連続テレビ小説「おかえりモネ」 (第3週/土曜日版・2021/6/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第3週『故郷(ふるさと)の海へ』の
『土曜日版』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
山で豪雨に見舞われたことをきっかけに、気象予報士の資格に興味を持った永浦百音(清原果耶)。さっそく専門書を買って天気の勉強をはじめる。やがて夏が訪れ、百音は祖母・雅代(竹下景子)の初盆に合わせて気仙沼の実家へ帰省する。そこで、漁師になった亮(永瀬 廉)をはじめ、仲の良かった幼なじみと久しぶりに再会、中学時代の吹奏楽部の思い出や恋の話で盛り上がる。しかし実は故郷に対して百音は複雑な思いを抱えていた…。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
百音は「中2理科」も苦手、「楽典」も覚えられない設定なのか?
別にどうでも良いのだが。「土曜日版」の冒頭で「気象予報士試験・学科一般知識編」と言う本を百音(清原果耶)が読むシーンがあった。最初に読んでスルーした「気体の状態方程式」については、高校化学で教わること。まあ、百音が文系だったら分からないのも無理はない。
しかし、「海陸風と山谷風」については、中学2年で教わること。実際にネットにもそう書いてあった。私も、「海風+陸風=海陸風」も「凪」も「季節風」も中学時代に教わった記憶がある。で、それも高卒で就職した百音が分からない、いや意地悪な表現を使わなければ、中2の理科も苦手ってことか。
それに卒業演奏会の日には「楽典 全然わかんないかったし」といっていた。要は、音楽理論も苦手ってことか。だから、音楽専攻だろうが高校は全部落ちたって解釈でいいのか?だとすると、高校は???? 繰り返すが。どうでも良いことだが、百音の中学時代がどうで、高校はどうなったのか、その辺を先送りにする必要ってあるのかって思う。
祖母の語りより、ナレーションの方が百音らに寄り添ってる
震災当日の夜の編集は「土曜日版」の方が自然な流れに感じた。それは「船の運航が止まり モネと耕治は 亀島に帰ることができずにいました」とのナレーションがあったから、百音と父親は亀島が心配になって、何とか亀島が見える高台(安波山)に行ったと、無理なく解釈できたから。
でも、金曜日の同じ場面では、雅代(竹下景子)の「そのころには もう 島に渡れる船などありませんでした」の語りになっていたのだ。ここ、すっごく大事なところ。雅代は百音と耕治(内野聖陽)の肉親なのだから、もっと二人に寄り添っても良かったと思う。「モネたちは、亀島が心配でしょうがなかったのです」みたいに。
むしろ、今回のナレーションの方が二人に寄り添い、二人の状況を的確に説明していると思う。やはり、「土曜日版」の方が本編より分り易いのだ…
この2週で百音が気象予報士を目指すのには無理がある
先週は「林間学校」で、今週は「震災」で、“人の命” を主人公んの人生に絡めて来た本作。別に、“命” や “生死” を描くなとは思わない。そう言うのを絡めるのも、朝ドラのお約束の一つであるのも認めはする。
それに、東日本大震災から10年の節目にあたる年に、NHK東日本大震災プロジェクトの一環として本作が製作されているから避けるわけにもいかないのも理解はする。でも、「林間学校」と「東日本大震災」から “気象予報士” に繋げるのは、連想ゲームとしても相当な難問だと思う。いや、無理と言ってしまっても良い位だ。
なぜ、無理に見えるかと言うと、「林間学校」と「東日本大震災」の経験や体験から主人公が目指すのは、気象予報士よりも、医師や救急救命士、今週なら自衛隊員の方が自然なのだ。だから、なぜ “気象予報士” なの? って思う。
気象予報士を意図的に"最上位"に描こうとする脚本と演出
そして、「土曜日版」で更に違和感が増幅したのは、百音の「音楽なんて 何の役にも立たないよ」の台詞だ。医師も救急救命士も自衛隊も、そして音楽も “役に立たない” のに、なぜ “気象予報士” だけ「役に立つ仕事」になるのか。
そう、気象予報士を他の職業や音楽よりも意図的に “最上位” に描こうと言う脚本と演出が目立つのだ。「他を下げて、気象予報士を上げる」と言うやり方はあるとは思う。でも、悪を、より極悪人に描いて、正義をより正義感強い人に描くのとは違うと思う。自分がどんな仕事を選択して、人の役に立ちたいかを描く時には…
あとがき
で、来週またやるんですね。「私が天気のこど勉強したら誰かの役に立てるのかな?」を。気象予報士を他の職業や音楽よりも意図的に “最上位” に描こうと言う脚本と演出は程々にしておいた方が良いと思うます。
だって、来週の展開は知りませんが、普通この流れなら「自衛官」、「防災士」、「防災介助士」、「災害備蓄管理士」、「災害救援ボランティア」が自然でないのかなぁ。まあ、自然災害を事前に多くの人に知らせて命を守ると言う視点をきちんと盛り込めば、かなり先ですが気象予報士が見えてもおかしくないですが…
※暫く、コメント欄を閉じます。気が向いたら開けます。
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★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/15613/
【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 土
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 土
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15
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