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連続テレビ小説「おかえりモネ」 (第24回・2021/6/17) 感想

連続テレビ小説「おかえりモネ」

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』公式サイト
第24回第5週『勉強はじめました』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


菅波(坂口健太郎)に気象の勉強を教えてもらうようになった百音(清原果耶)だが、基本的なところで引っかかったり、別のところに思考が飛んで行ってしまったり、教える菅波も大変である。一方、学童机のサンプルが完成するが、木材の乾燥期間を考えると教育委員会が設定する納期にとても間に合わないことが判明し、落ち込む森林組合一同。翌朝、百音は気象について勉強した内容を復習しながら、あることを思いつく。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2
   梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4
   桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 5
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
     須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略



ここ最近かなり「超好意的な脳内補完」をしている私…

ここ最近の、私の本作への感想が、かなり「超好意的な脳内補完」によって、良い方向に解釈していることは重々承知している。

また、放送開始から第5週目になっているのに、未だに百音(清原果耶)が「島を離れたい」と言った理由や、その場面で妹が百音をにらみ返した理由や、百音が音楽を辞めた理由や、百音の高校時代や、浪人生活を選ばすにコネで森林組合へ週力した理由などが描かれていないことに不満を抱きつつも、毎日見続けている人たちがいることも知っている。

なぜ、みんな、そんなに「理由探し」をしたいのだろうか?

なぜ、みんな、そんなに「理由探し」をしたいのだろうか? ドラマや映画の登場人物の言動には必ず “理由” が必要なのかと思う。

いや、登場人物が何らかの言動を起こすには、それ相応の “きっかけ” や “動機” はあると思う。でも、それらはあくまでも、喋り出したり、動き出したりするための、内面的な “きっかけ” や “動機” であって、理由と言うのは後付けだ。そこを配置が得ていることに気付いていない人が多いように思う。

例えば、前回で百音が子供向けの天気の絵本を買った。それは、菅波医師(坂口健太郎)から「絵本からやり直した方が良い」みたいなことを言われたのが “きっかけ” になったからだ。どうやって、苦手な勉強、特に理科、特に天気を勉強するための “動機” の一つとして絵本を買っただけのこと。

でも、理由と言う観点で考えると、「菅波に絵本で勉強した方がいいと言われた」が、勝った理由になる。そう、もう間の良い人は分かるはずだ。理由や理由探しは、自分が納得するための役目しかないのだ。ドラマに於いて、脚本において大切なのは、理由でなくて、動機やきっかけなのだ。

だから、ネタ振りや伏線や回収がドラマの醍醐味だと感知がする輩が増えるのだ。

本質は登場人物が、なぜその行動に至ることにしたのかってこと。そこを本作は敢えて、分かり易く描かない手法を選んでいるのだ。その手法で描かれる限り、本作に於いて「理由探し」は何の意味も持たない。だから、私は最近、本作の感想にこう書くのだ。百音たちが何をするのか「のんびり見ましょうよ」と。

私は、百音と言う主人公を「こんな人」だと思うようにした

さて、のんびり見ていると、前回に続いて、百音が、高卒なら理解できて当然だと思われる(私は理系だし、天気のことも勉強しているが)「なぜ雲ができるのか」と、小学校4年生で教わる「氷・水・水蒸気…水の三態」の理解に苦しんでいるシーンがあった。だから、そう言う子なのだ。小4の理科も頭に入っていない子。

頭が良くないとか、そう言うことでなく、理科系全般が苦手で勉強したことも忘れちゃったってこと。

でも、ちょっと話が分かって来るとノリノリに楽しくなって、「洗濯物の乾き方」と昼間の「材木の乾燥」と、勉強で教わった「蒸発」を頭の中でくっつけて、すぐに口に出す。菅波に「天才です」と言われて嬉しそう。そう、百音はそう言う子なのだ。

そして、前回「ここで『なぜ』は やめておきましょう」と同様に、菅波に「一旦 木から離れてもらってもいいですか?」と言われて、「すみません…」と答える。きっと、百音は自分の頭の中で交通整理が上手く出来ないのだ。だから「林間学校の事故」の時もパニックになった。

前回の「なぜ」も「今回の「木の話」も、一種のパニックと言うか混乱? だから、きっと動機やきっかけとして面白いとか楽しいと思ったことは続けられるが。動機やきっけけとして興味がわかないことや分からないことは、自己管理して継続するのが難しい子なのだ。だから、良くも悪くも、やること成すこと全部が “思い付き” なのかも知れない。

先日の「木製の机」もそうだった。論理的に理由を考えたのでなく、壊れた机を見たことがきっかけになっただけ。「林間学校」の時も、まさか急に豪雨が降るとは思わなかったから、とにかく理由なく朝岡(西島秀俊)に電話を掛けただけ。そう思えば、今作に於いて、特に、百音の言動に「理由付け」を求めることは、ほぼ意味を成さないと思う。

そこで、私は、こう考えることにした。百音は高卒で社会人半年目にしては、意外ともの知らずで、でもいろんなことに興味関心を抱く新鮮な目の持ち主で、一度のめりこんだら、行くとこまで行っちゃうような野心家的な部分がある主人公だと。

「満月の夜に赤ちゃんが良く生まれる」を掘り下げてみる…

話を盛り上げるためなのか知らないが、百音が自分の誕生の時の話の中で、菅波に「満月の日って 赤ちゃんが生まれるって よく言うじゃないですか」と言っていた。菅波はすぐさま「科学的に実証されてるかどうかも分かりませんし」と一喝。まあ、菅波は「産科医」でないから興味が無くて当然だが。

