孤独のグルメSeason9 「放送直前SP~初出し映像てんこ盛り~」 (放送直前SP・2021/7/3) 感想

テレビ東京系・ドラマ24『孤独のグルメSeason9』(公式サイト)
『放送直前SP~初出し映像てんこ盛り~』の感想。
なお、原作の漫画、久住昌之&谷口ジロー『孤独のグルメ』は、未読。
孤独のグルメSeason9放送直前SP!新シリーズ撮影メイキング映像や主演:松重豊と原作:久住昌之に直撃インタビュー&2020大晦日SPの未放送映像を大公開!実は生放送の中止パターンも撮影していた!さらに原作者久住さんと秩父ロケ店舗に意外な接点が!
▽孤独のグルメSeason9・7月9日金深夜0時12分放送開始!第1話は目覚める「とんかつ」お楽しみに!
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
「またまた腹が騒ぐ夏が来る」気分を味わって頂きたい
本編の感想を書くのは当然だが。何せ、「Season1」の頃から約10年近く、本作を応援し続けている私としては、来週(7/9)から始まる『孤独のグルメSeason9』の第1話の前の『放送直前SP~初出し映像てんこ盛り~』の感想も書かないと気が済まないと言うか。
と言うことで、大した感想にはならないが、良かったら「またまた腹が騒ぐ夏が来る」気分を味わって頂きたい。
「2020大晦日スペシャル」の撮影秘話に作り手の熱意を見た
番組は、ほぼ「二部構成」。前半は昨年の大晦日に放送された『2020大晦日スペシャル』の裏話。特に興味深かったのは、ラストの打ち上げ花火のシーンが「生放送」と言う設定だったことへの、スタッフと客ストたちの対応力。
まず、コロナ禍に於いて「花火大会が出来る状況なのか?」や「松重豊さんがコロナ感染、もしくは濃厚接触者になってしまって撮影に参加不可能な可能性」、「天候によって、花火が上げられない」などの予想可能な上場を考えて、臨機応変に対応できるように、いろいろな保険を掛けたと言う。それが、下記の6パターンを “撮り貯め” したと言う。
【生放送 A】 晴天で打ち上げ花火
【生放送 B】 荒天で打ち上げ花火
【生放送 C】 荒天手持ち花火に変更
【生放送 D】 ゲストだけで打ち上げ花火
【生放送 E】 ゲストだけで手持ち花火
【生放送中止 F】 秩父・別エンディング+ふらっとQusumi
これら内の、幾つかがこの夜に放送された。
「Season9」の劇伴には"コロナ"が大きく反映されている
また、後半の一部では、原作者でもあり、本作の劇伴を担当している久住昌之氏が、「Season9」の劇伴について語ってくれた。
全編の劇伴は、未曾有の世の中を敢えて “戦時” に例えて、ベトナム戦争の時代のアメリカをイメージした60年代ロックの激しさで、「こんなスゴ事が起きている時代だぜ」と言う気持ちに対するアンチテーゼを含ませたと言う。
一方で。五郎さんのテーマは、12弦アコギを使った、フォークソング風のナチュラルな曲調したそう。コロナだからロックで怒りを、でもコロナだから優しい気持ちを音楽で表現したそうだ。舞Season、サントラ盤を購入している劇伴ファンの私には、大変興味深い話だった。
五郎の誠実で真剣な人間性が紹介する「飲食店」だからこそ
そして、終盤で松重豊さんが語ったこと、今作は、長年「深夜の食テロドラマ」として君臨し続けているのは、ご存知の通り。そして、今は、本作には無くてならない飲食店が疲弊している時代。その中で、約10年間の放送を見て、わざわざ本作に登場した飲食店を探して、応援しに食べに来てくれた視聴者もたくさんいたと言う。
ただの「飲食店紹介ドラマ」でなく、主人公の誠実で真剣な人間性が紹介する「飲食店」だからこそ、伝わる店の魅力。それが、コロナ禍で発揮されると言うのは、まだまだテレビドラマにも大きや社会的な役割があると再認識した。
あとがき
マスクをして歩くのが普通で、アクリル板を隔てた飲食店のカウンターで、2021年の夏、井之頭五郎(松重豊)が、「またまた腹が騒ぐ夏が来る」をどう見せてくれるのか楽しみです。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15710/
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