今ここにある危機とぼくの好感度について〔連続5回〕 (第1話・2021/4/24) 感想
【お知らせ】 下記の記事中の表現で、本来の「ブラックコメディ」と解釈が違うように読めてしまう部分がありました。既にコメントや「Web拍手」を頂いた読者さんもいらっしゃるので、改変、修正せずに公開します。それを踏まえた上で読んで頂けると助かります(謝)

NHK・土曜ドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』(公式サイト)
第1話〔連続5回〕の感想。
当たり障りのない発言しかせず、人気低迷中のテレビ局アナウンサー・真(松坂桃李)は、学生時代の恩師・三芳(松重豊)の誘いで彼が総長を務める帝都大学の広報担当に転身。着任早々、理事の須田(國村隼)らに呼び出され、教授・岸谷(辰巳琢郎)の論文不正を告発した非正規雇用研究者・みのり(鈴木杏)への接触を命じられる。彼女は真が大学時代に一時期交際した相手だった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:渡辺あや(過去作/火の魚、朝ドラ「カーネーション」、ロング・グッドバイ、ワンダーウォール)
演出:柴田岳志(過去作/みをつくし料理帖、透明なゆりかご、マンゴーの樹の下で) 第1話
堀切園健太郎(過去作/篤姫、スニッファー嗅覚捜査官、フェイクニュース)
音楽:清水靖晃(過去作/みをつくし料理帖、透明なゆりかご、マンゴーの樹の下で)
語り:伊武雅刀
その場凌ぎの主人公が、大学内の不祥事に巻き込まれる…
N「複雑なことの嫌いない彼は 世界は単純であってほしかった」
当たり障りのない、その場凌ぎの言動で、日々を乗り切ろうとしか考えていない、人気低迷のテレビ局のアナウンサーである主人公が、恩師の総長の誘いで大学の後方に転職し、起死回生を狙うが、学内で起こる不祥事に振り回されて、お得意の当たり障りのない、その場凌ぎの対応で逃げ切ろうとするが、逆にどんどん巻き込まれて行く… そんなドラマのようだ。
そもそもコメディになっているかも中途半端…
放送前の番宣では、「現代社会を斬るブラックコメディ」と謳われていたが、果たして完成品が、そもそもコメディになっているかも中途半端だった。
ただ、第1話を見た限り、国立大学を舞台に、内包化する不祥事を外部に明かして謝罪するのか、厄介な正論が過ぎ去るのを待つのか、人の噂も七十五日を信じて耐えるのか、そんな「何が正義なのか分からないブラックな社会」の中で、振り回されながら “正義” や “真実” を学んでいく主人公の姿をコミカルに描こうとしているのは伝わった。
「ブラックコメディ」なのに"鋭い切れ味"が無いのが残念…
ただ、主人公が置かれた環境が “ブラック” で、主人公が振り回される姿が “コミカル” だから、「ブラックコメディ」と高らかに謳うほど、「ブラックコメディ」が簡単には作れない。
いや、個人的には、テーマとして今どきの混迷した社会に合った内容だし、劇伴とカット割りの効果が多いが、テンポもある。「NHK版・バイプレーヤーズ」のような豪華な俳優陣の演技も見応えあるし、面白い部分もある。
でも、「ブラックコメディ」に、私にとっては最も必要だと思っている “切れ味の鋭さ” が無いのだ。もっと、社会を斬る部分と、主人公のコミカルさを強調して、見る人を選ぶみたいな仕上がりにした方が良かったと思う。
あとがき
脚本担当が広島発ドラマ『火の魚』や朝ドラ『カーネーション』の渡辺あや氏で、演出が『透明なゆりかご』の柴田岳志氏で、これだけの豪華俳優陣(ゲストも含めて)を揃えたので、もっとキレ味鋭いブラックコメディを期待したので、少々肩透かしを食らった感じです。
全5回放送なので、様子見している時間は少ないですが、取り敢えず、次回まで様子見します。
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