連続テレビ小説「おかえりモネ」 (第8回・2021/5/26) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』(公式サイト)
第8回/第2週『いのちを守る仕事です』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
耕治(内野聖陽)は、昔なじみの田中(塚本晋也)と登米でばったり再会する。お互いの若いころの思い出や近況を語らう2人。一方、百音(清原果耶)は林間学校の小学生たちとともに、山歩きと植林体験をしに山へ来ていた。天気もよく順調に山を歩く百音たちだったが、次第に空模様が怪しくなる。そんな中、一行の中でも特に元気のいい小学生・圭輔(阿久津慶人)が、飛ばした木とんぼを追って、ハイキングコースを外れてしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2週
梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン)
桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん)
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略
私が"子離れできていない父親" へ妙に愛着を感じるワケ
いきなり、私事で恐縮だが、先週の19日(水)に、私の姪っ子に女の子が生まれた。そのことは『昨夜、「おおめい」が生まれて、私は「おおおじ」に! 何のこっちゃ?』に書いた通りだ。そして、昨夜に姪っ子から妻に電話があって「赤ちゃんが母乳を通常量の1/3しか飲まず、体重が増えなくて困っている」との相談があった。
ご存知の読者さんもいると思うが、妻は数百人の赤ちゃんを取り上げた超ベテラン助産師で、日本で最も有名な桶谷式母乳育児(おっぱいマッサージ)のプロだ。とにかく、Zoomで見たのでは赤ちゃんの様子も、おっぱいの状態も分からないから、明日助けに行くと言っている。1日の遅れで母乳育児が出来なくなることもあるからだそうだ。
なぜ、こうなるのか? 実は、コロナ禍で個人病院の産科でも助産師や看護師不足があり、更に “三密” になるような育児指導は基本的に紙で渡して終わり… になっていると。また、普通なら産後1週間後に健診があるが、それも電話で大きな問題がなければ2週間目になるそうだ。
まあ、母親である姪っ子とその夫、姪っ子の母親(私の妹)とその夫も大変心配しているが、医師も助産師も診てくれないそうだ。本当にコロナが憎い。
さて、なぜ『おかえりモネ』の感想の冒頭にこんなことを書いたのか? それは、本作に登場する “子離れできていない父親” へ妙に愛着を感じるからだ。
私たち夫婦には子どもがいない。だから、余計に愛着を感じるのかも知れないが、何となくカワイイって思う。意気地なしとか、女々しいとか、過干渉とかでなくて、単純に “心配” って感じが、離れて暮らしているからこその “優しさ” だと思う。
塚本晋也さん演じるジャズ喫茶のマスター・田中和久が登場
さて、アバンタイトルで、子離れできない耕治(内野聖陽)が歩いていると、田舎町の道路には珍しい、ライトブルー色の旧型フィアット 500(チンクエチェント)が走って来た。その車の持ち主が、私が登場を待っていたが塚本晋也さん演じるジャズ喫茶のマスター、通称トムさん・田中和久だ。
喫茶店は朝ドラでは何かと騒動が起こる定番の舞台だが…
喫茶店と言えば、『エール』や『おちょやん』などの朝ドラに於いては、何かと騒動が起こる定番のシチュエーションだ。本作に於いては、これまで、百音(清原果耶)の実家、サヤカ(夏木マリ)の家、そして米麻町森林組合と言う、大きな3つの舞台がある。更に森林組合を分解すれば、「能舞台」、「よねま診療所」、カフェ「椎の実」もある。
その上で、更にジャズ喫茶「Swifty」だ。雰囲気は他の舞台と違うし、私が好きな雰囲気だが、舞台ばかり増やすと、登場人物の移動が増えるから、ストーリーが進み難くなる可能性がある。前作でも喫茶店やうどん屋に入り浸るシーンは基本的に話が進まないのだ。
店名「Swifty」には、"策略" "詐欺" "ペテン"の意味がある
ただ、この店名「Swifty」に何か意味があるかも知れない。と思って調べたら、オーストラリアの俗語で「策略」、「詐欺」、「ペテン」などの意味があるそうだ。耕治も田中に「娘に変なごど 吹き込まないでくださいよ」と忠告していたし。と言うわけで、意外と物語を引っ掻き回す舞台になるかも? そこに、ちょっと期待しようと思う。
圭輔の「みんな 役に立ってる」が良かった
主題歌明けで描かれた百音が林間学校の小学生たちと共に、山歩きと植林体験をしに山へ来るシーンで描かれた、成長によって混みあった森林に空間を作り、より多くの光を取り込む「間伐」の場面は良かった。
切られた木を可愛そうに感じた小学生に、間伐の必要性を優しく教える百音は、前回からちゃんとフィードバックしているし。そして、元気のいい小学生・圭輔(阿久津慶人)の「みんな 役に立ってる」も。百音の祖父・龍己(藤竜也)の回想シーンの台詞にもあったが。
本作のテーマの一つに "循環" があると思う
私は、本作の特徴として、以前に「ミステリアスなヒロイン」を挙げた。ここで、もう一つの特徴を話そうと思う。それは「循環」だ。森に雨が降ると栄養と水が→雨→川→海→水蒸気→雲となるのも “循環” だし、家族と言うのもある種の “循環” だ。人生の失敗と成功も必然性のある “循環” とも言える。
そして、“循環” と言うのは、意外と見え難いものだ。自然と流れるように繋がって動くから、変化が見え難い。“循環” が本作のテーマの一つであるとするなら、やはり第2回でサヤカが言った「焦らなくてもいい。ゆっくりでいいんだ」の通りに、本作も大きな変化を敢えて作らない作戦で構成されているのかも知れない…
百音は "新人" だからしょうがないかも知れないが…
さて終盤では、天気もよく順調に山を歩く百音たちだったが、次第に空模様が怪しくなる中、圭輔が飛ばした木とんぼを追って、ハイキングコースを外れてしまう。そして、空からは雷鳴が。百音は圭輔を見つけて、一行のあとを追うが。まあ、ドラマだから、新人だからしょうがないかも知れないが。
佐々木翔洋(浜野謙太)に携帯電話で連絡する時に、百音が小学生の手を放して、且つ前を歩いていた。いくら新人でも、「万が一」の時のことは教わっている設定で、肩に手を置くとか、手を握るとかした方が良かったと思う。騒動のための前振りに見えちゃったのは、ちょっと損だったと思う。次回で巻き返せ!
あとがき
まあ、やはり次回のための前振り、ネタ振りでした。
まあ、2か月前の3月に雪がしんしんと降っていたあとの5月に、あれだけ大雨が降ったら、小学生なら低体温症になってしまうかも。そこを『いのちを守る仕事です』で、今週末に結末を持って行って、天気予報の重要性に気付く… と言った感じでしょうか。いよいよ、百音と天気が重なりそう。次回に期待します。
また、今夜は、今年最大のスーパームーンで皆既月食もあります。西日本の夜は天気が怪しいですが、東日本の夜は天気が良さそうなので、下記の投稿を参考にして、コロナ対策もやって、同じ満月を見ませんか?
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★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15569/
【これまでの感想】
第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 土
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7
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