リコカツ (第2話・2021/4/23) 感想

TBS系・金曜ドラマ『リコカツ』(公式サイト)
第2話『離婚の準備は偽装夫婦から』の感想。
咲(北川景子)は編集長の大崎(松永天馬)から、‘理想のパートナー’といわれる一流ブランドの吉良夫妻の連載を勝ち取るため、2人を囲むパートナー同伴のパーティーへの参加を促され、紘一(永山瑛太)に協力してほしいと頭を下げる。気が乗らない紘一だが、これも‘リコカツ’だという咲に渋々承諾。一方で紘一は、上官が提案する妻子同伴のバーベキューに咲を誘うが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:泉澤陽子(過去作/あまんじゃく2018,2020、お迎えデス。、ブラックスキャンダル、大恋愛)
演出:坪井敏雄(過去作/凪のお暇、カルテット、わたナギ、恋あた) 第1,2話
鈴木早苗(過去作/3年B組金八先生ファイナル)
韓哲(過去作/ATARU、IQ246、コウノドリ、集団左遷!!)
小牧桜(過去作/この恋あたためますか)
音楽:井筒昭雄(過去作/民王、99.9、トクサツガガガ、妖怪シュアハウス、書けないッ!?~脚本家)
主題歌:米津玄師「Pale Blue」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
結婚当初の初々しさを思い出せてて、胸キュンさせてれるドラマになるとは!
ハッキリ言おう。結婚生活31年、これまで幾度か離婚危機(浮気が原因ではない)を乗り越えた、コロナ禍で収入を失いつつある50歳過ぎのオジサンの心に、ここまで(良い意味で)土足で踏み込んで来て、結婚当初の初々しさを思い出せてて、胸キュンさせてれるドラマになるとは、思わなかった。
もう、この第2話を見た率直な感想だ。だから、感想も熱い! こと、お許しを。
今回は一気に交通整理をし、主軸をしっかり魅せて来た!
前回では、第1話とだから当然のこととして、説明過多になるし、リコカツをするのが実は主人公夫婦だけでなく、それぞれの両親であることも描かれ、かなり情報&エピソード過多になりやしなか、心配だった。
しかし、第2話では、しっかりと、本作が描く主軸が、咲(北川景子)と紘一(永山瑛太)夫婦であることが強調され、その二人のやり取りで丁寧に魅せた。第2話で、ここまで一気に交通整理をしつつ、ある種の本作のカタチを見せて来たことに、まず驚いている。
夫婦のドラマであり、ホームドラマとして秀逸な仕上がり!
そして、私の心を、第2話にしてガッツリと掴んだのは、離婚活動中の主人公夫婦が、離婚を決意してから、徐々に相手の理解していなかったことを互いに理解し始めながら、更に、他の “夫婦のカタチ” に学びながら、離婚するのに再び自分たちの “夫婦のカタチ” を見つめ直すと言う、夫婦のドラマであり、ホームドラマとして秀逸な仕上がりになったことだ。
夫婦同伴のはずのパーティーで咲が言う “夫婦のカタチ” と、そこへ駆け付ける紘一の一言。紘一が父親に “妻の存在意義” を語る場面。紘一が上官に “夫婦のカタチ” を述べる場面。どれを取っても、結婚前とリコカツ中での自身の経験が、しっかりフィードバックされて、主人公夫婦が成長している。この辺も本作の構成が丁寧な証拠になると思う。
結婚の結末"離婚"に向かっているのに、結婚の"初心"へ帰って行く面白さ!
また、本作で興味深いのは、『リコカツ』と言うタイトルでありながら、結婚から始まる胸キュン・ラブコメ風にも仕上がっている点だ。離婚と言う結婚 “結末” に向かっているはずなのに、何となく “初心” へ帰って行くタイムスリップもののような楽しさもあるのも、本作の不思議な魅力だ。更に褒めれば、群像劇としての面白さまで併せ持っている。
ドラマは見てみたいと分からない。それは、結婚と似ている
『2021年4月期/春ドラマ視聴予定&期待度!配役,スタッフ,概要は?』
では、「全く興味がわきません…」と、「期待度・星1つ」の本作でしたが、只今「星4つ」に急上昇中だ。そう、私の期待度なんて、宛てにならないのだ。
そして、ドラマは見てみたいと分からない。それは、結婚と似ているような気もする。パートナーに期待すればするほど裏切られた時に大きな悲しみを感じ、期待しなければ少しの優しさも大きな幸せに感じる。あれっ? もしかして、私、結構いいこと言っているかも…(笑)
32分頃、2人が朝、出掛ける場面でマルチ撮影が効果的に!
そして、『ディレクターの目線blog』的な感想も書いておこうと思う。第1話の感想を読んで下さった読者さんはお分かりだと思うが。本作には、主人公の自宅のシーンに、TBSではドラマ『渡る世間は鬼ばかり』でしかやっていない、カメラ6台を使ったマルチ撮影を取り入れている。
この撮影方法によって、一連の芝居を1度で撮影するため、実際に俳優同士が台詞の掛け合いをしている “間”が、全て収録され生きて来る。個人的に、第2話で、このマルチ撮影が最も効果的に活かされたシーンをご紹介したい。それは、32分頃、BBQとパーティーの朝、二人が出掛けるシーンだ。
それぞれが支度をする部屋から出て来て、リビングで鉢合わせになり、会話するシーン。部屋から出て来るタイミング、会話の “間” は、普通の撮影では醸し出せない、二人の気まずさを絶妙に表現していた。是非とも、じっくり見て欲しい。
毎回、何か騒動があって、救助して抱き合うだろうか?
また、 高輝度LED付きボールペンを使ったエピソードも良かったが。夜の山林の中で、月明りとボールペンのLEDを使った照明の演出も美しかった。
咲「どうして いつも守ってくれるの? 私達 離婚するのに」
紘一「だが まだ君の夫だ」
毎回、何か騒動があって、救助して抱き合うだろうか? これ、ネタとしても楽しいし、これを繰り返して、どんなハッピーエンドになるのかも楽しみだ。
あとがき
いやあ、オジサン、気に入りました。なんか、いいですね。互いに支え合っていることに気付いていない出来立てホヤホヤの夫婦が、苦難を乗り越える過程で、少しずつパートナーが実は、 “縁の下の力持ち” であることに気付いて行く。いいと思います。
また、米津玄師さんが歌う主題歌「Pale Blue」も素敵ですが、劇伴が良いです。まだ、サウンドトラック盤が未発売なので、そちらも期待したいところです。
更に、劇中で紘一が咲にプレゼントした名入りのライトペンが、TBSショッピング数量限定で販売しておりましたが、【限定30本】で、即完売。でも、「名入り」ではありませんが、同じ商品を見つけました。『リコカツ』の世界観に浸りたい方、紘一の愛を感じたい方におすすめです。
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【これまでの感想】
第1話
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