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連続テレビ小説「おかえりモネ」 (第30回・2021/6/25) 感想

連続テレビ小説「おかえりモネ」

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』公式サイト
第30回第6週『大人たちの青春』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


中村(平山祐介)の強い希望もあり、菅波(坂口健太郎)は田中(塚本晋也)の在宅診療に携わることに。田中が森林組合に注文したテーブルとイスも、無事納品される。田中は、別れた妻に完成したテーブルを見に来てもらえないかと連絡をしており、百音(清原果耶)は田中とともに奥さんが店に来てくれるか否か、固唾をのんで待つ。しかし、約束の時間がやがて過ぎて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---



宣言!

今週から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。従って、異論反論等にはご対応いたしかねます。




原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2
   梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4
   桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
     須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略



宣言!

今週から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。従って、異論反論等にはご対応いたしかねます。



私は妄信的な "女優・清原果耶さん推し" ではない

私は、清原果耶さんが原作を放送前に読んだ頃から漫画『透明なゆりかご』が実写ドラマ化されるなら、ヒロイン役はNHKドラマで清原果耶さんにやって欲しいと思っていた。そして、朝ドラ出演が決まる前から「清原果耶さんこそが、朝ドラのヒロイン役に相応しい」と、数年前から当blogへ書いて来た。

しかし、私は妄信的な “女優・清原果耶さん推し” ではない。幾ら演技力が同年代の俳優さんたちより優れてはいても、若いのに監督に自分の演技プランを言う程に自分の演技にこだわりを持っているとしてもだ。テレビドラマ、それもNHKの連続テレビドラマと言うのは素人の私にも想像がつかない程の「化け物企画」であることくらいは容易に分かる。

冒頭の百音の笑顔が「受注の嬉しさ」にしか見えなかった

今回の感想の冒頭で、なぜこんなことを書いたのかと言うと。今回のアバンタイトルの冒頭の描写への違和感だ。

確かに、水曜日は今にも死にそうだった田中(塚本晋也)が、木曜日は自分で珈琲を入れて歩くまで回復した。まあ、病気の症状や体調と言うものは、気候や気分やそれら以外の要素で変わることは、長年複数の病気を抱えている私にもわかる。だから、今回の冒頭の田中さんが元気なのは理解出来る。

でも、前回の菅波医師(坂口健太郎)と田中さんの「人間は誰でも “聖人” ではない。その時々で、生きたいように生きれば良いと思う」と言う “天からの声” を立場の違う二人が共感した感動のシーンの “続き” として、今回のアバンの百音(清原果耶)を見た限りでは、「特製家具の受注が取れてうれしくてしょうがない」と、私には見えた。

確かに休日まで返上して田中さんに会いに来たのだから嬉しいのは当然だが。せめて、ここも、田中さんの事情を知った百音のアイデアが活かされた「新しく改良点を加えた設計図」でも持参した制服姿の百音が “数日後” に訪れたように表現して欲しかった。こう言うのを “雑” と言わずして、何と表現すべきか!

冒頭から、あらすじにない「馴れ初め話」に驚いた

さて、今週のサブタイトルはご存知の通り『大人たちの青春』だ。しかし、上記のYahoo!テレビに掲載されている今回のあらすじを、今一度読んで欲しい。

中村(平山祐介)の強い希望もあり、菅波(坂口健太郎)は田中(塚本晋也)の在宅診療に携わることに。田中が森林組合に注文したテーブルとイスも、無事納品される。田中は、別れた妻に完成したテーブルを見に来てもらえないかと連絡をしており、百音(清原果耶)は田中とともに奥さんが店に来てくれるか否か、固唾をのんで待つ。しかし、約束の時間がやがて過ぎて…。

アバンのラストから主題歌明けに繋がって描かれたのは、ナント、ここ数日間 “お蔵入り” していた百音の父・耕治(内野聖陽)と母・亜哉子(鈴木京香)の馴れ初めのエピソードだ。それも、あらすじに無いのに主題歌を含めて、5分のところまで。

サブタイトルの割に暫く “お蔵入り” していたから、金曜日中に書かないと間に合わないのは分かるが。それでも、流石に強引過ぎる。これなら、水曜日に行き絶え絶えの田中さんが、「今俺がモネちゃんに伝えておかないと…」と、酸素吸入器を外して、切々と語る方が、ドラマとしては正しかったような。

なんか、今週の脚本も、更に演出の解釈も違うと感じる。

次のシーンには解釈に困った脚本と演出が、2か所ある

そして、次のシーンには解釈に困った脚本と演出が、2か所ある。

1つは変な展開の脚本だ。菅波の方から中村(平山祐介)に電話で連絡を入れたような演出で(だって、中村が電話を掛けるシーンがないのだから)、半ば “強引に” 田中さんの在宅診療に携わることになったシーンだ。

これ、在宅医療や訪問介護をやりたいと願っていたのは中村医師なのだから、数日後に田中さんの家を訪れた中村医師が、田中さんから先日の菅波の話を聞いて、東京の病院の菅波に、激励と共感の電話を掛けて、それに困るが納得する菅波… でないと、話が “飛び過ぎ” では? だって、あらすじを普通に解釈したら、そうなるでしょ?

