ドラゴン桜[2] (第1話/初回25分拡大・2021/4/25) 感想
![ドラゴン桜[2]](https://blog-imgs-146.fc2.com/d/m/e/dmesen/dragonzakura2_dra.jpg)
TBSテレビ系・日曜劇場『ドラゴン桜[2] 』(公式サイト)
第1話/初回25分拡大『時代に負けるな。 今こそ、動け!』、ラテ欄『型破り弁護士復活! 偏差値30からの大逆転 自分を変えるなら今! お前ら東大へいけ!』の感想。
なお、本作の漫画・三田紀房『ドラゴン桜2』(講談社刊「モーニング」連載)は、未読。
偏差値32の「龍海学園」は経営破綻寸前。教頭・高原(及川光博)は、かつて落ちこぼれ校から東京大学合格者を輩出して一躍時の人となった元暴走族の弁護士・桜木(阿部寛)による再建を提案する。だが、理事長の久美子(江口のりこ)は自由な校風を理想とし、進学校化に反対していた。そこへ、桜木の元教え子で同じ法律事務所で働く弁護士・水野(長澤まさみ)が現れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・三田紀房『ドラゴン桜2』(全139話)
脚本:オークラ(過去作/サラシーマンNEOシリーズ、ウレロ☆シリーズ、素敵な選TAXI) 第1話
李正美(過去作/映画「祈りの幕が下りる時」、半沢直樹2020) 第1話
小山正太(過去作/3人のパパ、絶対零度3、5→9~私に恋したお坊さん~) 第1話
演出:福澤克雄(過去作/半沢直樹1,2、小さな巨人、下町ロケット) 第1話
石井康晴(過去作/花より男子シリーズ、テレウスの船、逃げ恥、オー!マイ・ボス!恋は別冊で)
青山貴洋(過去作/下町ロケット2、インハンド、グランメゾン東京、天国と地獄~サイコな2人~)
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、グランメゾン東京、オー!マイ・ボス!恋は別冊で)
チーフプロデューサー:(過去作/半沢直樹1,2、ルーズヘヴェルト・ゲーム、下町ロケット、小さな巨人、陸王、ブラックペアン、ノーサイド・ゲーム、グランメゾン東京)
そもそも、今作は2020年7月期に放送予定だった…
最初に、今作の放送の裏事情を書いてみる。
そもそも、今作は2020年7月期に放送予定だったのが、コロナ感染拡大により “密” になる教室撮影、夏休みの学校のロケ現場に借用しての撮影も不可能となり、約1年以上の放送延期を余儀なくされ、始まった。
また、当初の予定通り、昨年夏に放送されていたら、原作の漫画は「全139話」の中盤のクライマックス以前の段階だったため、原作ファンは実写ドラマ版の最終回に期待を頂いたに違いない。しかし、上記の理由で、放送が原作の最終巻(2021年4月23日発刊)後になってしまった。
そのため、若干の “運の悪さ” は影響しているはず。しかし、逆に考えれば、ドラマがオリジナルの結末を作らない限り、原作が完結しているため、脚本家が原作をなぞれば、それなりの作品に仕上がることは、容易に想像できる。
但し、ドラマの初期設定は大幅に原作と変えていることは、TBSも発表済みだから、「それなり」以上になるか、ならないかは分からないが…
分かっていることを、30分近く引き延ばしたのは"ツカミ"として成功とは言えない
さて、本作の感想に入る。大量の放送前の番宣と、第1話の直前まで『ドラゴン桜(2005)』が再放送されていた。
従って、生徒の平均偏差値32で経営破綻寸前の高校へ、かつて落ちこぼれ校から東京大学合格者を輩出して一躍時の人となった元暴走族の弁護士・桜木(阿部寛)が、桜木の元教え子で同じ法律事務所で働く弁護士・水野(長澤まさみ)と共に、「東大専科」へ着任することは分かっている視聴者が多いはず。
なのに、着任するまで実に “30分近く” の放送尺が割かれた。要は、「初回25分拡大」の分が、そのまま利用されたと言うことになる。
確かに、主人公が大きな行動に踏み出す理由を第1話の冒頭で描くのは大切なこと。ただ、着任するのは殆ど分かり切っていること、更に、最近の連ドラで流行している主人公の裏設定や影アリ風を盛り込んだ “縦軸” に、30分近くも割くのは、 連ドラとして “ツカミ” が成功したとは言えない。
「日曜劇場×福沢監督」なら、この仕上がりになるのは当然
また、原作は未読のため、原作と実写ドラマ版を比較することは、今回は出来ない。だた、全体的な印象は、2005年に放送された前作を継承した印象は “ほぼ” 感じなかった。
逆に、最近のTBS『日曜劇場』枠の “視聴率的な成功体験” を基軸に、『半沢直樹』(2013年・2020年)、『ルーズヴェルト・ゲーム』(2014年)、『下町ロケット』(2015年・2018年)、『陸王』(2017年)、 『ノーサイド・ゲーム』(2019年)のメイン・ディレクターである福澤克雄氏に、作品の初期設定を含めた全体の “味付け” を委ねたようなドラマになった。
まあ、これが、原作ファンや前作ファンにとって大きなハードルになるのは、ほぼ間違いないと思う。
でも、前作が好きな私ではあるが、不思議と “福沢節” と言っても過言でない今作の “濃い目の味付け” に対して、殆ど違和感を抱かなかった。それは、恐らく、事前に今作のメイン・ディレクターが福澤克雄氏であることを知っていたことが影響していると思う。「もう、彼の手に掛かれば “福沢節” になるのは当然」と思っていたから。
従って、もう「日曜劇場 × 福沢監督」のドラマなら、こう言う仕上がりになるのは、当然と思うべきと思う。
あとがき
前作から16年も経過しているため、教育に関する考え方や、子どもたちの生活スタイルや価値観、ドラマに要求されるコンプライアンスの大きな変化を考えると、私は、『ドラゴン桜』を令和の時代に再び実写ドラマ化するのは、かなりの挑戦だと思っています。
但し、第1話を見て感じたのは、チャレンジ精神のある作品であると同時に、今どき要素としてSNS等を取り入れてはいるものの、どこか時代錯誤なドラマに見える人もいるような気がします。
その意味で、第1話の脚本は3人掛かりで書かれたものですが、普遍的なものと、新鮮さのさじ加減を上手くやり続ける脚本次第のような気がしました。個人的には、面白かったので、次回にも期待します。因みに、第2話は15分拡大予定です。
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