ひきこもり先生〔連続5回〕 (第3話・2021/6/26) 感想

NHK・土曜ドラマ『ひきこもり先生』(公式サイト)
第3話〔連続5回〕『いじめの法則 』の感想。の感想。
元ひきこもりの陽平(佐藤二朗)が中学校の不登校クラスの先生になったことが話題になり新聞でも紹介される。まだ学校に慣れない陽平は、ひきこもり仲間の依田(玉置玲央)に叱咤(しった)激励される日々。そんな中学校の花壇が何者かに荒らされる。それは生き物係の和斗をいじめているグループの仕業だった。陽平は和斗を守ろうと不登校クラスに誘うが和斗はかつて同じクラスだった奈々と目が合った途端、教室を飛び出してしまう
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
原案:菱田信也(過去作/ジウ 警視庁特殊犯捜査係、グ・ラ・メ!~総理の料理番~)
脚本:梶本恵美(過去作/オソコマエ!2、隠密八百八町、ボーダーライン)
演出:西谷真一(過去作/あさが来た、サギデカ、ディア・ペイシェント~絆のカルテ~) 第1,2,3話
石塚嘉(過去作/てっぱん、海底の君へ、4号警備、パラレル東京)
音楽:haruka nakamura(過去作/ドラマ劇伴は不明)
今回も「上嶋 VS 不登校生徒」の関係を描くしかない状態に
前回の感想にも書いたが。上嶋陽平(佐藤二朗)以外の登場人物、STEPルームの担任の深野祥子(佐久間由衣)と、ソーシャルワーカーの磯崎藍子(鈴木保奈美)を、今回も視聴者向けの「不登校や引きこもりの現状解説者」の役割にしか利用していない。だから、今回も「上嶋 VS 不登校生徒」の関係を描くしかない状態になっているのは変わっていない。
過去2話以上に複数の要素を盛り込んで更に散漫な雰囲気に
その上、今回は、過去2話以上に、複数の要素を盛り込んだために、更に若干散漫な雰囲気が漂ってしまったのが残念。
まあ、得意の脳内補完をして、ドラマの内容を “いじめ” だけにクローズアップすれば、38歳から11年間ひきこもり生活を送り、3年前に部屋から脱出した「本物の ひきこもりサバイバー」である上嶋の不登校生徒への心情が見えて来て、悪いドラマだとは思わない。
登校拒否生徒と"いじめ"と上嶋の関係を描くバランスが本作の"芯"を決める
もちろん、逆に “いじめ” 中心にドラマを見てしまうと、教師たちも生徒たちも、この類のドラマのテンプレ通りの人間像になってしまい、前回まではあった、本作ならではの「元ひきこもり教師の指導」の切り口が薄まったのが残念。
きっと、ここのさじ加減、「STEPルームの登校拒否生徒と上嶋の関係」と、「校内でのいじめ問題と上嶋の関係」を、どの位のバランスで描くか? それ次第で、本作が本気で描きたいことが見えて来るか、全く的外れになるかの境目のような気がする。
そもそも本作が扱うテーマは容易にスッキリ解決しない問題なのだから
そうなってしまうのは、やはりSTEPルームの担任の深野と、ソーシャルワーカーの磯崎が、生徒たちとの関りの描写が少な過ぎるからだ。だから、上嶋が、学校が、不登校生徒たちの問題が、スカッと解決しているように見えぬまま、〔全5回〕の半分が過ぎてしまった。今回の案件も、スカッと区切らないまま次回に繋いだ。
それを「いじめは なくせないし なくならない」とか、「まずは大人がみんな神様にならないと」みたいな曖昧な台詞で、次回が進む方向性すら中盤時点で見せないから、「先を、次回を、積極的に見たくなる」と言う気分が涌いて来ないのだ。〔全5回〕しかないのだから、もっと描くべきことを絞り込んだ方が良かったと思う。
あとがき
第4話の予告編を見ると、次回は上嶋の家族のエピソードまで盛り込むようですね。では、今回の “いじめ” は放置? この辺の「先を、次回を、積極的に見たくなる」工夫が足りないと思います。描いていること自体は、悪くないだけに勿体ない…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15693/
- 関連記事