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彼女はキレイだった (第1話/初回15分拡大・2021/7/6) 感想

彼女はキレイだった

関西テレビ制作・フジテレビ系・火9ドラマ『彼女はキレイだった』公式サイト
第1話/初回15分拡大『毒舌男子と残念女子!真逆の成長を遂げた二人の初恋の行方』の感想。
なお、原作である韓国製ドラマ『彼女はキレイだった』(韓国「MBC」製作、脚本:チョ・ソンヒ)は、未見。



28歳の愛(小芝風花)は子どもの頃は美少女だったが、現在は容姿に自信がなく、何をしてもうまくいかない。そんなある日、米国に引っ越した初恋の相手・宗介(中島健人)から、帰国するので会いたいというメールが届く。宗介は気弱で太っていたことでいじめられていたが、愛は彼の優しい面が大好きで、両思いだった。再会に胸を躍らせる愛だが、待ち合わせ場所にいた宗介は洗練されたイケメンに成長していた。現在の自分に幻滅されることを恐れた愛は、代役として親友の梨沙(佐久間由衣)を宗介の元へ向かわせる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:『彼女はキレイだった』(韓国「MBC」製作、脚本:チョ・ソンヒ)
脚本:清水友佳子(過去作/夜行観覧車、わたし定時で帰ります。朝ドラ「エール」) 1
   三浦希紗(過去作/死役所、あのコの夢を見たんです。)
演出:紙谷楓(過去作/海月姫、後妻業、竜の道 二つの顔の復讐者) 1
   木下高男(過去作/警視庁いきもの係、デイジー・ラック、M 愛すべき人がいて)
   松田祐輔(過去作/ハチミツとクローバー、コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命(1)、婚カツ!)
音楽:橋本由香利(過去作/千住クレージーボーイズ、悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~、朝ドラ「なつぞら」)
オープニングテーマ:Awesome City Club「夏の午後はコバルト」
主題歌:Sexy Zone 「夏のハイドレンジア」

本作って、そもそも「ラブコメ」なのかな?

小学生時代に初恋同士だった二人が、10数年ぶりに再会。でも、初恋当時の女の子は美少女で気が強かったが、今は容姿にも自分の内面にも自身が無く。一方の男の子は、太っちょで気が弱かったが、今はイケメンで強気な男に変わっていた。

「お互い、初恋の頃と違っていたこと」、そこが作り手にとっての “ラブコメ要素” のようだ。敢えて「ようだ」と書いたのは、15分も拡大した割に、全くラブコメの “コメ=コメディ” が見つけられなかった。いや、「多分、あれがラブコメのコメのつもりなのだろうな?」と言う部分は幾つかあった。

でも、そもそも「ラブコメ」って、「ラブストーリー + コメディ」では無ないのでは? 恋バナを描く中で、男女の “思い違い” や “すれ違い” や “思い過ごし” の面白さを魅せるのが、本当の「ラブコメ」では? 第1話から、作り手たちの勘違いを見せられた気分だ。

初期設定の説明を兼ねた「二人の再会」の描写が長過ぎる!

そして、今回の第1話で最も<私>とっての大問題は、ドラマの初期設定の説明を兼ねた「二人の再会」の描写が長過ぎたこと。これ見ながら「さっさと、梨沙(佐久間由衣)が別人で、愛(小芝風花)が本物だと気づけば良いのに」と、何度思ったことか。

いや、前述のように、思い違い” や “すれ違い” が面白ければ、どんなに長尺でも構わない。だって、面白いのだから、いつまでも見ることが出来る。しかし、今回の「二人の再会」は、どちらかと言えば「最近の恋バナ」で見掛ける、「立場が違う二人が、運命だかでなぜか出会ってしまう」の、ただの焼き直し。

それに、コミカルな描写は、小芝風花さんを惹き立てるだけの道具にしか見えない、要は、ラブコメとして全面的に中途半端、微妙過ぎるのだ。コミカルにやるなら徹底的に。ドラマチックな再会を描くなら、無駄は徹底的に省く。中途半端が、ラブコメで一番良くないのは、前期の「人魚のドラマ」などで、既に勉強済みのはずなのだが。

むしろ、小学生時代の回想シーンが全体の足を引っ張るかも

さて、「初恋同士の再会」と言うことで、今回も何度も挿入されていた「過去=初恋(未満か?)時代」の回想シーンにしても、ただイヤホンを貸したり、いじめっ子から男の子を守っただけで、互いに初恋の相手として、魅力的に感じているように見えただろうか。

と言うか、好意的な解釈をしなければ、ただ、気が強くて優しい女の子が、身体は大良いのに気が弱い男の子を “かばって” いるようにしか見えなかった。それに、あの男の子役の子役ちゃんもビミョーな感じだったし。

むしろ、小学生時代の回想シーンが、本作をわかり難くしている可能性さえある。だって、あれで「初恋同士と思え!」と言われても、好意的に見ている視聴者以外は、そう思うのは難しいと思うから。

「幼い頃との見た目のギャップの違い」なんて、全く不要!

これを言ってはおしまいだが。これ、ハッキリ言って、「幼い頃との見た目のギャップの違い」なんて、全く不要。

初恋同士が、久し振りに再開したら、ヒロインは「イケてない28歳の女性」で、男の子の方は「イケてる28歳のアメリカ帰りの男性」だった。そして「今後は、どうなるの?」だけで良いのだ。だって、二人共 “変化” しているわけだから、そこが「ラブコメ」の “コメ” じゃないのかな?

演出で、もっともっとローカライズした方が良い

とは言え、原作は韓国ドラマで、中国語版まであり人気作だから、契約上、そう簡単に改編で気なのだろう。でも、せめて、脚本は別にして、映像的な演出については、もっともっとローカライズ(日本向けに改変)した方が良いと思う。第1話なんて、逆に原作に寄せているような演出すら、あちこちに存在していたから。

今後は【四角関係ドラマ】に発展するから、そこに期待か!?

さて、いろいろ書いては来たが、ぼちぼちまとめを。

この関西テレビ制作・フジテレビ系の「火9ドラマ」は、挑戦的な作品や、意欲作を創り出し、2019年には『TWO WEEKS』で韓国ドラマのローカライズにも成功した放送枠だ。従って、出演者の好みと奇抜な作風に、人気や話題性や視聴率が左右されるのは、当たり前のこと。

その意味では、「火9ドラマ」らしい、ちょっと変わった韓国ドラマバレバレのラブコメ風ドラマに仕上がったと言う感じだろうか。

まあ、今後は、当然、「愛と宗介(中島健人)の初恋再開ラブコメ」ではなく、「愛の魅力に気付く編集部員・樋口拓也(赤楚衛二)と、宗介に惹かれてしまう愛の親友・梨沙」を絡めた【四角関係ドラマ】に発展するのは、公式サイトに書いてあるから、間違いないこと。だとすると、やりようによっては、更に「火9ドラマ」らしさを出せる可能性はある。

あとがき

この程度の初期設定の連ドラ、日本製のオリジナルで作らないのだろう? ただ、初恋の相手と再会しただけ。もっと奇抜な恋バナを、日テレとかTBSも作っているのに。なぜ、それも「カンテレ」が買うのかって思います。この放送枠を含めて、カンテレのチャレンジ精神に期待していただけに残念です。

次回で継続視聴するか見極めます。と言うか、もしも、第2話の感想の投稿が無かったら、離脱したってことで…

 

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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