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連続テレビ小説「おかえりモネ」 (第43回・2021/7/14) 感想

連続テレビ小説「おかえりモネ」

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』公式サイト
第43回第9週『雨のち旅立ち』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


登米の人びとに見守られ、ついに樹齢300年のヒバの木が伐採される。そして未定だった木の保管場所についても、百音(清原果耶)があることを思いつく。サヤカ(夏木マリ)は、そんな百音の仕事ぶりをほめるとともに、自分に気を使わず、夢があるのならそちらへ進んでほしいと伝えるのだった。2人の様子を見ていた菅波(坂口健太郎)も、百音を後押しするが、百音は自分がサヤカに合格を伝えられなかった理由を菅波に語りだす。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9
   梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4
   桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
     須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略



お知らせ

第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。



現役で頑張るサヤカと、「第二の人生」をこの日から歩み始めたヒバの木を重ねているのに、百音の反応が今一つ…

いつだったか、ちょっぴり書いたが。なぜ、こんなにも大勢の山林関係者が大切にしている樹齢300年のヒバの木を伐採することが、サヤカ(夏木マリ)を始め山林関係者にとって「神聖な儀式」のように執り行われるのか、どれだけの視聴者が理解知っているのだろう。

だって、普通なら、もっと大きなヒバの木に育てる選択肢は無いのかと考える方が普通なような気がする。以前に書いたからクドいと思う読者さんもいると思う。でも、もう伐採したのだから今後は書かないから許して欲しい。

義父のベテラン樹木医によれば、ヒバの木の寿命は「約300年」で、それを過ぎると、「木」として弱くなり、いつ災害なので倒れるか分からない怖さがあると言う。また、「樹齢300年のヒバの木」はとても木材、材木と言う “木材加工の素材” としての価値が、最も高い時期。

だから、半ば強引にでも切らないでそのままにしておくことも可能だが、人間に例えるなら「天命を全うした」と言う祝いの気持ちと愛情を込めて、「第二の人(ヒバの木だが)生」を歩ませる大きな一歩として、この伐採を儀式化する意味があるのだ。

そして、経済的にも裕福で亡くなり、自分自身でも「あと20年くらい」と自分の人生を捉えながらも、家では百音(清原果耶)と二人三脚、森林組合では「姫」と呼ばれ、現役で頑張るサヤカと、「第二の人生」をこの日から歩み始めたヒバの木を重ねているのだ。いや、私の勝手な行為的解釈で… だが。

最もウソをついて欲しくなかったサヤカにウソが言えちゃう百音を、魅力的と思うことにするか…

でも、前回と今回の描写では、残念ながら「サヤカとヒバの木」は上手く重なって描けていない。ギリギリ、サヤカがヒバの木に “今後の自分” を重ね、感慨深いのは伝わるが、それ以外は、ほとんど伝わっていない。

百音なんて、サヤカが生きがいのように大事にして来たヒバの木が伐採されたことには同情や共感しているように見えるが、それ以上は見えていない。

もちろん、二十歳そこそこの女性に、70代の女性と、樹齢300年のヒバの木を重ねて、何かを考えるべき何て、これっぽっちも思わない。だって、この時点では、最もウソをついて欲しくなかったサヤカに「合格」を隠しているくらいの、未熟な百音なのだから。「そこが魅力」と、思うことにするか。

敢えて悪役を買って出たサヤカと菅波の気持ちに、今一つ心が動かないのも百音の魅力か…

サヤカに「私に同情した?」、「バカにしないでね」と言わせてしまった百音。恐らく、サヤカを気遣って、東京に行きやすくするために悪者を買って出たのだろう。

でも、その後の菅波医師(坂口健太郎)が、サヤカが「一緒に喜びたかったと思いますよ」の言葉に、百音が悔やんだり、悩んだりはしない。至って普通。「それが百音」と思えばそれまでだが。

「自分が夢を追い掛けると…」のあとの百音の選ぶ行動が良くわからない

で、良くわからないのが。震災の時、自分が亀島に居なかったのが辛いとか、亀島で被災した人が自分を責めているような感じがするから島を出て行きたいと言い出しように、本作では描かれている。今回の「ついてはいけない人についたウソ」についても、同様の理由を言っている。

自分が夢を追い掛けている間に、「また…」大切な人がつらい目に逢ったら… みたいな論点のことだ。この百音の感情と言うか、前回のように例えるなら、なぜ主人公がそう考えると、そう言う行動を選んでしまうのかが、良くわからないのだ。

私が「好意的に見るしかない」と思った"きっかけ"が、もしかしたら、あの給食室のシーンかも?

例えば、東日本大震災に限らず、大災害や大事故が起きて、そこに自分の身内や大切な人が居なかったら、被害に遭った人たちのことは当然心配するにしても、心の本音では「自分の知っている人でなくて良かった」と、ホッと胸をなでおろすのが普通じゃないのだろうか。

「自分も一緒に被害に遭った方が良かった」とか「あなたは、あの場に居なかったから私の気持ちがわからないのよ」なんて、一時の気の迷いや動揺は抜きにして、本気で “その場に居なかった自分” と “その場に居なかった相手” を責める人がいるのだろうか?

それとも、私の考えが甘いのか。だから、あの気仙沼のジャズ喫茶から急いで帰った時の、給食室で百音を「生きてて良かった!」と抱きしめ合うシーンとは真逆だったのが不自然でならない。もしかすると、それが、「私は、もう好意的に見るしかない」に、ずっと続いているのかも知れない…

今、自分の夢のために亀島に残して来ている人たちは、百音にとって大切な人たちではないの?

もう一つ、良くわからないことを、ついでに。百音は菅波に、こんなことを言っていた。

百音「自分の夢を追って 離れてしまっている間に
   また… 大切な人がつらい目に逢ったらって」

確かに、あの震災の日は、自分が見たいジャズ・セッションを見たいがために、帰りのフェリーを遅らせたことで、父は別にして、亀島在住の人たちと違う現実を運命を背負った。これは分かる。でも、百音は自ら「島を出たい」と言って、今、亀島と離れた登米に住んでいる。(結果的にだが)気象予報士になりたいと言う夢を追って。

では、百音にとって、妹や祖父、幼馴染やその親たちのことは? 目標がない時は、「目標探し」なのかも知れないが、自ら(家族など大切な人を島に残して)島を出て、試験に合格して、更なる大きな目標が出来たら、東京に行くわけでしょ? なんか、言い訳がましく聞こえてしまったのが残念でならない…

あとがき

サヤカの気持ちは、とっくに決まっているはずです。百音を明るく東京に送り出してあげること。それ以外にない。でも、その迷いを今回の “舞” で表しました。

ですから、菅波も「相談したら?」ではなく、百音に「東京に行くから、応援して下さい」と素直に言うべきとアドバイスすべきだったと思います。

遠回りの上に、わかり難い。前回も書いたように「強い物語」にするには、主人公に絶対的な信頼感とか応援したくなる気持ちが必要なんです。安達奈緒子氏が、そう言う朝ドラを目指していないなら、それならそれで、簡単に試験に受かってしまうような展開は違うと思いますよ。

お願い…

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【これまでの感想】

第1週『天気予報って未来がわかる?』
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第2週『いのちを守る仕事です』
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第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 
第4週『みーちゃんとカキ』
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第5週『勉強はじめました』
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第7週『サヤカさんの木』
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第8週『それでも海は』
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第9週『雨のち旅立ち』
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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