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【関ジャム】世界が注目するs**t kingzが,チャップリン『独裁者』の名演説シーンに付けた革新的ダンスの表現の驚異的な可能性に驚愕!!

関ジャム 完全燃SHOW
©関ジャム 完全燃SHOW

『関ジャム 完全燃SHOW』の「ダンス特集!!」を見て…

2021年4月25日(日)に放送された、テレビ朝日『関ジャム 完全燃SHOW』の「ダンス特集!!」で、三浦大知さんと s**t kingz、ダンス界のトップが共演したのを見ました。

そこで、三浦大知さんが語る「s**t kingzがパイオニアである理由」のコーナーで、 チャップリンの映画『独裁者』の名スピーチにのせて、ダンスで訴えたい思いが語られました。今回は、ダンスの表現力について、少し深掘りしつつ、映画『独裁者』についても、私なりに解説させて頂きます。

ノンバーバル・コミュニケーションとは

「顔に書いてある」とか「目は口ほどにものを言う」などと良く言います。私たち人間は、言葉以外の方法でも “思い” や “感情” のやり取りをしています。そのようなメッセージのやり取りを「ノンバーバル・コミュニケーション」と呼びます。

代表的なのは、ジェスチャーや手足の動きや表情ですが、声の大きさやトーン、話す速度や滑舌、服装や髪形、化粧や匂いなど、お互いの “五感” に訴える要素の全てが、ノンバーバル・コミュニケーションに含まれるわけです。

心理学者アルバート・メラビアンの「メラビアンの法則」

さて、ノンバーバル・コミュニケーションを語る際に、避けて通れないのが、アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが、1971年の著書『Silent messages(邦題:非言語コミュニケーション)』で提唱した「メラビアンの法則」です。Wikipediaには、下記のように記述されています。

まず、人と人とが直接顔を合わせるフェイス・トゥー・フェイス・コミュニケーションには基本的に三つの要素があることである。
- 言語
- 声のトーン (聴覚)
- 身体言語(ボディーランゲージ) (視覚)
そして、これら三つの要素は、メッセージに込められた意味・内容の伝達の際に占める割合が違う。彼によれば、これらの要素が矛盾した内容を送っている状況下において、言葉がメッセージ伝達に占める割合は7%、声のトーンや口調は38%、ボディーランゲージは55%であった。

更に要約すると、下記のようになります。
●言語情報(話す言葉の意味そのものや、連続した文章の内容)→7%
●聴覚情報(声そのものの大小、話す速度やテンポや強弱など)→38%
●視覚情報(表情、視線、仕草、容姿、服装、ボディーランゲージなど)→55%

話している人の印象は言語情報以外の “ノンバーバルな要素”で、約9割が決まってしまう

この法則から導き出されるのは、話している人の印象は言語情報以外の “ノンバーバルな要素”で、約9割が決まってしまうと言うことです。 見方を変えると、人が人と話をしている状況下では、言葉そのものの内容は、相手との関係の中では約1割にも満たないと言うことになります。

但し、この「メラビアンの法則」を導くための実験は、話している相手への好意・反感などの態度や感情のコミュニケーションの伝わり方を測定した数値です。

要するに、目の前にいる行為を抱いている人と話している時に「好意の合計(100%)=言語による好意(7%)+聴覚による好意(38%)+視覚による好意(55%)」と言う意味です。従って、「メラビアンの法則」をコミュニケーション全般に適用するのは拡大解釈となります。

英語が全く分からないのに、歌詞の意味が何となく分かることがある

とは言え、こんなことは日常的にあると思います。英語が全く分からないのに、好きな英語の音楽が何を伝えようとしているのか分かるような気がするとか。ピエロのパントマイムを見ていると、ピエロの気持ちが伝わって来たとか。

職場で部下が「頑張ります!」と言葉としては強気で前向きな意味の発言をしても、その声が小さかったり、表情は不安げだったりすると、前述の言語情報以外の “ノンバーバルな要素” では、「実は自信が無いのかな?」と伝わってしまうわけです。

s**t kingz の『独裁者』のスピーチのダンスは鳥肌モノ!!

まあ、前置きが長くなり申し訳ございません。ここからが本題です。

歌手の三浦大知さんが語る、ダンスグループ「s**t kingz」がダンス界のパイオニアである理由として、喜劇王チャップリンの傑作映画『独裁者』の中に登場する名スピーチに合わせてダンスをした映像を紹介していました。正直、初見でしたが、鳥肌が立つ思いで、約4分間の映像を見ました。※映像は、もう少し↓で見て下さい。

映画『独裁者』が製作された背景(ネタバレ無し)

映画『独裁者』はチャップリンを代表する名作なので、見たことのない人は、是非とも最初から全編を見て欲しいので、ネタバレになることは書きません。ただ、今回ご紹介する映像を見る前に、知っておいた方が理解度が高まる情報だけ書かせて頂きます。

映画『独裁者』は、ナチス・ドイツの “独裁者” であるアドルフ・ヒトラーを痛烈に風刺した作品です。ほぼ全編が、ヒトラーとナチス・ドイツをコミカルを超えて、完全におちょくっているのです。ただ、この映画が、これ程に有名なのは、チャップリン初のトーキー映画(これまでの無声映画とは違う、声付き映画)だと言うこともあります。

しかし、驚くべきは、ヒトラーがドイツでヒトラー内閣を成立し “独裁者” になったのが1933年で、ヒトラーの自殺によってナチス政権が事実上崩壊したのが1945年。そして、映画が公開されたのは1940年(因みに、日本公開は1960年)と言う事実。そう、後世の人が、過去の独裁者をネタに風刺しているのではないのです。

