「真夏の果実」「希望の轍」を生んだ【伝説の音楽映画】、桑田佳祐監督「稲村ジェーン」が公開から約30年、初Blu-ray&DVD化
©アミューズ/JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
まえがき
特別にスルーしていたわけでないのですが、やはり “サザン・ファン” として読者の皆さんに告知せねば… と言うことで。久し振りにサザンオールスターズのネタを…
桑田佳祐さん監督の映画『稲村ジェーン』をご存知ですか?
サザンオールスターズの桑田佳祐さんが監督し、1990年に公開され、一部の観客からは酷評されたものの(ファンの私でも、映画としては低評価でした)、興行的には350万人動員を記録した映画『稲村ジェーン』。
翌年の1991年にレーザーディスク、VHSとして発売されて以降(VHSは買いました)、一切パッケージ化されなかった本作。それが、30年の時を経て “エモーショナル・リマスタリング” されて、初のBlu-ray&DVD化されます。そして、サザンオールスターズのデビュー43周年となる「6月25日」に発売されことが決定しました。
映画『稲村ジェーン』とは
映画『稲村ジェーン』は、1964年に行われた東京オリンピックの翌年、1965年の鎌倉市の稲村ヶ崎を舞台に、変わりゆく時代の渦中を生きる若者たちのサーファーのひと夏を音楽と共に描いた作品。加勢大周さんが主演を務め、金山一彦さん、的場浩司さん、清水美砂さん、尾美としのりさんらが共演しました。
ミュージシャンが映画監督を務めた挑戦的な作品
1981年に、シンガーソングライターのさだまさしさんが映画『長江』を監督したのが、日本ではミュージシャンが映画監督を務める先駆けだったように思います。ただ、興行的には大失敗をし、結果的に35億円もの巨額な返済を背負ったのは、ご存知の方もいらっしゃると思います。
それから、約10年後、1990年当時、ミュージシャンが映画監督を務めると言うのは、やはり挑戦的な作品でありました。しかし、結果は同年公開の日本映画で5本の指に入る350万人動員を記録したメガヒット映画に。
サザンの数々の名曲が生み出された、伝説の"音楽映画"
また、監督を務めた桑田さんが映画のために書き下ろした10数曲もの新曲の中には、主題歌であるサザンオールスターズの「真夏の果実」、挿入歌の「希望の轍」など、今も時代を超えて多くの人々に愛され続ける数々の名曲が生み出された、伝説の “音楽映画” であることは間違いありません。
©アミューズ/JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
最新技術で"エモーショナルな映像と音"へリマスタリング化
今回、発売される本編映像は、当時のテープをデジタル・リマスタリング化。2021年現在の最新技術により、エモーショナルな映像と音で「稲村ジェーン」の世界に没入できるようになっているとのこと。
「希望の轍」は、最初サザンオールスターズの曲でなかった
映画『稲村ジェーン』には、数々の逸話が残されています。例えば、皆さんがサザンの代表作として認識されていると思われる、結婚披露宴での新郎新婦退場曲としても今でも人気の「希望の轍」。これ、実は、映画のサウンドトラック盤に収録されたのが最初。
従いまして、作詞作曲とヴォーカルは桑田さんですが、ギターは小倉博和さんと原田末秋、キーボードはプロデューサーでもある小林武史さんと、本家の「サザンオールスターズ」とは異なるメンバーなので、サウンドトラック盤では「稲村オーケストラ」が “歌唱と演奏を担当” したと記載されています。
ライブでは、桑田さんの奥さんであり、サザンのキーボード担当の原由子さんが、イントロのピアノを弾きますが、CDでは弾いていないと言うことです。そして、のちに桑田さん自身が、ファンの人気の高い曲なので、ベスト盤には収録するとし、現在はサザン名義の楽曲と、公式サイトにも表記されています。
完全生産限定版は"ミゼット"の1/50ミニチュアモデル付き!
完全生産限定版(1万1000円)には、主人公ヒロシの愛車で、この映画の象徴的な存在として登場する「ダイハツ “ミゼット”」の1/50ミニチュアモデル(稲村ジェーン・オリジナルカラーver.)、場面写真や、当時のスタッフが大切に保管していたという桑田さん直筆による撮影コンテなどを掲載して製作されたスペシャルフォトブックが付属する予定。
限定版・通常版(7700円)共通で、映画本編とは別に、特典DVDが付帯されることも決定。更に、全国CDショップ、オンラインショップでの先着予約・購入特典として、ジャケットビジュアルA4クリアファイルがプレゼントされます。
管理人・みっきー お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!
|
初Blu-ray&DVD化についての桑田さんのコメントをご紹介
桑田佳祐コメント今から約30年前。まだまだひよっこの私が監督のみならず、欲張って主題歌や音楽もやってしまったという、若気の至りの極致ともいえる作品。そんな「稲村ジェーン」が今更ながら作品化されるとのこと。うれしくもあり、同時に恥ずかしい気持ちもいっぱいです。
あのとき映画を作らせていただいたこと、そして同時に並行して音楽も作ったことなどは、我が人生を振り返っても本当に大きな経験であり、大切な財産となりました。計り知れないほど沢山のものを習得出来ましたし、その後の私にとって大いなる糧になりました。あの時関わっていただいた皆さんには、ただただ、感謝の想いで一杯です。本当に、ありがとうございました!!
映画そのものの出来?これは全て監督であるアタシの責任であります(汗)!! どうか大目に見てやってください。
「暑かったけどヨゥ、短かったよナァ、夏。」そんなふうに感じられる季節が、どうか今年は皆様のもとにやってきますように!!桑田佳祐
https://special.southernallstars.jp/inamurajane/
あとがき
私にとっては “劇伴を聴く映画” って感じでした。でも、劇伴が流れるシーンは、どれもミュージックビデオのような美しい映像でした。まあ、当然と言えば当然ですが。楽曲を作った人が監督なのですから、楽曲の世界観を映像化したわけですから、劇伴と映像のシンクロは見事だったのを覚えています。
あれから30年、久し振りに、あの映像を観たいです。その前に、サントラ盤を聴き込んでおこうっと…
管理人・みっきー お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!
|
「楽天市場」からのおすすめ商品や企画
「Amazon」からの最新のお知らせ
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15460/
- 関連記事
-
- 桑田佳祐の監督作「稲村ジェーン」が林遣都主演でラジオドラマ化!サザンの名曲と共に聴く“それぞれのの夏の思い出” (2021/08/17)
- 桑田佳祐の監督作「稲村ジェーン」が林遣都主演でラジオドラマ化!サザンの名曲と共に聴く“それぞれのの夏の思い出” (2021/08/17)
- 「真夏の果実」「希望の轍」を生んだ【伝説の音楽映画】、桑田佳祐監督「稲村ジェーン」が公開から約30年、初Blu-ray&DVD化 (2021/04/29)
- 無観客配信ライブ『桑田佳祐「静かな春の戯れ ~Live in Blue Note Tokyo~」』ライブレポ ※ネタバレ&セット・リストあり (2021/03/09)
- サザンオールスターズの「Keep Smilin' マスク」が届きました! ちょっとだけ、ウレタンマスクの除去率のお話も… (2021/02/10)