コロナ禍で撮影が大変なのは重々承知している。それでも、中村医師が横柄な態度で菅波に電話をかけているシーンが撮影できるなら、百音のアップの直後に、「もしもし、菅波先生? 中村だけど」の1カットくらい撮影できたのでは? それさえあれば、中村の地域医療への強い思い入れも伝わるし、豪快な人間性も見える。

その上、中村と菅波のまだ描かれぬ人間関係も見え隠れする。だって、断れないのだから。それと困った演出は、前段の馴れ初め話と中村からの電話のシーンの劇伴が、同じで繋がっていたこと。描いていることは、全く違うのに。やはり、今日は、おかしいと思う。

ご都合主義だが、今回の唯一のマシなシーンがこれ

実は、今回は「あらすじ」と「実際の本編」の内容が、あまりに乖離し過ぎており、何度も録画を見直して、この感想を書いている。

そんな、わかり難く、雑で、意味不明な今回でも、ご都合主義の臭いはプンプン漂うが、マシなシーンもあった。ご都合主義と言うのは、菅波が医師と言う国家資格の有資格者してメールした正論を、百音が簡単に理解できるはずはないのに、わかったことになったこと。

でも、ここで、まだ「分かりません」と言われてしまうと、話が進まない。でも、流石にこれまでの百音の物わかりの悪さを考えると、やはり物わかりが良すぎたのは気になる。

でも、まあ、必死に田中さんを説得した菅波医師を見て、何か「医師」、「医療」、「医師と患者」、「患者が自らやって来る診療所と、患者のもとへ向かう訪問医療」などを、百音なりに解釈して、自分の勉強に付き合ってくれている菅波に、何らかの恩返しなり、応援なり、理解を示したいと、好意的に解釈した。

そうでもしないと、日替わりの時間経過のインサートカットも入らずに始まった次のシーンをどう捉えたら良いのか、更に分からなくなるから。だからここは、百音は菅波と田中さんのことを、自分なりに理解したと、超好意的に解釈せざるを得なかった。

田中の思いを知って田中のために家具を作る場面も無しか?

そして、次のシーンは唐突に、田中からの森林組合で労働中の百音への電話。そして、完成品のテーブルと椅子が、既に古いスツールが片付けられたジャズ喫茶「Swifty」の店内に設置済み状態からスタート。まあ、時間がないのは分かるけど。

そこをちゃんと緻密な設計図を書いて、百音を含めた森林組合の人たち皆で、店内を片付けて、新しい家具を設置して、佐々木(浜野謙太)が「あとは、モネちゃんに任せたよ」と帰って行くくらいのカットは欲しかった。もちろん、田中さんのために、家具職人さんたちがつくる姿も見たかった。

だって、百音を登米に住まわせて森林組合で働かせる初期設定にした理由は、現在の日本(だけではないが)が抱える、森林・林業・木材産業の現状と課題も、本作に盛り込みたかったからで無いのか? やはり、端折り過ぎと言わざるを得ない。

流石に、テーブルと椅子の納品シーンは入れるべきでは?

それと、私の記憶違いと感覚の相違なら、平に謝るし無視して結構。6月17日(木)放送の第24回で、学校に納入用の学童机の試作品を作る過程で、全部を木製にしたら、山番頭の熊谷さん(山本 亨)から「重いんでねえが?」とアドバイスが入って、天板だけ木製で脚などはスチール製に改良したシーンがあったと思う。

で、今回、田中さんの店に納品された大きなテーブルと椅子たちは、全部木製品だった。学童机一つ、百音が持ち上げられなかったのだから、ここはやはり、森林商品事業の大成功を祝うのを兼ねて、みんなで「重えなぁ」と愚痴を言いながら、楽しそうに納品するのが見たかった。

先日も書いたが、百音が診療所に来訪する患者さんたちに、ちょっと優しく声をかけるのと一緒。ちょっとしたことだが、やっていたら、テーブルと椅子から様々な発想が飛んだと思う。もったいないと思うのは私だけだが…

田中の生き様を通して大人を学習する百音を描くべきだった

で、やらなくてもいいのに、「時計が3時2分」、「時計が3時20分」、「4時56分」。私、こう言うのこそ、敢えて田中さんは時計を気にしなくて、百音だけ何度も携帯の時計を確認して、ガッカリする様子をカットバックして、冷静な田中と、そうでない百音の対比をして欲しかった。だって、来ないのは明らかなんだから。あらすじにも、書いてあるし。

本作の主人公は、田中でない。本作の主人公は百音。だから、一度は発注を請けて喜んだのも束の間、今度はキャンセルさせて落ち込んで、田中の家族の話を聞いて、田中の生き様と死に様を目の当たりにして、その上で菅波の説得で前を向いて生きることを決めた田中さんを、主人公がどう受け止めるのかを描くのが、本作がやるべきことでは?

