎりわかる。
でも、その “居づらい” と言うトラウマ的な心情が、「未来がわかる仕事」に就くと薄まるのかがわからないし、話として繋がらない。また、気象予報士になって活躍することで、その気持ちが薄まるのかも繋がっては来ない。
なのに、「わしは、どえらいことをして、『おかえりモネ』と言ってもらえる人間になって帰って来るぞ」と、テレビの中の百音(清原果耶)が “勇ましく” 演説をしている。
今日で第10週目。放送開始から約2か月以上経っても、わからぬことだらけ。なぜ、ここまで「ポエム=道理として繋がらない夢のようなお話」を続けても、何も生まれないのだが.
先日、わざわざ購入して「連続テレビ小説 おかえりモネ Part1 (1) (NHKドラマ・ガイド)」を読んだ。確かに脚本家の言い訳はそれなりに書いてあったが、それでも1/3程度しか納得できないのは、読解力がまだまだ足りないからか。と言うか、「ドラマガイド」で分かっても、ドラマを見て分からなければ、受信料を支払って見ている意味がないのだが…
今回は新キャラクターの紹介だから、内容らしきものは皆無
主題歌明けは、「2016年(平成28年)4月」の東京だ。所謂「東京篇」の始まりである。内容は、ほぼ予告編と同じ、既出のキャラもいるが、基本的に「東京篇」用の新キャラクターの紹介だから、内容らしきものは皆無。
ただ、「住む場所を決める段取り」や「面接前日に会社内にズカズカと入って行く」とか、「運良くテレビ局に入って気象番組」とか、相当、強引に展開を進めている印象しか残らなかった。まあ、これを2日や3日、ましては「週5」もやり続けられたら溜まったものではない。だから、月曜日としては、まあ「ドラマっぽい」と言うことにしておこう。
終盤で「気象予報」、「気象報道」の重要さを描いたのは意外!
それにしても、今回の終盤での「気象予報番組」とか「気象報道」の重要さを、テレビ局の社会部気象班デスク・高村沙都子(高岡早紀)を利用して、かなり強めに描いて来たのは意外だった。なぜなら、「気象」と言う「天候・気温・風の強さなど、大気の状態・現象」について、どれだけの人が… ってこと。
確かに、テレビやラジオ、ネットなどから垂れ流れて来る、あまたある情報群の中の1つではある。でも、普通の人にとって「気象」は、「服装は何にするか?」や「折り畳み傘で良いか?」くらいの “日常生活で必要な情報の1つ” って感じでないだろうか。
私のように、暇があれば、「Yahoo!天気アプリ」やそのたの有料アプリを使い分けて、“自分の頭の上だけの天気” ではなく、全国や世界の気象を見聞きして楽しむ人はいると思う。でも、多くの人にとっての「気象」とは “自分の頭の上が晴れか雨か?」がわかれば良い程度の情報。アバンで百音が熱弁してた「人名や財産を守る情報」とは、相当にかけ離れているのだ。
今回から、いよいよ&益々、物語が難解な局面に入って行く
だから、本作は、この「東京篇」から、いよいよ&益々、物語が難解な局面に入って行くと思う。だって、 今回登場した既出を含めた登場人物で、百音の東京での下宿先の大家・菜津(マイコ)と、彼女以外の気象報道関係者では「気象」に対する姿勢も考え方や興味や関心の深さも、日常生活における必要性も、全くと言って良いのだから。
もう「気象」をだしに使った「テレビ番組制作ドラマ」に?
だから、先日も書いたのだ。「気象」を “自分の頭の上が晴れか雨か?」がわかれば良い程度の情報として捉えていない、百音の妹・未知(蒔田彩珠)や祖父・龍己(藤竜也)のエピソードの方が、リアリティーがあるし、説得力も、納得もしやすいと。
そして、未知より「気象」と無関係に生きて来た主人公が、突然、気象予報士に目覚め、試験に合格し、入社試験前から気象の現場(戦場)に居ると言う。これ、「気象」をだしに使った「テレビ番組制作ドラマ」になってやしないだろうか。
「天気」なら「晴れor雨?」で済むが、「気象」は難易度が急に上昇
とにかく、「気象」を “今日の自分の頭の上が晴れか雨か?” が分かれば良いと思っているような視聴者たちに「気象」について、もっと興味を持ってもらうように描く必要がある。それでなくても、「天気」なら「晴れか?雨か?」で済むが、「気象」となると、難易度が急に上がる。
そこへ興味を持たせながら、「テレビの裏側」も描くって、かなり高度なことをやることになる。それが、『おかえりモネ』の “残り役2/3” だと言うこと。主人公が気象予報士に合格したのに、それ程の面白味や興味、共感を抱いていないのに、ヒロイン特権の多様で、あれこれやるのだろうか。とにかく、お手内拝見とするか。
あとがき
「もう、クドいから止めて!」との常連の読者さんの声も聞こえてきそうですが。これ、完全に「強い物語」と逆行していますよね。だって、完全に物語を動かすために、主人公を始め登場人物たちが動かされていますから。安達奈緒子さん、巻き返し出来るのかなぁ。やってくれるのを期待していますが。
「強い物語」について、よく分からないと言う読者さんは、下記の以前の『おかえりモネ』の感想で、詳しく説明し恵折りますので、参考になさって下さい。
連続テレビ小説「おかえりモネ」 (第42回・2021/7/13) 感想
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★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15770/
【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 土
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 土
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 土
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 土
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 土
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 土
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 土
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 土
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 土
第10週『気象予報は誰のため?』
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