桜の塔 (第9話/最終回・2021/6/10) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『桜の塔』(公式サイト)
第9話/最終回『最終決戦… 新警視総監は私だ!!』の感想。
次期警視総監の座を狙う副総監・千堂(椎名桔平)を失脚させるため、5年に渡り機会を窺ってきたキャリア組警察官・上條漣(玉木宏)。2人のバトルはついに最後の闘いへ突入!そんな中、漣の情報屋兼父親代わりだった刈谷(橋本じゅん)を殺したのは自分だと、驚きの人物が自首し、警視庁は騒然となる?全ての事件の真相が5年の歳月を経て明らかに…新展開が次々と押し寄せる最終回!それぞれの“正義”を懸けた戦いの行方とは-
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:武藤将吾(過去作/怪盗 山猫、3年A組、ニッポンノワール-刑事Yの反乱)
演出:田村直己(過去作/ドクターX1~6、未解決の女1,2、七人の秘書) 第1,2,5,最終話
星野和成(過去作/ハゲタカ、僕らは奇跡でできている、SUITS 2) 第6,7話
片山修(過去作/相棒シリーズ、家政夫のミタゾノ4、七人の秘書) 第3,4,8話
音楽:村松崇継(過去作/未解決の女 警視庁文書捜査官、昭和元禄落語心中、竜の道 二つの顔の復讐者、70才、初めて産みますセブンティウイザン。)
主題歌:宮本浩次 「sha・la・la・la」
上條が千堂を失脚させ、キレイにまとめたとは思うが…
上條漣(玉木宏)を含めて、かなりの大物たちがそれ程に罪を問われず、妻が殺人犯にも拘らず上條が警察に残るのは、ちょっと都合が良すぎるような。
上條の復讐劇は、期待通りと言うか、そうしないと終われないと言うか、千堂大善(椎名桔平)を失脚することで、キレイにまとめたとは思う。ただ、また、登場人物のほぼ全員に出番を与えて絡めた点は、最終回として、それなりに合格点を挙げても良いと思う。
警察ドラマとして出世をメインに扱った点は新鮮さもあった
さて、今作は、序盤の上條の独断行動、中盤の上條の結婚を絡めたマウンティング、そして終盤の犯罪紛いのマウンティングと、ほぼ「三部構成」のように、3つの異なるテイストで描いて来た。
個人的には、序盤のスリリングで上條の野望が溢れたテイストが好きだったが、ではどれが良かったのかは分からない。全て、同じテイストで統一すべきだったのか。
でも、登場人物が殆ど増えることがなく、逆に死人が増えていくだけで、あとは階級が変わるだけのプロットのドラマとしては、悪くなかった。また、警察ドラマとしても、出世をメインに扱った点は新鮮さもあって良かった。
「続編」を作るなら、分かり易く描いた方が良いと思う
また、前述のように、敢えて都合の良い部分も堂々とやったし、(特に最終回は)後出しジャンケンもやったのだから、思い切って「続編」を制作するのも、大いにアリかなと。特に、終盤のマウンティングは面白かったから「続編」は更にその部分を膨らませて。
でも、「続編」を作るなら、1つだけお願いしたいことがある。普通の刑事ドラマは、事件が発生して、犯行動機が描かれて、犯人が逮捕されれば、大体の人は理解出来るし、面白味も比較的容易に創ることが出来る。ただ、本作のように、見た目ではわかり難い階級の違いと、展開をほぼ台詞頼みで進むのは、もう無理があるかなと。
だから「続編」ではアニメーションなども利用して、分かり易く楽しくマウンティングを描いたら良いと思う。
あとがき
もっと “正義” を強調しても良かったかなと思います。特に、序盤の展開が好きだった私としては、この結末では、やはり消化不良でした。とは言っても、広末涼子さん目当てで見ていた私としては、それなりに満足ですけれど…
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