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連続テレビ小説「おかえりモネ」 (第26回・2021/6/21) 感想

連続テレビ小説「おかえりモネ」

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』公式サイト
第26回第6週『大人たちの青春』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


百音(清原果耶)は、田中(塚本晋也)にもう一度テーブルとイスを作らせてもらえないか頼んでいた。田中から別れた家族のことを聞き、どうにか力になれないかと悩む百音は、菅波(坂口健太郎)に相談するが、菅波ははねつけてしまう。菅波の強い言葉にショックを受ける百音。一方自分へのいらだちを百音にぶつけたことを後悔した菅波は、田中の自宅を訪ね、田中の治療に関して、ある提案を話す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2
   梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4
   桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
     須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略



森林組合で働く者同士の"絆"が"飴玉"で具現化された

序盤で、中4の理科の知識レベルとデスクトップパソコンで見たネットの雲と雷雨のデータだけで判断した百音(清原果耶)の “俄か天気予報士気取り” の場面。まあ、数年前のネットの天気予報図なら、天気予報の知識が無くても、かなり精度が高かったのは事実。

逆に、百音から警告を受けた ナラの伐採の指揮をする山番頭・熊谷さん(山本 亨)が手にしていたのはガラケー(Android搭載機の可能性はあるが)、ここは素直に従来型のガラケーだと使用。そうなると、熊谷さんがガラケーから得られる天気予報はかなり概略的な情報しか得られない。

となると、映像通りに熊谷さんは長年の経験と知識で山の天気を “占った” ことになる。そして、その “占い” が悔過的に外れた。そこで、熊谷さんが百音に次のように言った。

熊谷「田中町のごどは 知らねえよ。
   でも こごの。この山の天気を一番分がってんのは誰だ?
   昨日今日 ちょこっと勉強したぐらいで
   首つっこんでくんのはやめろ。バカに見えっと」

ここの山本 亨さんの芝居が最高に良かった。演技指導も当然最適だったはずだ。

だって、熊谷は自分が山番頭として仲間たちの命を守ると言う責務を負っていながら、自分の経験と知識と感覚による「(天気を予想する)占い」が間違っていたことを認めた上で、更に自分の役割に対して更に責任を課し、飴玉(雨の粒)を百音に渡して、言い過ぎたことを反省して、応援までしている。

結局、森林組合で働く者同士の “絆” が “飴玉” で具現化されたのだ。

熊谷たちが帰って行く時の「降水・雷ナウキャスト」の画面

山男たちの「資格自慢」もいい感じだ。自分の仕事にプライドを持っている(ここでは)男たちは自分が持っている資格を見せ合い自慢する。これで思い出すのが、1975年の劇場公開されたパニック映画の名作『JAWS』でのワンシーンだ。

大きなサメを仕留めるために船に乗り込んだ男たちが、過去にサメに付けられた体中の傷を見せ合いながら酒を酌み交わす。このシーンでの「サメによる傷」は「資格」であなく「勇気の証」だ。

でも、6人の山男たちに次々と資格を自慢させる中で、サックス以外(それも今は遠ざけている)の特に取り柄のない百音にとって、大きな刺激になっていたし。何より、熊谷たちが帰って行く時、意図的に映り込ませたパソコンの天気図が、雨雲も雷情報もない気象庁の「降水・雷ナウキャスト」の画面になっていたのが、百音の中の、山男たちとの関係を表しているようで、良かった。

命と財産を守る資格の医療従事者の待遇が恵まれていない

次に、『おかえりモネ』としてと言うより、老若男女が見る朝ドラだから良かったのは…。

菅波医師(坂口健太郎)が百音に「資格を必要とする仕事の多くは 他人の財産や生命に 直接関わります。何かミスをすれば 目の前の人の命を奪ってしまうかもしれない。それぐらい重い仕事をする資格が 自分にはあるのか それを問うものだと僕は思います」と、その前段で、医師免許が国家資格であることを言った後に告げたこと。

今、そう言う立場の人たち、特に医療従事者(医師、看護師、助産師、薬剤師などが医療現場で必死にコロナウイルスや他の病気の患者さんたちと向き合っている。確かに、酒類を提供する店の人たちの生活も大切だ。しかし、それ以上に過酷な医療現場で、次々と同僚が退職していく中で、経済的な補償が殆どない。

保障のほぼ全てが病院軽々に回され、原卓現場の人たちの収入に反遺影されないのが現実なのだ。日本全国が東京五輪2020に向けて、浮足立って来ているのを全面的に反対するつもりはない。しかし、感染が広がれば、その負担は医療現場、生命に関わる仕事をしている人に全部しわ寄せがくる。このことを、菅波先生の言葉から、少しでも良いから汲み取って欲しい。

百音が「えっ?」と聞き返す意味がない

そして「気象予報士は、命を守る仕事です」の一文を目にした百音に、菅波が言った台詞が…

菅波「永浦さんは 目標が曖昧なのがよくありません」
百音「えっ?」
菅波「永浦さんが到達したい目標は 何ですか?
   気象の知識を深めることですか?
   それとも 気象予報士に合格することですか?」
百音「気象予報士試験に合格するごどです」

ここ、脚本家、失敗したかな? いや雑に書いたか? それとも、敢えて意図的に物事を深く考え込まない19歳の社会人一年生らしさを出したのか。それ自体も曖昧なのだ。

何が、曖昧なのか。だって、菅波に「目標が曖昧なのがよくありません」と言われた直後に「えっ?」と答えたから、更に菅波にツッコみ続けられたのだから、ここでハッキリと「気象予報士試験に合格するごどです」と答えるのは、おかしいし、不思議なのだ。だって、「えっ?」と聞き返す意味がないから。

百音の性格だから「まずは、漠然と苦手な勉強を続けるより、目標があった方が頑張り易い」と好意的に解釈しておくが

ここね、実は田中(塚本晋也)が倒れるくだりをやる以前に、絶対にやるべき描写があったのだ。

それは、百音が気象予報士の資格を取ることが目的なのか、取った資格で、何をすることが目的なのか? を不明瞭のまま “決意” だけを描いて、「合格への道」のためのスケジュール作成に菅波まで乗ってしまったこと。まあ、百音の性格だから「まずは、漠然と苦手な勉強を続けるより、目標があった方が頑張り易い」と好意的に解釈しておくが。

物語として悪くないし、一区切りがついて良かった

と、厳しいことも書いたが、物語としては悪くない。いつまでも「中学の理科」を描かれても困るし。何よりも「気象予報士は、命を守る仕事です」を読んで、国家資格の試験を受験しようと言う決意にまで至ったのは、百音にとっては大きな成長であることは間違いない。また、ドラマとしても一歩前進したことになる。

何度も書くが、曖昧な部分は残したままだが。でも、現実的に考えると、「刑事ドラマを見たから刑事になった」とか「手に職を付けたかったから看護師になった」とか「銃を撃ちたいから自衛官になった」なんて理由の若者がたくさんいるわけで、「お天気キャスターになって朝岡さんと一緒にテレビに出たい」でも百音なら全然アリだったわけで。

その意味では、一つの区切りがついて良かった。

あとがき

サブタイトルを見る限りでは、月曜日で百音の気象関連の話は終わり? あとは田中の治療と耕治(内野聖陽)との青春の話かな。このまま、受験勉強と森林組合の仕事を描くだけでいいのになぁ。



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【これまでの感想】

第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 
第6週『大人たちの青春』

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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