イチケイのカラス (第4話・2021/4/26) 感想

フジテレビ系・月9『イチケイのカラス』(公式サイト)
第4話『17歳の少年が5千万円を強奪』の感想。
なお、原作の漫画、漫画・浅見理都『イチケイのカラス』は、全4巻を既読。br>
また、本作は今年3月末、既にクランクアップ(撮影終了)しているため、要望などは基本的に書きません。
坂間(黒木華)を訪ねた妹の絵真(馬場ふみか)が、意気投合したみちお(竹野内豊)の勧めで坂間の裁判を傍聴する。イチケイが合議制で扱うのは、17歳の博人(田中偉登)がアルバイト先の売上金5千万円を強奪して逃亡し、捕まりそうになったため、繁華街のビルの屋上からその金をばらまいた事件。少年事件は初めての坂間が裁判長を務めるが、博人は取り調べ段階から完全黙秘を貫いていて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・漫画・浅見理都『イチケイのカラス』
脚本:浜田秀哉(過去作/絶対零度シリーズ)
演出:田中亮(過去作/医龍、BOSS、コードブルー3、アンサングシンデレラ) 第1,2,4話
星野和成(過去作/ハゲタカ、僕らは奇跡でできている、SUITS/スーツ2) 第3話
森脇智延(過去作/SUITS/スーツ1,2、探偵の探偵、黄昏流星群)
並木道子(過去作/問題のあるレストラン、いつ恋、モトカレマニア)
音楽:服部隆之(過去作/HERO、半沢直樹、ルーズヴェルト・ゲーム、下町ロケット、陸王)
主題歌:Starlight「WGB」
冒頭のショパン作曲『幻想即興曲』のピアノの調べ…
冒頭、私が普段、仕事でアイデアが浮かばなくて集中したい時に聴く選曲リストのテッパン曲の、ショパン作曲『幻想即興曲』のピアノの調べで始まった。もう、それだけでテンション上がりまくりだ。
映画『地獄の花園』の番宣なら、遠藤憲一が女性役でも…
そして、序盤での坂間(黒木華)が裁判長を務める裁判シーン。第4話では事前アナウンスがあり、2021年5月21日劇場公開予定の、バカリズムさん脚本の映画『地獄の花園』の番宣で、永野芽郁さん、遠藤憲一さん、広瀬アリスさんが登場することは既知。竹野内豊さん主演ドラマ『素敵な選TAXI』の脚本担当がバカリズムさんだったことが縁でのコラボらしい。
だったら、思い切って、遠藤憲一さんは映画同様に女性役で登場した方が、ドラマのツカミとしても良かったかも? だって、あからさまな番宣なのだから、その方が断然に面白かったはずなのに。因みに、バカリズムさんは、5月10日放送予定の第6話にゲスト出演すると発表済み。
"坂間の入間化"で、第2章の幕開けと言った感じで楽しかった
第4話のストーリーは、劇中に登場した入間みちおのファンクラブ「みちおを見守る会」のメンバーで、傍聴マニアの鈴木もぐら(空気階段)がイラストに描いた次の台詞通りに。
「吉報 ベルトコンベアー裁判官が ついに 入間った!!!」
やはり、いつまでも入間(竹野内豊)と坂間(黒木華)が “対峙関係” にあるよりも、坂間が入間の影響を受けて、変化し、成長する方が面白い。今回は、正に、第2章の幕開けと言った感じで楽しかった。
坂間の妹・絵真の使い方と活かし方が、とても良かった
また、今回初登場の坂間の妹・絵真(馬場ふみか)を上手くレギュラーの登場人物の中に取り入れて、坂間が判決の量刑に悩んでいる時には “きょうだい” が一緒にいる大切さを描いた。
更に、序盤ではイケメン書記官の石倉(新田真剣佑)のルックスに合格点を与え、姉との結婚を前提にした交際を願い出ておいて、ラストでは姉と入間とのランチをブッキングすると言うナイス・アシストも楽しかった。「ワタリガラスの創世神話」を知っている設定も良かったと思う。
私は本作の裁判官に"金さん"を重ねて、楽しんでいる!
私が本作が好きなのは、何となく『遠山の金さん』に似ている、裁判と人情噺が上手く噛み合っている点だ。『遠山の金さん」は、北町奉行が遊び人 “金さん” に扮して事件の真相を暴いて成敗する「痛快人情時代劇」の王道だ。
しかし、本作では裁判官は民間人に成りすますこともない。ただ、裁判官が弁護人と検察から提出された証拠と、被告人の証言だけで判決を下すのでなく、アクティブに真実を探し向き合う姿は、何処か “金さん” に似ていると思う。
だから、今回のエピソードなんて、これまでよりも浪花節的な内容だったし、捻りも無かったのに、裁判官に “金さん” を重ねて見ていたから満足度は高かった。
終盤で冷静な笠間と動揺する博人を表現したカメラワーク
映像的に良かったのは、44分頃の坂間が17歳の博人(田中偉登)に判決を下した直後、博人が暴れて、坂間が法壇の上から証言台に降りて来て説得する場面でのカメラワーク。
至近距離で向き合う坂間と博人。坂間を撮るカメラは出来るだけ揺れないように撮影され、博人を撮るカメラは意図的にハンディカメラを揺らしてあった。その2つのカメラのカットバック(切り返し)によって、冷静な坂間と、動揺する博人を見事に表現した。数十秒の場面だが、ここは見応え十分だった。
あとがき
現実的には、あり得ない設定の裁判官のリーガルドラマです。でも、そこにツッコミや苦情を入れる暇がない位に、視聴者を楽しませようと言う作り手の思いが、伝わる作品だと思います。このドラマを見ると、「人生、何処かに自分を見てくれ、評価してくれる人がいる」と前向きな気持ちになるのも、良いなと思います。
17歳の望月博人を演じた田中偉登さん。どこかでお見掛けしたと思ったら、朝ドラ『エール』に出演されていました。呉服屋「喜多一」の店員・及川志津雄 役でしたね。裕一にちょっと嫉みを抱いているキャラでした。
ゴシップネタで恐縮ですが、ハリウッド進出を果たすことになった新田真剣佑さんが撮影中に、本作にあまり真剣に身を入れず、ハリウッドを意識してなのか、キャストやスタッフにタメ口で接したのが不評で、5月の放送分から出番が減らされているとのこと。4月まで所属事務所を退職するため、4月放送分までは現状維持だそう。今回のラストで、石倉と坂間の恋の行方も描かえそうな雰囲気があったので、少し残念です…
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