シェフは名探偵 (第4話・2021/6/28) 感想

テレビ東京系・ドラマプレミア23『シェフは名探偵』(公式サイト)
第4話『激突するプライド!料理に仕掛けた背徳の罠とマカロンの秘密』、原作は「憂さばらしのピストゥ」と「マカロンはマカロン」の感想。
なお、原作の小説・近藤史恵「タルト・タタンの夢」、「ヴァン・ショーをあなたに」、「マカロンはマカロン」(創元推理文庫刊)は、現在鋭意読破中!
偶然にも三舟忍(西島秀俊)の知り合い2人が来店。1人はフランスから帰国後に働いた店の見習いだった南野。近くにオーナーシェフとして店を出したといい三舟は祝福するが、南野の本心は…。もう1人はリヨン時代に同じ店で修行していた羽田野鈴子。今は経営にまわっていて、食事相手も羽田野の店のパティシエ岸部彩香だ。ソムリエの金子は料理人とは思えぬ岸部の雰囲気に違和感を覚える。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:近藤史恵「タルト・タタンの夢」
「ヴァン・ショーをあなたに」
「マカロンはマカロン」
脚本:田中眞一(過去作/みんな!エスパーだよ!、さすらい温泉♨遠藤憲一) 第1,2,3話
西条みつとし(過去作/オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~) 第4話
監督:木村ひさし(過去作/TRICKシリーズ、99.9-刑事専門弁護士-シリーズ) 第1,2,3話
瀧悠輔(過去作/僕はどこから、大豆田とわ子と三人の元夫) 第4話
向井澄(過去作/助監督作品のみ)
音楽:末廣健一郎、田ノ岡三郎
オープニングテーマ:all at once「マカロン」
エンディングテーマ:mihoro*「ミヤコワスレ」
料理人としてのプライドと、料理人がやるべき正しいこと
流行やSNS映えを理由にヴィーガン食をオーダーする客を決してさげすむような描写を使わず、むしろ。ヴィーガン食で『ビストロ・パ・マル』のフレンチを楽しんで頂こうと言う三舟(西島秀俊)や志村(神尾佑)の料理人としてのプライドと、料理人がやるべき正しいことを、2つの原作のエピソードを巧みに組み合わせた第4話。
自分らしく生きることの素晴らしさと大切さを見事に描いた
更に、「プライド」とよく似た価値観と時に使用される「アイデンティティー」を、「トランスジェンダー」と言う生き方へ重ねて、本物とは何なのか? 自分とは何者なのか? も重ねて描きつつ、自分らしく生きることの素晴らしさと大切さを見事に描き切った。
あとがき
ディレクターの目線で感想を書くならば、今回は初めて脚本家と演出家がこれまでの3話分から交代しました。でも、全体の雰囲気も映像の印象も、変わりませんでした。むしろ、そのことに、脚本家やディレクターのプライドを感じました。それにしても、ストーリーが複雑に絡まっており、感想をまとめるのが一苦労の作品です。でも、多くの人に見て欲しい作品です。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15702/
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