言いたくないが、耕治と亜哉子がやって来て、大騒ぎすることなんて、<私>は何一つ望んでいない。

両親共に亀島からグッドタイミングで田中に会いに来たの!?

やはり、ラストの百音の両親の態度には大きな違和感。確かに、ドラマとしては、この類のサプライズは間違っていない。でも、どうして、あの時間、あのタイミングで?

田中の妻の和子から拒否のメールが来た途端に耕治が店内に入って来た。因みに、田中が奥さんにメールしちゃったと百音に電話を掛けた時、百音は森林組合で仕事中なんだから「平日」。また、あれだけの家具を急に「平日」に運んで設置した雰囲気でもない。それに、久し振りの妻を招待するのが「平日」で「メールした当日」もありえない。

だから、前回の推測と家具の製作日数からすると、2月11日(水・祝)か、それ以降の土日。と言うことは、両親共に「亀島」に居るはず。で、あのグッドタイミングで両親が「亀島」から来たってわけ。それに、亜哉子って、あんなキャラだっけ?

なぜ百音は田中の状況を知っていたのに両親に伝えない?

今回、<私>が根本的に間違っていると思う展開と描写がある。

それは、百音の両親にとって、田中さんはある意味 “愛のキューピッド” のような大切な存在で。その大切な人が、ああ言う状況を百音が知ったのなら、せめて、百音が田中さんの状況と、家族との再会のためにテーブルと椅子を発注してくれたことを両親に伝えなかったこと。

そして、両親が田中さんにメールか電話をして、田中さんから「妻たちが午後3時に会いに来る」ことを事前に聞いているくらいのワンカットさえあれば、サプライズもまっTAC違和感なかったと思う。その上、「大人の青春」を大切にする百音の気持ち、優しさ、思いやりまで確実に伝わった… と<私>は思う。

百音の神通力で菅波が動いたことになっちゃうと…

もう、ここまで書いたから、もう一つ。そもそも、おかしいのは、菅波と中村の電話のやり取りの場面の位置。中村に訪問治療に手を貸してくれと言われて、“資格と知識” を持っている菅波が、田中さんを訪問すべき。

で、例の話を田中さんが菅波から聞いて、キャンセルしないでと言いに来た百音に、そのことを話して、百音が菅波に言ったことを反省するなりなんかいたら良かったのだ。それの順序が逆だから、 “資格” のない医療の白等の百音にあれこれ言われたから、プロの菅波が動いたってなってしまった。

確かに、主人公が脇役の心を動かすのは、主人公特権だし、主人公の持つ魅力だから、間違っているとは思わない。でも、百音の神通力で菅波が動いたことになっちゃうと、これまで中村に反論してまで拘った資格を持ったプロの医療従事者のキャラクターが変わってしまったことにもなる。

やはり、最低でも、菅波が田中さんに会いに行くのは、百音に言われた後でも、中村に連絡を入れた後でないと、おかしいと思う。

あとがき

はい。超が付く程に、脳内補完をしているので、あらすじと内容が違っても平気です。今週は、百音の活躍で学童机も出来ました。百音の説得で菅波が動きました。田中さんも前向きに生きることに決めました。謎だった両親の馴れ初めも分かりました。でも、エピソードは連続しているとは思えませんし、端折り過ぎだと思います。

やはり、安達奈緒子さんは、原作が無いと難しいのかなぁ。それと、何となく清原果耶さんが楽しそうに演技をしていないように見えるのは、私だけ?


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連続テレビ小説『おかえりモネ』第30回

内容百音(清原果耶)から田中(塚本晋也)のコトを聞いた菅波(坂口健太郎)は、百音には知らせず、田中の元を訪れる。そして。。。。その後、中村(平山祐介)の説得もあって、菅波も田中の在宅診療に携わることに。一方で、百音は、田中が注文してきたテーブルと椅子を納品。田中は、別れた妻に連絡を入れたらしく。。。。敬称略雑。ほんと、その一言に尽きる。見ていて。。。意味が分からなくて、何度も見直したよ。
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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