「おかえりモネ」と重なる世界観!Eテレ初ドラマ「ハルカの光」5/28から再放送、再々放送決定!

©NHK Eテレ
『ハルカの光』は名作ドラマなのに、見た人が少なかった…
これまでも、読者の皆さんにNHK・Eテレ初の本格的ドラマとしてご紹介し、当blogでも全5話の詳細な感想を書いてきました。しかし、放送がEテレで、しかも毎週月曜 よる7時25分から50分と比較的早い放送時間のため、視聴した人が少なかったように思います。
なぜ<「おかえりモネ」と重なる世界観!>と書いたのか?
ところが、NHKにアンコール放送の声が多く届いたそうで、5月末から6月末に掛けて、再放送と再々放送されることが決定しました。放送の詳細は記事の後半に記しますので、そちらをご覧になって下さい。
さて、この度のドラマ『ハルカの光』の再放送をお知らせする記事のタイトルに、なぜ<「おかえりモネ」と重なる世界観!>と書いたのかについて少し説明します。
『ハルカの光』と言うドラマについて ※ネタバレ無し
照明オタクのハルカ(黒島結菜)が、西谷(古舘寛治)が経営する東京のとある町にある名作照明を専門に扱う「エクラ」で働きながら、照明の魅力を人々に伝え、その人たちにピッタリな照明器具を見繕う過程で、人々の人生に次々と「光」がもたらされていく。
そして、ハルカ自身もまた、数々の出会いを通して “心の傷” を癒して乗り越え、「希望の光」を見つけると言う、ユーモアとペーソス溢れるタッチで描く新感覚・文化教養×ドラマです。
見所は、主人公が客に"なぜ、その名作照明を勧めるのか?"
もちろん、見所は、「名作照明」と呼ばれる、主にヨーロッパで発展した、インテリアを超え芸術品の領域に達したとされる照明器具の数々の、出来た由来やエピソード。そして、主人公のハルカが、店にやって来たお客さんに “なぜ、その名作照明を勧めるのか” です。
これについては、私の書いた感想にも、ドラマ内で触れられなかった逸話なども書いてあるので、良かったら読んでみて下さい。おっと、因みに、私は “大の名作照明好き” なのです。
主人公「幸本ハルカ」の人物紹介
さて、本題。前段の解説で、ハルカが人との出会いを通して “心の傷” を癒して乗り越える… と、書きました。ネタバレにならない範囲で書くので、安心して読んで下さい。
主人公のハルカを紹介します。ハルカは、宮城県で漁師の娘として育ちました。そして、東日本大震災で、家や多くの友人を亡くします。また、冗談が大好きだった母・有香(山下容莉枝)からは笑顔が消えました。生き残った者の苦悩を抱えながら、ハルカと両親は仮設住宅で悶々と暮らします。
そして、震災から1年後のある日の夜、震災後初めての漁に出た漁師の父が乗った漁船が、港に帰って来る時のゆっくりと近づいて来る「漁火(いさりび)」に心を救われます。そして、宮城から東京に出て、気持ち新たに生きて行こうと言う20歳代半ばの女性なのです。
そして、物語は、東京にやって来て上手くいかずに悩んでいる時、ふと「ある照明」と出会います。そして、「名作照明」の世界にどっぷりと張り込んでしまいます。
『おかえりモネ』のヒロイン・百音とハルカの3つの共通点
そう、ちょっと今放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』のヒロイン・百音(清原果耶)と “共通点” がありませんか? 思春期に東日本大震災で被災をしている点。震災での出来事がトラウマになって、折角生き残ったのに苦悩している点。そして、自分のやりたいことや目指したいことが漠然としている点。この3つが似ていると思うのです。
『おかえりモネ』の今後の展開を予想するのも楽しいと思う
震災によって心に傷を負ったハルカが、名作照明を集めた照明専門店「エクラ」の経営者・西谷と出会い、店を訪れるお客さんたちとの出会いや関わりの中で、少しずつ自分の居場所を確かめ、少しずつ前を向いて行く物語。
もしも、まだ『ハルカの光』をご覧になったことのない方で、『おかえりモネ』を見ている方は、是非とも見て欲しいです。そして、見比べるのも良いと思います。また、『おかえりモネ』の今後の展開を予想するのも楽しいと思います。
『ハルカの光』5月28日(金)から再放送決定!
5月28日(金)から毎週金曜日再放送
・第1話 5/28(金) 22:30-22:55
・第2話 6/4(金) 22:30-22:55
・第3話 6/11(金) 22:30-22:55
・第4話 6/18(金) 22:30-22:55
・第5話 6/25(金) 22:30-22:55
『ハルカの光』6月2日(水)から再々放送決定!
6月2日(水)から毎週水曜日再放送
・第1話 6/2(水) 10:25-10:50[再々放送]
・第2話 6/9(水) 10:25-10:50[再々放送]
・第3話 6/16(水) 10:25-10:50[再々放送]
・第4話 6/23(水) 10:25-10:50[再々放送]
・第5話 6/30(水) 10:25-10:50[再々放送]
あとがき
まず、「名作照明」の勉強になります。
でも、『ハルカの光』の本質は、癒されたり、ちょっぴり勇気が湧いたり、大切な人を想ったりすることの出来る “きっかけ” をくれる、心温まるドラマだと言うことです。そして、良質なフランス短編映画を見終えたような、優しく、温かく、落ち着いた味わいを余韻に残してくれます。
「人間にとって幸せとは何か?」、「ありのままでいることの素晴らしさ」を、ず~と考えさせてくれる良作ドラマです。
『ハルカの光』の全5話分の感想
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★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15574/
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