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生きるとか死ぬとか父親とか〔全12回〕 (第10話・2021/6/11) 感想

生きるとか死ぬとか父親とか

テレビ東京系・ドラマ24『生きるとか死ぬとか父親とか』公式サイト
第10話〔全12回〕『母親とか 懇願とか』の感想。
なお、原作のエッセイ、ジェーン・スー『生きるとか死ぬとか父親とか』は、未読。



哲也(國村隼)だけでなく、亡き母(富田靖子)のこともありのままを書こうと決めたトキコ(吉田羊)は、今まで触れてこなかった話を哲也に持ち掛ける。20代のトキコ(松岡茉優)は、哲也と母を同時に介護していた。そんなある日、双方に決定的な事件が起こる。一人で抱えることに限界を感じたトキコは、哲也の元にひそかに通う‘あの人’を頼る苦渋の決断をする。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---


原作:ジェーン・スー『生きるとか死ぬとか父親とか』
シリーズ構成:山戸結希(過去作/映画「溺れるナイフ」、映画「21世紀の女の子」、映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」)
脚本:井土紀州(過去作/私立探偵・濱マイク シリーズ、ダムド・ファイル シリーズ)
演出:山戸結希(過去作/映画「溺れるナイフ」、映画「21世紀の女の子」) 第1,2,9,10
  :菊地健雄(過去作/仮面同窓会、この男は人生最大の過ちです) 第3,4,5,6,7,8
音楽:Vampillia
OP主題歌:高橋優 「ever since」(unBORDE / Warner Music Japan)
ED主題歌:ヒグチアイ 「縁(ゆかり)」(ポニーキャニオン)

愛憎の表裏を描く、普遍にして特別な家族の物語が始まった

いよいよ、決して一人娘として、一人っ子として20代のトキコ(松岡茉優)が認めたくなかった、赤いハイヒールと赤い花を愛する「小滝さち子」の影が “実体化” し、そして、二人きりになった父との家族関係を構築し続けるために、先に62歳で亡くなった母(富田靖子)を “神格化” して、愛憎の表裏を描く、普遍にして特別な家族の物語が始まった。

やはり、女性の力の強さは尊し… と言うべきだろうか

今から、20年以上の前であれば、介護保険制度も整備されていないし、「親の面倒は家族が看るもの」との考え方が大半を占めていた時代。

トキコが “あの人(内田慈)” に父の介護を頼まざるを得なかったのは、実に苦しかったに違いない。しかし、薬や治療の効果もあっただろうが、父(國村隼)は今も元気で生きている。やはり、女性の力の強さは尊し… と言うべきだろうか。

トキコの母が見たいと言っていた映画『ひまわり』について

劇中で、トキコの母が、大きなスクリーンで映画『ひまわり』を見たいと言っていた。1970年に日本でも劇場公開された。その後も幾度かリバイバル上映もされているから見た人も多いと思うが。映画について、少しだけ。

タイトルとなった「ひまわり」はイタリアに住む “女性” の象徴として描かれる。大地に値を張って、いつも太陽の光を求めて向きを変えては大輪の花を咲かせる。そして、「太陽』は “男性” の象徴である。そして、この映画に出て来る「ひまわり=ヒロインのジョバンナ」はとても切ない。

かつて自分の夫 “アントニオ” や数多くの兵士が力尽きて倒れたロシアの雪原は、ジョバンナが訪れた時には見渡す限り一面のひまわりの大輪の畑に姿を変えており、そのひまわり畑にいたのは、若くて可憐なロシア人女性マーシャと結婚し、子供にも恵まれた幸せなアントニオの姿だったのだ。

まあ、その先も怒涛の展開があるが、そちらは是非とも下記にリンクを貼っておくので、是非とも映像で堪能して頂きたい…


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父の病院のロッカーの横に「ひまわり」の絵が飾ってあった

さて、17分頃、父親に24時間付き添うよう医師に言われて、うなだれて帰るトキコが病院の廊下を出る時、ロッカーの横に「ひまわり」の絵が飾ってあったのを覚えているだろうか。「ひまわりの大輪」は「太陽の光」によってもたらさせる。

これを「女性の魅力」は「男性の優しさ」によってもたらされる… と、やや今となっては時代錯誤の解釈を取り入れようと思う。なにせ、40半ばのトキコが20代の頃の話だから。

こう考えると、妻として夫の看病が出来ない苦悩、娘として父親の看病も思うようにやってられないトキコの苦悩、そして “あの人” を父親の介護に頼らざるを得ないトキコの葛藤や苦渋は計り知れない。

どこか特別な一つの家族の物語に心を奪われた…

しかし、皮肉なことに、父親を救ったのは、花は「白いカラー」、映画は黄色い花の「ひまわり」が大好きだった妻であり母親でなく、真っ赤が大好きな “あの人” だったと言う皮肉。でも、時を経て、トキコは自分のことを許せたり、父のことを少しだけ大事に出来るようになってきた。そんなどこか特別な一つの家族の物語に心を奪われた…

あとがき

前回で、トキコと父が「川本さんの墓参り なくして 我が家の墓参りは 語れない」と言ってしました。私は、てっきり “あの人” が “川本さん” だと思っていましたが、小滝さち子でしたよね。

そして、トキコの母親のお骨が入ったのは「蒲原家之墓」になっていました。一体、“川本さん” は誰なのか、気になります。それと、トキコが子どもの頃に父親がぎこちない手つきで中華鍋を使って作ったチャーハンの話がありました。あれ、前回の中華鍋に繋がっているんでしょうね。次回にも期待します。


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ほとんど、神回!だった気がしました。若き日のトキコを演じる、松岡茉優の演技力、素晴らしかったです。両親が別々に入院し、しかも、父親が、薬の副作用から、自殺未遂騒動。母は、お手洗いに行って倒れる緊急事態と、瀕死状態だし、双方に付添が必要な、困難、極まる状態に。そこで、意を決して、最後の選択肢。父の携帯を使い、懇意だった女性。「あの人」に助、けを求めるのですが…登場したのが、大好きだった「リバー...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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