連続テレビ小説「おかえりモネ」 (第38回・2021/7/7) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』(公式サイト)
第38回/第8週『それでも海は』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
新次(浅野忠信)は、かつて自宅があった場所で酔いつぶれていたところを無事発見される。震災から数か月たったころ、耕治(内野聖陽)は新次にもう一度船に乗ることを勧め、銀行員としてもサポートをすると約束していた。しかし、結果として2人は決裂してしまう。百音(清原果耶)は、当時の耕治の悔しい様子を思い出して、今の自分に何ができるか自問自答する。すると、そこに菅波(坂口健太郎)から、電話がかかってくる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7週
梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4週
桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略
お知らせ
第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。
以前、未知が父親を罵倒するようなシーンがあったが…
いつだったか、百音(清原果耶)の2歳年下の妹・未知(蒔田彩珠)が、父・耕治(内野聖陽)を、かなり口で責めていた理由が、余計に分からなくなった15分間だったが…
漁師の意地を、もっと分かり易く描いて欲しい
漁師が自分の船で漁をすることの意義、他の人の船を借りて漁に出る気持ちが、私が旅行に行く時に、自家用車かレンタカーで違う感情であることは、予想がつく。でも、出来たら、全国で16万人しかいない(2016年・資料)漁業者の気持ちを、もっと多くの漁業者以外の人にも伝わるように描いて欲しかった。
「なんか違う」と私は好意的に脳内補完しておいたが。やはり、龍己(藤竜也)の「意地で生げでんだよ 漁師は」の一言ではわかり難い…
新次を応援する人たちに支えられていたことは分かった
ただ、これも何となくで恐縮だが。震災で家や家族や、仕事に使う船までも失い、借金を抱え、住む家も不安定な新次(浅野忠信)が、「再建」や「復興」、「復活」や「生計の建て直し」と言う国の号令みたいなものに煽られても、まだまだ心の整理がつかず、次のステップへの準備もままならぬ状態での苦悩、孤独、葛藤、逃避、割り切りなど、複雑な心情の中で、前向きに生きようと応援する人たちに支えられていたことは分かった。
結局、いつまでも、いいことは続かないってこと
それと、新次の金銭感覚。漁業も上手くいっている頃の新次の金銭感覚と、銀行員になった耕治の金銭感覚の違い。こう言うのは、「上手くいっていていたことは良かったが」的なこととして捉えると、今のコロナ禍に於ける様々な業態が似たような問題を抱えていると思う。
結局、いつまでも、いいことは続かないってこと。でも、それが日常であり、ある意味での平和であり、生活そのものなのだと言うのを見たような気がした。
父の影響を受けて「やるしかない」のが今の百音ってことか
今回の感想は、ほぼ全部が好意的な解釈で恐縮だが。曖昧にしか描えれていないから、どうしうようもない。
大きなものは何も失わなかった父親が、大きなものをたくさん失った友人に何もしてやれない気持ちを知り、見続けて来た百音だから、漠然とだが「誰かの役に立ちたい」と言う気持ちが、蓄積したのかと。
そして、何をやったら良いのか分からない時に、ふと目の前に現れた「気象予報士」と言う資格に、とりあえずしがみつくしか無かった。そんな夢に対しても、試験の結果に対しても、不明瞭な答えしか出せないのが、「やるしかない」のが今の百音ってことらしい。う~ん…
あとがき
どうしても、ドラマを見ると、理由と原因、結果までの経緯、そして結果を見たいし、見せてくれるものだと思って、本作を見てはダメですね。もちろん、本作がヒロインを通して、何を描きたいのかなんて考えてもダメ。
要は、描かることを、ただただ心に仕舞っておいて、自分で紡いでいかないと。今回の15分を見て、改めて本作が他の朝ドラとは違うことに衝撃を受けた気がしました。
お願い…
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【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 土
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 土
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 土
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 土
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 土
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 土
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 土
第8週『それでも海は』
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