イギリス人で当時はアメリカ在住のチャップリンは、イギリスがドイツに宣戦布告した6日後の1939年9月に撮影を始めた、バリバリ時代が被っている映画なのですよ。更に、チャップリンは1889年4月16日生まれで、ヒトラーは同年同月20日生まれで、誕生日が僅か4日違い。口ひげをトレードマークにしているのも偶然の産物。

その稀有な運命を利用して、喜劇王チャップリンは、狂気の独裁者ヒトラーに対して、笑いで闘いを挑んだ “命懸け” の作品なのです。因みに、一説によると、ヒトラー本人は『独裁者』を3回鑑賞したと言われています。

そして、今回で話題に取り上げた『独裁者』の結末シーン(ラストシーンではありません。この件は後述します)は、チャップリンが床屋のキャラクターを捨てて、カメラ目線で戦争とファシズムに反対する5分間の演説です。チャップリン自身が書いた演説は、公開当時のアメリカでは「娯楽に政治を持ち込んだ」と不評でした。

映画『独裁者』の演説シーンについて(ネタバレあり注意)

さて、「いつになったら、ダンスの話になるんだよ!?」とのご不満が出そうなので、この辺で本当に本題です。ただ、ここから暫く「映画のネタバレ」になるので知りたくない方は、次の章『チャップリンの名演技を伏せて、ダンスで伝えたメッセージ』まで飛ばして結構です。

このダンスの音ネタになった映画『独裁者』の演説のシーンの解説です。舞台は、1918年の第一次世界大戦中のトメニア国。理髪師のチャーリー(チャップリン)が独裁者ヒンケル(チャップリンの一人二役)と瓜二つだったため、兵士たちから独裁者に間違われてしまいます。

一方で本物の独裁者は処刑される直前に収容所から脱走した理髪師に間違えられて、兵士たちに捕らわれてしまいます。そして、独裁者に間違われたチャーリーは、なんとにトメニア国が占領したオストリッチの演説場に誘導され、大観衆の前で演説させられることになります。

そこで、本来なら独裁者らしく占領地の大観衆に、独裁者としての威厳や占領した市民たちを威圧するべきなのに、「悪いが、私は皇帝なんかにはなりたくない」と語り出し、遂には人類の調和と自由、民主主義による団結を訴え、大観衆の喝采を受ける… と言う部分。

本当は、この大演説には後半がありまして。それは、恋人に語るように喋るシーン。ここが実に素晴らしいので、是非ともご覧になって下さい。

ここまで、映画『独裁者』のネタバレです。

チャップリンの名演技を伏せて、ダンスで伝えたメッセージ

さて、更に本題の核心へ進みます。前述の通り、この『独裁者』は、チャップリンにとって初のトーキー映画で、彼の肉声で台詞を通してメッセージを伝えた最初の作品です。それまでのチャップリンは無声映画で、字幕と音楽と演技だけで観客を楽しませ、メッセージを送って大成功した天才喜劇王です。

そう、チャップリンは長年、言語情報以外の “ノンバーバルな要素”で、世界中の人たちに笑いと幸福を与えて来たのです。

そんなチャップリンの価値ある演説のシーンの名演技を敢えて伏せ、そこにダンスグループ「s**t kingz」の4人が、言語情報以外の “ノンバーバルな要素”で、チャップリンが伝えたかったメッセージを演じると言う発想の転換の斬新さに、まず驚きました。そして、映像を見て感じるのは、言語情報以外の “ノンバーバルな要素” の果てしない可能性です。

ダンスグループ「s**t kingz」の映像のおすすめの鑑賞方法

下記の動画ですが、最初は「字幕オフ」で見て聴いて感じて下さい。そして、2回目は「字幕オン」で見て読んで聴いて感じて下さい。


The Great Dictator - Final Speech / s**t kingz

チャップリンの名演技の注目すべきは、視線と体の動き!

そして、「s**t kingz」の「字幕オフ」と「字幕オン」を見た後に、下に紹介する実際の映画『独裁者』のチャップリンの名演技をご覧下さい。

注目すべきは、チャップリンの視線と体の動きです。スピーチ開始から1分50秒までカメラ目線で淡々としゃべります。そして、1分51秒で初めて顔を下手(画面の左)に向け、その後は大観衆を左右交互に身ながら話しつつ、スピーチの声は大きく高まり、速度も速くなり、ヒートアップしていきます。が、動くのは顔と体の向きだけ。

始まって1分48秒までまっすぐ前を見据えて淡々としゃべっていますが。1分49秒で初めて顔を右に向けます。その後,左右を交互に見ながら,スピーチは次第にヒートアップしていきます。しかし,顔と体の向き以外,体の動きはありません。普通なら、腕を上げたり、指差しをしたりして、場を盛り上げても良さそうなのに、それをやりません。

目と顔と声と体の向きだけで演じます。この演技力に圧倒されます。そして、3分36秒のスピーチの最高潮のところの「Let us all? unite!」(団結しよう!)の叫び声と共に、開いた手の左腕を掲げます。

これは、直立の姿勢で右手を一旦胸の位置で水平に構えてから、掌を下に向けた状態で腕を斜め上に突き出す「ナチス式敬礼」、そう、「ハイル、ヒトラー」と叫ぶ、あれへの反骨精神だと思います。


great dictator speech charlie chaplin

あとがき

アメリカを中心に世界中で起こっている “差別” や “マイノリティー” への偏見の問題。新型コロナウイルス感染が世界中にもたらした閉塞感や孤独感。そう言うものが、高度な情報社会で常に発信されてはいますが、残念ながら「自由と平等」は “格差” に取って代わり、「人権問題」は “差別と偏見” を次々と生み出しています。

今こそ、言語情報以外の “ノンバーバルな要素” で、映画『独裁者』の演説を感じる必要があると思います。s**t kingzのメンバーの高い志しに敬意を表します。


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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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