大豆田とわ子と三人の元夫 (第3話・2021/4/27) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・火9ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(公式サイト)
第3話『全俺が泣いた ?器が小さい男の恋』の感想。
また、本作は昨夏に全話を撮影終了しているため、要望などは基本的に書きません。
大学図書館の設計を巡り、とわ子(松たか子)は優秀な若手建築士のデザインを評価しつつも、予算面から不採用に。それがきっかけで社内に不穏な空気が流れ始め、とわ子は悩む。女優・美怜(瀧内公美)からのアプローチに戸惑う鹿太郎(角田晃広)は、ダンス教室で出会ったとわ子とのなれそめを振り返っていた。そんな中、鹿太郎はとわ子が社長業に悩んでいることを知る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:坂元裕二(過去作/東京ラブストーリー、問題のあるレストラン、カルテット)
演出:中江和仁(過去作/映画「嘘を愛する女」、きのう何食べた?) 第1,2話
池田千尋(過去作/プリンセスメゾン、まどろみバーメイド) 第3話
瀧悠輔(過去作/僕はどこから)
音楽:坂東祐大(過去作/美食探偵 明智五郎)
ナレーション:伊藤沙莉(過去作/ひよっこ、これは経費で落ちません!、いいね!光源氏くん)
挿入歌:「Ils parlent de moi feat. Maika Loubte」
「All The Same feat. Gretchen Parlato, BIGYUKI」
主題歌:「Presence I (feat.KID FRESINO)」STUTS & 松たか子 with 3exe(第1話)
「Presence II(feat. BIM, 岡田将生)」STUTS & 松たか子 with 3exe(第2話)
「Presence III(feat. NENE, 角田晃広)」STUTS & 松たか子 with 3exe(第3話)
演出家が交代して、映像と会話劇の面白さが増したような…
演出家が、第1,2話から交代し、更に男性から女性へ交代したからだろうか。全体的な雰囲気が、明らかにこれまでと違った。具体的に言うなら、全体的な映像的な面白さ。台詞を補強するような巧みな短いカットを流れの中に挿入して、会話とは一味違った店舗を創り出し、それが会話のテンポと、ほんのちょっとだけ意図的にズレているのが、私には心地良かった。
とわ子と鹿太郎の関係性が、綺麗に面白く見えて来た
また、脚本についても触れておく。第1話は別にして、第2話以降は、3人いる元夫を毎回1人ずつ取り上げて、4人の物語の中に組み込んでいる。好き嫌いはあると思うが、私は第2話以降の構成の方が好きだ。
まず、何よりも分かり易いし、見易い。そして、今回で言うなら、主人公のとわ子(松たか子)と元夫の鹿太郎(角田晃広)の過去と、現在と、“その間の時間” がキレイに見えて来て、繋がって、そこが何とも面白かった。
鹿太郎の笑えたり心に沁みる台詞でドラマの面白さが増した
今回も、前回に続いて、言葉遊びを含めた台詞回しが楽しかった。ただ、今回は前回と違っていた。中心人物の鹿太郎を演じるのが角田晃広さんだろうか。次のような、大笑い出来たり、ジーンとするような台詞が盛り込まれて、人間ドラマらしさが高まったように思う。
鹿太郎「全俺が泣いた」
※ ※ ※
鹿太郎「器をさ 小さくすればいいんだよ」
「だから、集まって来たんだ」のような納得感も増した
ただ、相変わらずにワクワクもドキドキもない。言ってしまえば大きな感動もない。ないない尽くしだが、今回も丁寧に作り込まれている。そして、どんどん登場人物たちの中身が見えて来て、「だから、集まって来たんだ」のような納得感が増した。それだけなのだが、惹き付けられる。やはり、不思議なドラマであることには間違いがない…
あとがき
個人的には、この第3話が一番面白かったです。どうやら、好みが分れるドラマと言うより、見る人を選ぶドラマって感じもします。これ、若い人たちは、どう見ているのだろう。逆に40歳以上の人たちなら、テレビの中の人たちに自分を重ねて、共感したり、納得したり、クスッと笑えたり出来ると思います。
と言うわけで、次回も様子見ですが、ちょっぴり前回よりも好きなドラマになりました。あと、『ピタゴラスイッチ』的なBGMが、会話劇に似合っていると思います。
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