でも、この件について、ちょっと掘り下げてみる。何せ、10数年前に助産師である妻が、この件について「日本ウーマンズヘルス学会」に論文を提出したからである。結論から言うと、「月と出産は無関係」で「むしろ、統計学的には、太陽と出産の方が関係性がある」ってこと。

しかし、世界的な産婦人科病院の統計を集計すると、なぜか「満月の夜に出産が多くなる傾向はある」のだ。そして、現在は、「月と出産に相関関係はないが、〔満月に赤ちゃんが生まれやすい〕と言う長く伝わる “迷信” が妊婦の思い込みとなり、出産と言うミステリアスな現象にバイアスを掛けている可能性がある…」と、一定の結論づけがされている。

そして、本作の良いところとして、「迷信は迷信として描く」ことも記憶しておいて頂きたい。と言うわけで、みっきー先生からのプチ勉強コーナーってことで。お粗末でした…

百音とサヤカが「9月17日生まれ」だったら面白くないか?

さて、これまで、いつ感想に書こうかと「ネタの引き出し」へ、ずっと仕舞っておいたのが、百音の誕生日。まず、第1話では「超大型で非常に強い台風12号が~」とアナウンスされていた。実際の1995年台風12号も超大型で非常に強い勢力だった。

1995年9月3日に日本の遥か南のマリアナ近海で発生した第12号が、気仙沼に最接近したのが、9月17日の朝方から昼前に掛けて。しかし、台風12号は上陸しなかったため、気仙沼地域は「可航半円(台風に風が吹き込む風と進路が逆=風がやや弱まる)」地域に入ったため、第1話で描かれたように、何とか暴風雨の中でも船が出せた… と言う事実。

だから、百音の誕生日は「1995年9月17日の朝8時頃」と言う推測が成り立つ。また、9月17日頃と9月26日頃は『大型台風襲来の特異日』と言うのをご存知だろうか? 特に、9月17日は特異日中の特異日だ。そして、『大型台風襲来の特異日』の9月17日に、戦後すぐの1947年(昭和22年)に襲来したのが「カスリーン台風」だ。

そして。このカスリーン台風の進路も台風12号とほぼ同じ。おどろくほど似ている。百音が生まれた日の台風12号と、「カスリーン台風」の間が「48年」ある。

「災害は繰り返す」と言う言葉がある。もしも、新田サヤカ(夏木マリ)が「カスリーン台風」の日に生まれているとしたら、天気や森や山に興味関心を抱き、森林組合を立ち上げたと言うのも、百音との因縁と言うか関係性含めて、ドラマの設定としては、面白いとは思わないだろうか。

百音が科学と自然と生活を一緒のモノとして考える"きっかけ"が描かれた

さて、今回で良かったのは、菅波の次の言葉だ。

菅波「知識は 武器です。
   持ってるだけでは 何の意味もないし 使い方も難しい。
   ですが 持っていることに越したことはありません」

漸く、百音が自分の今の能力に見合った参考書を「誕生日プレゼント」として受け取り、科学と自然と生活を一緒のモノとして考える “きっかけ” が描かれた。これで良いのだ。

あとがき

誕生日が3日前なら、実家から電話なり、プレゼントが届いても良かったかも知れませんね。あんなに実家の帰省中のことを描いていたのですから。とは言え、「大型台風の特異日」に生まれた百音の人生が、どのように進むのか楽しみです。

それと、本作の感想には関係ないことですが、いろいろご心配なさってくれている読者さんからコメントを頂くので、少しだけ近況報告をさせて頂きます。

不眠症については、心療内科の治療方針と処方薬が合っているようで、最近はだいぶ眠れるようになりました。また、仕事面はまだ前進しませんが、昨日に早速「月次支援金(4月、5月分)」の申請をし、現在「申請内容確認中」です。

また、我が市はコロナワクチン接種が遅れており、更に私自身がフリーランスのため「職域接種」非対象者なので、昨夜から始まった、大規模接種会場での接種のための「接種券」の申請を行いました。やはり、看護師の妻と二人暮らしなので、私も早く接種しようと考えた次第です。以上、個人的な報告でした(謝)

お知らせ

※ネタバレ的な情報提供や、相変わらず自分の意見を押し付けるだけのコメントが多いので、再び、本作(土曜日版以外)のコメント欄だけ閉じます。
素敵なコメントを下さる方もいらっしゃるので、その方々には、ご迷惑をお掛けします。と言うわけで、よほど気が向いたら開けます。
なお「Web拍手」のコメント欄は封鎖できないので、コメントに対してお返事するかは、その都度判断させて下さい。


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★本家の記事のURL →  https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15661/


【これまでの感想】

第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 
第5週『勉強はじめました』
21 22 23

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連続テレビ小説『おかえりモネ』第24回

内容学童机のため、木材の勉強をする中で、菅波(坂口健太郎)から気象のことを教わる百音(清原果耶)。だが、基礎的な部分を知らないだけで無く、様々なことに引っかかる百音に、教える菅波も苦戦していた。そんななか、ようやく学童机のサンプルが完成する。だが、納期などを考えると。。。。敬称略さて、今回の今作。“知識は武器です”。。。。エピソードとしては、特に、悪いわけでは無いが。今回も盛りだくさんである...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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